風を食べる
今日は暑かったので、
今年初めて扇風機を回しました。
日中でも我が家の中の最高気温は、28度強。
扇風機を回せば十分です。
昔ながらの作りの家は、
やはり夏、爽やかな感じがします。
さて、扇風機を見つけた我が家のジェットくん、
風を食べようと、がんばっていました。
ジェットくん、風はおいしかったですか?
私はと言えば、
今日は一日、
家から一歩も出ずに、
朝から晩まで図面描いてました。
こういう日は、
一日があっという間だなあ。
現在、以前お手伝いした日野のコーポラティブハウスにて、
全長約30mのヒノキの板塀を作っております。
今日私は午後いっぱい、その板塀の材料に荏油を塗っておりました。
長さ4mの板を、二人で合計約150枚。
とても暑い日だったので、
塗った荏油の量と同じかそれ以上の
汗をかきました。
荏油は文字通り「油」ですが、
ベタつかず、さらりとしているので、
この蒸し暑い時期でもそんな気になりません。
塗った後の色ツヤにイヤミがないし、
お値段も手頃だし、
シソを柔らかくした感じの香りも好きだし、
気に入っている塗料(?)の一つです。
ちなみに、
シチリア料理店「ピスカリア」の、
クリのテイブルにも、
またクリの床板にも、
さらには外壁のスギ板にも、
この荏油が塗られています。
(とくにクリは、水に触れるとすぐアクが出ますからね。)
そういえば、
きのかの家でもエアブラ、
ふとしたきっかけで、
大ハヤリでした。
それにしても、
ずっとかがんで、
布でゴシゴシやっていたので、
腰がイタいや。
おかげでメシがうまい。
先日、パソコンのファン(ブンブン回るほうね)が
壊れてしまいました。
おかげで、パソコンを立ち上げておよそ30分後に、
何の前触れもなく、急に機能停止。
作業しながら、一工程ごとに保存。
いつ落ちるか、ハラハラドキドキしながらの作業です。
そして、電源が落ちてしまったら、
本体が冷えるまで、
しばらく手描きの図面を書くか、事務作業。
ここでブログを書くときだって、
ドッキドキ。
とくにブログは、
記事書いている途中に
文章保存できないですからね。
そして一度やってしまいました。
8割がたブログの文章書いたのに、
落ちてしまって全てがパー。
しかし、
こうして「時限装置」がついたことで、
パソコンの電源が付いている間の
作業密度の濃いこと濃いこと。
手戻り作業が生じますが、
これはこれで、
作業にメリハリがあってよかったりして。
(と、常に前向き。)
…という状態も、
今日の夕方部品が届いたので、
付け替えたら直りました。
この文章も、落ち着いて書いております。
保存しているデータも、
影響ありません。ホッ。
しかしこういう事態に遭遇し、
手でスケッチなり図面なり描いていると、
そういうことはまずないから、安心するなあ。
意外とこっちのほうが早いような気がするぞ。
陽の長い季節。
夕暮れ時の黒森。
夕陽に映える
みずがき山が、
感動的に美しい。
しかし、電線がですね。
この風景を見ると、
設備と景観は、
両立しないものかと
考えてしまいます。
山の中、
地中化というわけにも
いかないだろうので、
一つ、
鉄塔と電線に、
植物を這わす。
一つ、
わら縄を巻く。
一つ、
ムラ単位で、
電気を自給する。
…と、いろいろ空想してみるのです。
今日は飯能まで、
材木を見に行きました。
こちらの思惑で、
設計している建物に使う
木の種類、材の寸法を
決めるのもいいのですが、
山にある木と向き合い、
そこからどんな家を計画するのか、
想像したり、
考えの手がかりを得たりという手も、
楽しいのだと思うのです。
どちらの方法が、
どうというわけではなく、
自分がコレと思う家を企てるために、
素材と設計、
行ったり来たり。
これは、
木のたてものならでは。
木のたてものを設計する
楽しみの一つです。
別に今日のできごとと
いうわけではないのですが、
いつも使う藤沢駅から
小田急線で外出して、
往復するのでなく、
いろいろ出先をグルリと回り、
東海道線で帰ってくると、
(例えばですね、
藤沢→鶴川→横浜→藤沢)
世界を一周したような気分になって、
妙に感慨深いのです。
車だとあまりないなー、この感覚。
先日、前の建て主さんに、
綿花の種をいただいたので、
我が家の小さな花壇に蒔いたら、
芽が出てきました。
(Kさん、ありがとうございます!)
その隣には、
数ヶ月前に植えたイチゴ。
小さいけれど、
真っ赤な実をつけていました。
家で何かを育てるって、
やはり楽しいですね。
我が家の土地は小さいですが、
できる範囲で、
いろいろ楽しもうと思います。