夏もそろそろ
久しぶりの焼杉作業(といっても2週間ぶりですが)。
相変わらずのリットル単位の汗。
やっぱり気持ちいいなー。
暑いですが、夕暮れ時は少し秋の気配を感じつつあります。
梅雨明けが遅かったので、何だか夏が少し短い感じがします。
昨日今日と朝から夕までコーポラティブハウスの現場。
内装が始まりつつあるので、監理の仕事は今が佳境といえます。
やはり30は賑やかだ!
関係ないですが、こうして確認作業をしていると、学校で1クラス30人以下という話が出るのもうなずけます。
(人数多いは多いで、学校楽しかったけどなー。)
さて今日は朝から昼過ぎまで、ずっと現場の鉄板の上に居ました。
この季節、鉄板は目玉焼きができるほど熱くなります。
自分も焼けそうでした。
アスファルトも、鉄板ほどではないですがまあ似たようなものです。
まちは暑い!というけれど、太陽むき出しのアスファルトによるところも大きいでしょう。
一方、現場近くの緑の中は、爽やかな風が突き抜ける、心地よい場所でした。
鉄板の上にずっといただけに、その違いがよく分かります。
やはり緑は、私たちに心地よい場所を提供してくれます。
長良川の旅の帰り道、関東組3人を乗せた車は8月17日の朝6時前に岐阜のまちにたどり着いたのですが、せっかくなので岐阜のまちを観光することにしました。
岐阜というまちは正直よく知らなかったのですが、目を引く建物や街並みがあって、思いがけず堪能しました。
その中で、とくに感銘を受けたのが、「川原町屋」という喫茶店。
長良橋周辺の歴史的な街並みをブラブラ散策していたら、偶然出会いました。
この喫茶店は、和紙問屋を改装して作ったお店らしいのですが、この建物が通り土間といい、中庭といい、実によい!
とくに気に入ったのは、板倉構法による倉を改装した空間です。
三尺間隔に並ぶ五寸角(たぶん)の列柱。
六尺間隔にかかる、平角の登り梁。
その登り梁を支える、巨大なアカマツの牛梁。
七寸角(たぶん)のケヤキの大黒柱の向こうでは、アカマツの牛梁が、躍動感溢れる台持ち継ぎで継がれています。
そして、柱の間には、厚さ約八分(たぶん)の板の落とし壁。
元々そのような作りの空間に光を当て、家具を並べて、喫茶店として設えていました。
確かに伝統的な構法に基づく建物ですが、そこは古臭さなど感じることのない、現代の感性が融合した見事な空間でした。
実はここに至る直前に「コ○○珈琲」でモーニングをいただいていたのですが、そこでもう一度いただくことにしました。
やはりこうした空間でいただく食事は、チェーン店よりも美味い!です。
後で調べたら、珈琲ゼリーが絶品とのこと。
珈琲ゼリーを食べに、もう一度来よう!
※まさかこんなすばらしい空間に出会うとは思わず、手ぶらで散歩していたので、巻尺を持ち歩いていませんでした。だから上記の寸法は目分量です。
長良川の旅の途中、郡上八幡のまちでは郡上おどりが開催中だったので、8月15日と16日の夜、参加してきました。
「郡上おどり」のすばらしいところは、振り付けが単純で(本当は奥が深いんでしょうけど)、見よう見まねですぐに覚えられるところです。
だから、子どもも大人も、地元の人たちも観光客も、そこに居合わせた人たちは皆、気軽に参加することができます。
もちろん川を旅する私たちの一行も踊りの輪の中に加わりました。
また、その日は、たまたま徹夜踊りの真っ只中。
丑三つ時だというのに、大勢の人たちと賑やかな音楽。
青春真っ只中の中学生や高校生も、文学青年風情の真面目そうな兄さんも、普段はやんちゃな兄ちゃん姉ちゃんも、飲み屋のママらしき姉さんも、観光に来たと思われる外人さんも、近所のじいさんもばあさんも、皆輪になって実に元気に、楽しそうに踊っています。
中には、小学生くらいの子どもまでいます。
このまちの力強さと懐の深さに、ただただ脱帽でした。
そして、このまちに住み続ける人たちはみんな、きっと自分のまちが大好きなんだろうな、と思いました。
まちに対する想いが、街並みにも明確に表れていました。
古い建物が、社寺仏閣だけではなく、生活の場として当たり前のように元気に存在しています。
むしろ、こってりとした伝統構法による家づくりの文化が色濃く残っています。
人が大勢いる夜中なのに、鍵なんてかけずに戸を開け放っています。
覗き込めば、家の様子がすぐに分かるくらいです。
道が、「車規格」ではなく、あくまでも「人間規格」です。
少し入れば、迷路のような路地裏の空間が残っています。
湧き水が豊かなのか、川と水の道がまさに生活空間の中に組み込まれています。
他のまちだったら道路脇の排水溝に当たる部分から水を柄杓でくみ出して打ち水している光景は、いささか驚きました。
あれだけ賑やかな街なかなのに、いわゆる全国チェーンの飲食店がほとんどありません。
私の知る限りでは、まちの外れを通っている国道沿いにコンビニが2軒ある程度でした。
とにもかくにも、そぞろに歩いていてとても楽しいまちでした。
そして街並みというものは、そこに住む人たちの想いと文化の表徴なのだ、ということを改めて感じた次第です。
ということで、ボクたちも明日からまちを挙げて踊ろうか!
本日は、上のムスメの10歳の誕生日。
昼過ぎ、川の旅からヨメの実家に戻り、午後は子どもたちの大好きな琵琶湖博物館へ。
そして夜は、お決まりのお誕生日ケーキでお祝い。
早いもので、ムスメは今日から10代の仲間入りです。
この世に出てきたあの瞬間から、もう10年経つんだなあ。
そういえば、あの日と同じように、本日奇しくも私は徹夜明けです。
この夏佐渡の海で真っ黒に日焼けし、まだまだ‘子ども’な感じもしますが、だんだんと大人の階段を上がっているような気もします。
こうして後ろから写真を撮ると、いつの間にか背はヨメと頭一つ分も変わらないくらいですなあ。
なすのぬかづけ。
1本切れば、3分でなくなる。
おまいら、もっと味わって食えー。
しかし、うまい。
あのシュワッとしたさわやかさが、夏に合う。
今夜はK田一家と家族とで横浜の江田にあるプランツに行き、その中にあるレストラン「COA」で夜ごはんをいただいてきました。
実は、「COA」は今日がこの場所でこの世に存在する最後の日なのです。
今日の昼、急にそのことを思い出し、ちょうどプランツに行かなければならない用事があったので、予約をして行くことにしました。
「COA」だけではなく、プランツ自身も移転のため7/25でこの場所から姿を消してしまうのですが、あいにくその日までに足を運べる日がなさそうなので、私にとって今日がプランツとお別れの日でした。
プランツとは、衣・食・住・遊・学といった総合的な生活の分野で商品を提案する商店の集積体で、自然栽培による農業を推し進める青果商ナチュラルハーモニーが主宰しています。
私がこの場所に関わるようになってまだ日は浅いですが、ここでは様々なできごとがありました。
多くの貴重な出会いをいただきました。
そして私自身、この場所から様々なことを学び、人生観や生活様式を見直す大きな契機となる場所でした。
建築設計者として、空間だけではなく、暮らし全体を提案していきたいと思うその心は、この場所が原点であり、この場所が目標とするべきところの一つでした。
思い出がつまり、このやさしく包み込むような空間がなくなってしまうのはたいへんさみしい限りですが、またどこかの場所で再び会える予定ですので、その日を楽しみにしたいと思います。
今日は山梨で小屋作りの初日のはずでしたが、雨のため中止。
私自身、とても楽しみにしていたので残念ですが、しかし思いがけず、久しぶりの家でゆっくりとした日曜日で、おかげで図面作業が捗りました。
ここのところ肉体労働が続き、身体が少し疲労気味だったので、「恵みの雨」だったといえるかもしれません。
昼は、これもまた久しぶりに家族揃って葉山のピスカリアに。
そして今回、初めて父と母を招待しました。
食事後は小雨のぱらつく森戸海岸へ。
子どもたちは、天気に関係なく、久しぶりの海に大喜びでした。
防波堤の先に立ち、波が押し寄せるたび、大声を上げてバンザイしたり、のぞき込んだり。
波と会話しているようでした。
夕方は、近所のスーパー銭湯へ。
これもまた私にとって久しぶりのことです。
そこで1時間ばかしゆっくりとしてきました。
雨よありがとう。