まきがつなぐ
この時期になると、
現場で出た木っ端を
近所の薪ストーブのある家に
せっせと運ぶ機会が増えます。
へたすれば
おカネ出して処分しなければならない、
あるいは、
へたすれば
高いおカネ払って買わなければならない
という両者の利害関係が一致し、
お互いとてもうれしいやりとりです。
それだけではなく、
住まい手の愛に育まれた家の様子や
子どもたちの成長する姿などを
見ることができて
楽しいです。
薪ストーブの役割は
そういう意味でも
おもしろいですね。
今日は伊豆の国市へ行って
壁土作りに使う稲わらを
大工とともに
「収穫」する作業を行いました。
今日も身体を動かすには
とても気持ちよい日でした。
大工のつてで
収穫させていただいたのですが、
この稲は、
無施肥無農薬で育てた、
とのこと。
ただでさえ
わらをいただくためには
一手間必要となるのに
たいへんありがたい話です。
十年以上前は
無施肥無農薬という農法自体
たいへんめずらしい状況でしたが、
今はここだけではなく、
多少の方法論の差はあれど
あちこちで耳にする言葉です。
うちも十数年、
無施肥無農薬のお米ですが、
安全云々もありますが、
なによりもおいしいです。
御託を並べなくても
子どもが正直に
反応しますからね。
それにしても
すばらしい哲学が浸透し、
いい時代になりました。
本当によいものは
伝わっていくんだな、
と思いました。
木と土のたてものも
そうありたいと思います。
晩秋の新月間近のため、
たけきり隊結成。
しかし「隊」とはいえ、
所員と私の2名のみ(笑)。
いつも顔を合わせているため
とりたてて会話することもなく
二人瞑想状態で(笑)
身体を動かしましたが、
先週ひとりたけきり隊を
経験している身としては、
それでも人がいることのありがたさを
感じた次第です。
今回は伐るだけ伐る作業でしたが、
伐れる竹はほぼ全て
伐ることができました。
これらを搬出して
さらに枯れた竹を整理したら
おそらく竹林は
見違えるような
さっぱりした世界に
なると思います。
そうなる日が楽しみ!
そして次竹伐る時は、
次の竹林に
舞台を移すことになりそうです。
搬出をしてないとはいえ
光を感じる竹林となりました。
竹を伐りつつ、
枯れた竹を整理。
この竹たちは、
燃料にしたいです。
今日は毎年恒例、
地元の中学生が2人、
職場体験に来てくれました。
私は一日中、
一級建築士定期講習だったため、
所員に任せっきりでしたが、
軸組模型に挑戦していただきました。
この子たちが将来
どんな道に歩もうが、
この歳でものづくりの世界に
たくさん触れて
ほしいと思います。
所員にとっても、
「教える」とはどういうことか、
勉強になりますしね。
しかし数年前は
毎日見ていたこの青ジャージ、
今は我が子のだいぶ年下の子たちが
まとっていると思うと、
時の流れを感じます。
雨の中ちょうど十日前に、
伐るだけ伐った竹を
竹林から引きずり出し、
一定の長さに切り揃えて
山から出す作業を行いました。
前回は雨の中でしたが
あまり動き回ることがなかったので
身体に堪えるということは
なかったのですが、
今回は身体全体を使って
引っぱり出したり、
急な斜面を竹を担いで
何度も登ったり降りたりしたので、
かなりハードな
トレーニングとなりました(笑)。
そのかわり、
休憩時間に食べたみかんが
身体の芯まで沁みわたりました。
おいしかった!
竹を運ぶ作業では、
フリースクールの子どもたちが合流。
恒例?となった「竹リレー」で
楽しそうに竹を運んでくれました。
今日も一日、
楽しく充実感いっぱいの
竹仕事でした。
ところで今日は
茅ヶ崎リベンデルの熊沢さんが
来てくれました。
秋沢さんと熊沢さんの
ツーショット。
神奈川県の次代の農の世界を担う
期待の二人が並ぶと、
なんだかワクワクします。
こんなだった竹林も…、
さっぱり!!
柿とみかんの橙色の実を背景に
竹仕事。
お昼ごはん時の
食後のデザート。
手作りの
紫イモようかんが
おいしかった!
夕方みんなで
竹リレー。
台風一過の
深い青の秋空が美しい
すがすがしいお天気。
以前建てた家の
改修の相談のついでに
屋根にのぼったら、
秋の陽の光に照らされて、
達磨窯で焼いた燻し瓦が
私たち人間と同じように、
気持ちよさそうに
輝いていました。
時間によって移ろう
陽の方角や
望む面によって
見え方が全く違うのも
瓦の面白さです。
とくに秋は、
この青空とあいまって、
陽の光線の角度が低いから
より美しく見えるような
気がします。
またこれらが
人の手で一枚一枚焼いて、
人の手で一枚一枚並べているかと思うと、
思いも深まります。
職人がつくる木の家ネットの総会出席のため、
倉敷に行ってきました。
全国で志を同じくする方々の
取り組みや姿勢は、
とても刺激になります。
日々やるべきことだけではなく、
もっと勉強しなければ、
もっと勉強したい、と思います。
さて倉敷は
始めて訪れましたが、
表面だけではなく、
骨の髄まですごいです。
建築を生業とする者として、
至るところでみられる海鼠壁や
柾目の板を並べた板塀など
見どころ満載、というだけではなく、
時間の都合でさらっとしか
鑑賞できませんでしたが、
ホントは一日じっくりかけて回りたい
大原美術館、
私の好きな
備前焼のお店、
数々のおいしそうな
カフェや飲食店、
実際私は
これまで食べた中で
いちばんおいしいクリームパンに
出会いました。
早めに倉敷に到着し、
間もなく台風が来ようかという
雨の中散策しましたが、
雨が気にならないほど
夢中になって歩き回りました。
しかし今度は、
晴れた日に来たいです。