瓦巡礼の遠足
これから始まる4世帯のご家族と、
いつもきらくなたてものやを
応援してくださっているご家族、
また職人仲間も含めて総勢27名で
群馬藤岡まで遠足、
達磨窯で瓦を焼く
五十嵐さんの工場を訪れました。
きらくなたてものやが作るたてものは
瓦屋根とすることが多いのですが、
その瓦は、
この五十嵐さんの窯で焼いたものを
使わせていただいております。
なぜならばその瓦は、
文字どおり手で丹精込めて作られ、
愛と温もりに溢れているからです。
手から愛を伝えることのできる
この伝統的な製法を実際に目にし、
そして愛の注ぎ手である
五十嵐さんという人に
ぜひお会いしてもらいたいと思い、
一年もしくは数年に一度、
このような機会を設けています。
私は十度ほど
訪れていると思いますが、
ここへ来るたびに、
五十嵐さんへの感謝の気持ちが
高まるばかりです。
重い土に手を入れ、運び、
焼いて、また運ぶ、
そんな工程を知れば知るほど、
これを全て一人でやっているのかと
本当に頭が上がりません。
それとともに、
手で作るがゆえに土に描かれる表情が
一枚一枚違うというのがとてもいい。
一枚一枚顔を持っていることにより、
まるで生命を宿しているかのようです。
一つ一つが生きた細胞、
それらが束になって一つの生きものが
屋根に住んでいるかのように感じます。
そう、住まいは
生きものなんだなあ。
そんな思いを
住まい手の皆さんと共有できる遠足、
おかげさまで今回も
楽しませていただきました。