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2017年6月17日

瓦巡礼の遠足

カテゴリー: 今日のできごと

これから始まる4世帯のご家族と、
いつもきらくなたてものやを
応援してくださっているご家族、
また職人仲間も含めて総勢27名で
群馬藤岡まで遠足、

達磨窯で瓦を焼く
五十嵐さんの工場を訪れました。

きらくなたてものやが作るたてものは
瓦屋根とすることが多いのですが、

その瓦は、
この五十嵐さんの窯で焼いたものを
使わせていただいております。

なぜならばその瓦は、
文字どおり手で丹精込めて作られ、
愛と温もりに溢れているからです。

手から愛を伝えることのできる
この伝統的な製法を実際に目にし、

そして愛の注ぎ手である
五十嵐さんという人に
ぜひお会いしてもらいたいと思い、

一年もしくは数年に一度、
このような機会を設けています。

私は十度ほど
訪れていると思いますが、

ここへ来るたびに、
五十嵐さんへの感謝の気持ちが
高まるばかりです。

重い土に手を入れ、運び、
焼いて、また運ぶ、

そんな工程を知れば知るほど、
これを全て一人でやっているのかと
本当に頭が上がりません。

それとともに、
手で作るがゆえに土に描かれる表情が
一枚一枚違うというのがとてもいい。

一枚一枚顔を持っていることにより、
まるで生命を宿しているかのようです。

一つ一つが生きた細胞、

それらが束になって一つの生きものが
屋根に住んでいるかのように感じます。

そう、住まいは
生きものなんだなあ。

そんな思いを
住まい手の皆さんと共有できる遠足、

おかげさまで今回も
楽しませていただきました。

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2017年6月8日

文化の種蒔き十周目

地元の中学校で
「ふれあい体験活動」という
学習プログラムの一環で
特別体験授業を行いました。

今年で何回目かな、と数えたら、
ちょうどキリよく10回目でした。

気候風土に根づく建築のこと、
建築、ものづくりのの楽しさを
子どもたちに伝えたいと思い、
当時の校長先生に掛け合ったところ、

まさか既に中学校で
こんなすばらしいプログラムが
あるとは知らず、

その存在のおかげで
トントン拍子に想いが実現したとき
夢のようでした。

またこの取り組みがきっかけで
様々な地域活動にどっぷりと(笑)
深く関わることになるのですが、

それらの活動を通じて
地域の中でいただいたご縁は
私のタカラモノの一つです。

さて、今回は11名の子どもたちが
参加してくれたのですが、

当時の夢のような気持ちは、
十年経っても
子どもたちを前にすれば
変わりません。

しかもこのプログラムは、
生徒は十数講座あるから
一つだけ選ぶことができるのですが、

今回はとくに
授業を受けてくれた生徒の中に
なんと過去に建てた家の
建主さんの子どもが二人いて、

十年目という年月を感じました。

しかもこうして中学生に成長して
この講座を選んでくれるなんて
とてもうれしかったです。

その他にも
ノコギリやインパクトを手にして
「やべー楽しい」を連発している子がいて、

「種蒔き」により
この先芽を出すのではないかという
手ごたえを感じたりもしました。

この先何周でも
バテずにずっと続けていきたい
取り組みの一つです。

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2017年5月9日

裏がおもしろい

今日取り付けた
無双障子付障子の裏側。

一般的な障子の裏は、
まさに「裏」という
感じになりますが、

無双障子は、

建具が
立体的なものに
感じられて、

裏を表に
したくなるくらい、

裏が面白くなると
思っています。

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四季に応じて

南側に面した縁側に
目隠しを目的とした
障子を取り付けました。

縁側の室内側にも
障子が付いているので、

そちらの障子を
模した割付にしました。

しかし、
障子はいいところも
たくさんあるのですが、

閉めてしまうと、
風が通らないこと、

また枠の中に引違いにしてしまうと、
景色が半分見えなくなるという
欠点があるので、

それを補うために両引込、

また腰の部分は
無双障子としました。

四季に応じて
風と光と視線を調整できる
障子の引込と無双障子は
最近提案させていただくことが
多いのですが、

何はともあれ
無双がもたらす
美しい光の表情を

縁側にボーっと座り、
お茶をすすりながら

ずっとその様子を
眺めていたいです(笑)。

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2017年5月4日

GWといえばやはり竹、そしてカープ

カテゴリー: 今日のできごと

ゴールデンウィークというと、
いつも竹とともに
過ごしているような気がしますが、

今日は二組の建主さんと
またIさんにもお手伝いいただき、
竹を割る作業を行いました。

場所は静岡県韮山。
大工の下小屋で行ったのですが、

韮山って実は、
鎌倉と深ーいご縁があるのですね。

作業のほうは、
今年の冬にあきさわ園で伐った竹を割り、
鉈で節を取って、

ただちに竹小舞の材として
使えるようにしました。

しかしなんせ
約600本あるので、

最大7人がかりでしたが、
今日手をつけられたのは約1/3かな。

また何度か来るようです。

ところで今日は、
建主さんの一人が
広島カープファンなので、

午後はみんなで
試合の様子をラジコで聴きながら
手を動かしました。

今日はとても白熱した
試合だったということもあり、

あっという間に
夕方になってしまいました。

楽しみにしていた近所の温泉は
時間がなくて入れませんでしたが、

カープが勝ったので、
気分よく作業場を
後にすることができました(笑)。

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2017年4月17日

じゃむおじさんは夢心地

カテゴリー: 今日のできごと

今日は珍しく
昼間にじゃむおじさんが来てくれました。

いつもは一人で黙々と作業する彼ですが、
今日はたくさんの女性と子どもたちに
囲まれて仕事することができて、

夢のようだと言ってました。

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2017年4月9日

素材にあいさつ

カテゴリー: 今日のできごと

埼玉県で
これから新たに建てる建主さんと
材木屋を訪れ、

どんな木を使うか、
見て回りました。

例えば料理の準備のために、
市場を徘徊して
食材を物色するのと
同じです。

素材が見える造りなので、
あれこれ想像するだけでも
楽しい作業です。

材木屋の提案もあって
素材の方針が決まり、

それらにみんなで
あいさつしました。

香の楽しい
家になりそうです。

楽しみ!!

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2017年4月8日

子どもたちの生きる権利に後押しされて

カテゴリー: 今日のできごと

ぐるぅぷ未来が主催する
「命の洗浄を歩く~フォトジャーナリスト広河隆一の軌跡」に
行ってまりました。

映画の中で、
「子どもたちの生きる権利に後押しされて」
という広河さんの言葉が心に響きました。

確かに、

建築の現場であれ、
学校の現場であれ、
ラグビーを通じてであれ、

子どもたちと接していると
本当にそう思います。

目の前にいる子たちが、
ぜひとも幸せな未来を
作ってほしいという願いが、
自分を奮い立たせてくれます。

それにしても、
この会場を満員にしてしまう
主催者の方々の情熱とパワーに
ホント感動しました。

鎌倉エネルギーカフェ等
今後催すイベントで
見習いたいと思います。

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2017年4月7日

よさが続くような

カテゴリー: 今日のできごと

埼玉北部某所の古民家にて。

これから大規模な修繕をするにあたり、
職人一同集まって調査。

大工、
基礎屋、
左官屋、
水道屋、
瓦屋、
屋根屋、

合計8名が集まり、
密度の濃い午前中でした。

建物を前にして、
職人たちと交わす言葉は
本当に勉強になります。

さてこの建物は、
築100年近い建物。

長年の風雪で
屋根の瓦は波打っていますが、
なんだかいいんだよなあ。

郷愁に惑わされることなく
直すべきところは直すのですが、

このよさが続くような
改修をめざしたいと思います。

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