ブログ
2007年2月12日

冬のあたたかい葉山を満喫

カテゴリー: 今日のできごと


C一家とK一家と、
鎌倉を堪能したあとは、
葉山へ。

ピスカリアで賑やかに昼ごはんを食べた後、
森戸海岸へ。

子どもたちは予想どおり、
ズボンの裾をまくりあげ、
海の中へ。

海を目の前にすれば、
子どもにとって、
夏も冬もありません。

海の中のほうがあったかい、
と言いながら、おおはしゃぎ。

(だから海辺のまちは、
冬あったかいのですね。)

海から駐車場までの帰り道。
冬服を着込んだ大人とは対照的に、
子どもは春・夏仕様。
というか、パンツ一丁。
寒くないのかね。

冬のあたたかい鎌倉を満喫

カテゴリー: 今日のできごと


連休中、大学時代の友人Cが、
石川県から一家で遊びに来たので、
近くに住むK一家と、
鎌倉を案内しました。

行ったのは、
円覚寺、大仏、七里ガ浜の海。

おおぜいの子どもたちを連れながらなので、
ドライブがてらゆっくりと。

鎌倉に住んでいながら、
こういう機会がないと、
なかなか観光地に行くこともないので、
よい機会でした。

思えば十数年前、
この三人で、
京都宇治川にて川下りの旅は始まったのでした。

いつもは全国各地の川で再会するこの三人が、
今回子どもをたくさん引き連れて、
ゆっくりと観光地を回るなんて、
感慨深いものがあります。

2007年1月31日

揺光

カテゴリー: 今日のできごと


蝋燭入りの瓶を漉し、
簾を漉して、

ゆらゆらゆらと、
光が揺れる

ピスカリアの
仄かにあたたかい、
冬の窓景色。

こうして住まいは
‘大人’になっても、

あるじの
愛ある限り、

流れゆく
季節とともに、

育てられて
いくのです

Iさんは、
料理も美味いが、
‘子育て’も
うまい。

それにしても、
冬の簾も
乙なものですね

明日への扉

カテゴリー: 今日のできごと


葉山の昼下がり。

鉄格子の扉に射す
光がまばゆい。

明日への扉に、
なるといいなあ。

しっかりと
じっくりと
夢を紡いで

花咲く日を
楽しみにしています。

於:ピスカリア

2007年1月27日

気を晴らす術

カテゴリー: 今日のできごと


仕事柄、
仕事と余暇の境界線が曖昧で、
日々仕事のことばかり考えているというか、
道楽してばかりに見えるというか、
そんな日々ですが、

しかしそんな日々でも
やはり人間、
気を晴らす術が
必要なものです。

ということで、
ここ最近の術とは、

→自転車に乗る

→鍵盤を奏でる
(…とはいっても、ここ最近ご無沙汰…)

→車の中でCDを大音量鳴らし、
 それに合わせて腹の底から歌う。

これが気持ちいい!
しかし、
信号などで止まり、
ノリノリで大口を開けているときに、
道行く人と目が合うと、
これがけっこう、恥ずかしい…

…と書いたところで気がついたのですが、
空間のことばかり考えているから、
流れゆく時間を楽しむ術を、
自ずと選んでいるのでしょうか。

陰と陽。
動と静。
右と左。

やはり人間は、
どこかで調和を保とうと
しているのかもしれません。

2007年1月22日

タカラサガシから始まる物語

カテゴリー: 今日のできごと


また少し話は遡りますが、
先週は、仲間と‘宝探し’に勤しんでおりました。

といいますのも、
鎌倉の築70〜80年のとある瀟洒な洋館が
その生涯を閉じようとしたのですが、
とても興味を引く建物だったので、
せっかくだからせめて、
その‘形見’をいただき、
それを別の形で活用しようと、
建具だの柱だのを、
現場作業員のご厚意で
引き取らせていただいたのです。

それはまるで瓦礫の中での宝探しのようで、
内心ワクワク、コーフンしながらの仕事でした。

この建物は、
昔ながらの木造建築の技術を踏まえつつも、
この現代においても斬新と感じる意匠計画で、
日々「‘伝統’を‘現代’に表現する」ことを
めざしているきらくなたてものやとしては、
たいへん興味深い建物で、
余計にそのコーフン度は高まったのであります。

そしてやはり、
まちの人たちにとっても目を引き、
関心の高い建物だったようで、
私が現場で作業している間も、
まちゆく人が目の前で歩みを止め、
「もったいないねー」という声が
たくさん聞こえてきました。

今の世の中
そうした声があったとしても、
文化財とかではない限り、
こうした古い建物が
どんどん壊されています。

そうしたまちの声を反映し、
なんとかそうした建物が
残りうるしくみはないものかと思う一方で、

今私たちがすぐにできることがあるとすれば、
形見を受け継いでいくことくらいで、
それを一つ一つ、
現代のカタチにととのえることで、
古きよきものを受け継いでいく文化を、
作っていくことができれば、と思います。

まちのしくみの切なさや、
それをどうすることもできない無力感を嘆くよりも、
まずは自分のできる、
あるいは身の回りにある
‘宝探し’からですね。

しかも‘タカラサガシ’って聞くと、
何だか楽しいことが
始まりそうではありませんか。

さてこの‘形見’を、
どのように受け継いでいくかは、
乞うご期待!

2007年1月17日

忘れじの時

カテゴリー: 今日のできごと

今日の5時46分、
机に向かい始めた時間です。

12年前の5時46分、
ちょうど寝入った時間でした。

去年の今日も書きましたが、
12年前私は京都に住んでいて、
京都でも激しい揺れ(震度5)を、
まざまざと、感じた日でした。

もしかしたら、今、
構造を開き、
手を入れることのできる建物を
志向しているのは、

あのときの経験が
あるからかもしれません。

いやあの経験は、
生かし続けなければ、
いけないのです。

2007年1月11日

初詣は三井寺(園城寺)

カテゴリー: 今日のできごと

初詣は、近江の国の三井寺に行きました。

三井寺は、とても大きな境内の中に、
風格のある金堂だったり、
三重の塔だったり、
高台に組まれた「小」清水寺のような舞台だったり、
六角形の屋根だったり、
末広がりの鐘楼だったり、
様々な種類の建物を見ることができて、
私のような仕事をする身としては、
とても楽しかったりします。

人があまり居ないのも、いい!

ということで、撮った写真を何点か。
部分的なものばかりですが、
全体については、
実際に足を運んでのお楽しみということで。


鐘楼の、細かい間隔で連続する、
野太い垂木。
妻側から覗く光に照らされた陰影が、
何ともたまりません。
連続が強調される、
こういう印象の小屋組がとても気に入っていて、
設計する際に参考にしていたりします。


昔の建物の雨の道を見るのも、
意外と面白いものです。
よくよく見ると、
割と大胆なことしていること、
多いですね。
あの金閣寺も、
実は野太く雨樋が見えていますよね。
しかし、あまり気にならないのはなぜでしょう。
きちんと意匠計画がなされているからなのでしょうか。


蔀戸。
割と古くからある、建具の機構ですね。
意匠上機能上気に入っていて、
一度自分の設計の中で、
取り入れてみたなあ、と思っています。


昔の人たちの意匠って、
案外ファンキーだったりするんですよね。
なお、真ん中に見えるのは、
開き戸の‘木製ピボットヒンジ’です。


荒壁と焼杉の外観。
寺でこうした意匠に出会うことは珍しいような。
それにしても関西の土は、白いですね。


丘の上に建つ舞台の、
通し貫の雨除け。
今回見つけた意匠の中で、
最も気に入りました。
割と手軽に機能を満たしていて、
それでいてカッコいいのがいい!


寺の境内のヒノキ林。
やはり人の手が丁寧に入ると、
森は美しいですね。


(番外編)
子どもたちがこれを見て、
「焼肉じょこう!」と叫んで、ケラケラ笑う。
子どもたちよ、
いくら殺生を禁じる寺だからといって、
これは「焼肉除行」ではない。

「境内(けいだい)」と言うのです。

2007年1月7日

今年の正月は

カテゴリー: 今日のできごと


正月は5日間、ヨメの実家の滋賀県へ。

子どもたちはイトコと遊び、
私は座敷の座卓をお借りして、内職。

ちょうどよい巡り合わせで、
幾つか計画案を作るべき時期だったのですが、
おかげさまでこの正月、
いつもの仕事場を離れ、
ゆっくり、じっくり、
取り組むことができました。

賑やかな子どもたちを横目に、
じっと動かずに仕事をしていたので、
静かに温かに休む場を求めていた我が家の犬が、
ずっと私の膝の上に。
おかげでこちらも、
‘湯たんぽ’がわりでした。

普段はヨメに甘えてばかりの犬ですが、
思いがけず犬と関係を深めた
正月でした。

2007年1月1日

年賀状のことば

カテゴリー: 今日のできごと


皆さま、あけましておめでとうございます。

私はといえば、今頃年賀状をシタタめ、たまっていた日記(ブログ)を更新中(苦笑)。
昨年末は大わらわで、正月になったという実感が未だありませんが、しかし昨年末曲がりなりにも仕事が一区切りし、再出発に向けて、身体と心の準備を整えたいと思います。

さて、お世話になった皆さまへの年賀状の到着が数日後になりますので(笑)、この場をお借りして、年賀状にシタタめたことばを記したいと思います。

それでは皆さま、今年もよろしくお願いいたします。

・・・

昨年も、皆様の温かい協力のもと
すばらしい出会いと仲間に恵まれ
仕事と暮らしを楽しむことができ
とても充実した一年となりました

三月、
伝統的な構法で現代の表現を試み
そして建主と職人と設計者、皆が
手足を動かし楽しみながら作った
葉山のシチリア料理店ピスカリア

九月、
地元の方々の支援と、地域の素材
山仕事塾という名の参加型手法で
全国各地の有志の手で作り上げた
山梨黒森の唐松と土壁の野菜小屋

十二月、
昭和の高度成長期前夜に作られた
なつかしい日本の民家の佇まいを
残していきたいと思い取り組んだ
鎌倉の「め」の字の木組の改修工事

同じく十二月、
凡そ2年にわたり、29世帯皆と
エコヴィレッジという名の理念を
共有し、共に歩み共に作り上げた
鶴川の共働集合住宅「きのかの家」

そして「きのかの家」では半年以上
住民と力を合わせ杉板を焼き続け
その成果は想像以上に、感動的に
緑の映える美しい壁となりました

そして今年、
今年も引き続き「風土」と「伝統」を
現代に表すとともに、共働により
楽しくも心地よい、暮らし作りの
お手伝いができれば、と思います

皆様、よろしくお願いいたします

平成19年 元旦