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2016年12月8日

合理を選ぶか気持ちよさを選ぶか

カテゴリー: 今日のできごと

きらくなたてものやの定番の一つ、
ワンコインライト。

青山電陶のソケットに
白熱電球がはまっています。

今日改めて思いましたが、
光が柔らかくて
気持ちがいいです。

今は省エネのことを考えると、
LEDが主流になりました。

確かに消費電力と寿命は、
桁違いにステキで
合理的ですが、

光の気持ちよさを考えると、
白熱電球も捨てがたい。

選ぶ立場として
悩ましい選択は、
続きそうです。

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2016年12月1日

障子は夜景が締まる

カテゴリー: 今日のできごと

秋の初め、
我が家の居間の窓に
障子ときらくな網戸が
入ったのですが、

カーテンを掛けていた頃と比べて、
夜景が締まった感じになりました。

そしてやはり、
隙間風も減った感じがします。

今日は大学の授業でも
障子のよさを力説しましたが、

使い方を工夫して、
提案し続けていこうと、

家に入ろうとするたび、
その気持ちを
再確認しております。

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2016年11月28日

洗うよりも湯船

カテゴリー: 今日のできごと

急激に寒くなり、
お風呂がいつにもまして
うれしい季節になりました。

私はいつも家族の中で
いちばん最後に入ることになっているので、

夜起きてられない時は朝風呂にしたり、
入る時間はまちまちですが、
基本的に毎日入っています。

そしてここ数年、
我が家のお風呂で
続けていることがあるのですが、

それは石けんを使わない、
ということです。

そのかわり、
湯船には最低15分以上浸かります。

浸かっている間に
じわりと汗が身体から沁み出してきて、

汗とともに
身体にたまった老廃物が
汗とともに溶けて出てくるような
感覚を覚えます。

これは意識的に
取り組み始めたというよりは、

例によって家族の中で
いちばん最後となると、

子どもが大きくなればなるほど、
お風呂に入れる時間が遅くなり、

そうなると
身体を洗う気力がなくて、

たびたび湯船の中で
深い眠りに落ちてしまう、
ということから始まったのが
正直なところです(笑)。

しかし続けているうちに、
どんなに埃まみれ、
泥まみれになったとしても、

この方法で大きな問題はない
ということに気づき、

さらには、
問題はない、どころか、
むしろ肌の調子がいいとすら
思うようになりました。

この数年の間、
何度かだけ石けんで
身体をこすったことがあるのですが、

もちろん老廃物が
根こそぎ洗い流された一方で、

それ以上のものも
落ちてしまったような感じがして、

確かそれは夏場だったのですが、
しばらくするとかえって
それを修復するように
新たに肌に何かまとわりつくような感じが
気になったりもしました。

もちろんこの方法が合うかどうかは
体質次第だと思いますし、

もしかしたら私の知らぬところで
周りにご迷惑をおかけしているのかも
しれないのですが(笑)、

そんな懸命に
汚れを洗い落とす必要はあるのか、
とも思っています。

そして湯船の中で長い時間、
瞑想(?)するようになり、

お風呂を設計するうえで
やっぱり湯船は大事だな、と、
改めて感じている次第です。

今はおかげさまで、
木のお風呂を作る機会を
数多くいただいていますが、

ホントは自分が
いちばん入りたい(笑)。

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2016年11月23日

誰も湯に入らない「湯」の集い

カテゴリー: 今日のできごと

今日は久しぶりに、
「湯」の集い。

何人いたか分かりませんが、

鎌倉できらくなたてものやが手掛けた仕事の
住人たちを中心とした人たちと

きらくなたてものやの
仲間の職人たちが

四年以上前に改修した
鎌倉の古民家に集合して、

おいしい楽しい時間を
過ごしました。

最初は泊まり込みで
ここから近い「食堂ぺいす」を作る職人たちのために
「お風呂入っていきなよ」と始まった「湯」ですが、

それから数年後には
まるでずっと旅していたきょうだいたちが
久しぶりに一つ屋根の下に集まるような
大家族のような楽しい場になり、

今となっては
酒と話が楽しくて、
誰も風呂に入ろうとしない
「湯屋」でございます(笑)。

いずれにしても
形のあるものづくりは
それそのものが
楽しいだけではなく、

その物語を共有することによって
人と人とをつなげてくれる力を
持っているということ、

そしてそこから楽しみ合い、
助け合う関係が生まれるということを
改めて思いました。

間もなくこの「湯」に
家族が一人増えるため、

次に大々的な「湯」を開くのは
しばらく先になりそうですが、

また別の場で「湯」が
開かれるのではないかと思います。

最近人を引き寄せる
「木のお風呂」率が高いですし(笑)、
「湯」の場の拡散も楽しみです。

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2016年11月21日

今日はきらくなおそうじ隊

カテゴリー: 今日のできごと

今日は一日、
改修現場で「きらくなおそうじ隊」。

午前中は一人で
養生を剥がし、
念入りに掃除をした後に
蜜蝋ワックス塗り、

午後は大工の北山さんが合流して
家財道具の移動を行いました。

こうして工事がほぼ終わり、
最後ゲンバからイエにする作業は、

基本的に私か所員が
行います。

今日も養生を剥がしていたら、
「そんなことまであなたがするのね」
的なお言葉をかけていただき、

またそのお言葉は、
今日に始まったことではないのですが、

私からすれば、
このゲンバからイエになる
劇的な瞬間を
見ることができる楽しい仕事を
他の人に委ねるなんて
もったいない、と思います。

それもありますが、
管理する立場として
隈なく最終点検を行える
という側面もありますからね。

ということで
これを書いている今は、
心地よい疲れ、

いつにもまして
ぐっすり眠れそうです(笑)。

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2016年11月10日

‘ムスコ’が一日弟子入り

カテゴリー: 今日のできごと

年に一度、
地元の中学校の生徒を
職場体験の場として
受け入れているのですが、

今年も二名の中学二年生の子が
うちに来てくれました。

そのうちの一人は、
産まれた時からよく知っていて、
家もよく行ったり来たりしている、
自分のムスコみたいな子でした。

学校で会って、
先生の前で事前説明をした際は、
しおらしく敬語で話してきて、
なんだか調子悪いな(笑)、
と思っていたのですが、

今日は普段の様子でした。

しかし身近な子が
こうして社会との接点を
作り始めるとは、

実に感慨深いものがあります。

どっぷり地域で活動していると、
こういう喜びがあります。

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2016年10月23日

位と壁

カテゴリー: 今日のできごと

掛川で行われた
職人がつくる木の家ネットの総会で、
掛川城周辺の歴史的なたてものを見学しました。

そのうちの一つの御殿が
私が幼い子どもの頃まで、
公共施設として使っていたというから
驚きましたが、

こうした歴史的なたてものが
単なる観光施設としてではなく、

生きた実用の空間として
使い続けるというのも
面白いなと思いました。

さてこのたてものには、
それぞれの間に、
どのような使われ方をしていたのか、
解説する札があったのですが、

位の高い間、
あるいは人をもてなす間の壁は
押さえて仕上げられた漆喰、
そうではない間の壁は
土でざっくりと仕上げられていて、

解説を読むまでもなく、
それぞれの間の立ち位置を
何となく推測することが
できました。

やはり漆喰の間は、
背すじが伸びる心持ちになるし、

土壁の間は、
座り込んでくつろいでいたい
心持ちになりました。

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掛川といえば葛布

カテゴリー: 今日のできごと

毎年楽しみにしている
職人がつくる木の家ネットの総会。

今年も大工の藤間さんと古口くん、
タイル屋の小澤さん、所員の富永の4人、
「きらくな仲間たち」とで
今回の開催地である掛川に
行ってまいりました。

同志たちとの再会は、
本当に刺激になります。

総会の具体的な内容は
いずれ報告されるであろう
木の家ネットのサイトに譲ることにして、

掛川といえば葛布。

みんなで見学した
歴史的なたてものには、

やはり襖や壁紙として、
葛布が随所に使われておりました。

葛布は
織のさまや経年変化の状況により
部位によって表情がさまざまで、

目を凝らしてじっと見てて
楽しい素材だな、と思います。

高価ということもあり
なかなか使う機会がありませんが、

使う機会をうかがいたい
素材の一つです。

そういえば産地の掛川には、
資料館のような施設はあるのかな?

あれば改めて
足を運んでみたいです。

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2016年10月20日

左官という分野の芸術家

カテゴリー: 今日のできごと

今日行われた「特別課外授業」に、
左官職人の湯田さんが、

カボチャなどを模して作った
土の作品を持ってきてくれました。

子どもたちも、
これらが土でできてると聞いてビックリ!

左官職人は、
芸術家でもあるということを
改めて感じました。

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このワクワク感も社会へ

カテゴリー: 今日のできごと

今日は毎年恒例、
地元の中学校で「特別課外授業」。

合計27名の生徒が
参加してくれました。

春と秋の2回、
この機会をいただいているのですが、

春が「木」の話、

秋が「土」の話で、
光る!泥団子作りを行いました。

前半私が土の話をし、
後半左官職人の湯田さんが
泥団子作りを指南したのですが、

私が話している間からも、
子どもたちから
並々ならぬワクワク感が
伝わってきました。

何かを作るって、
楽しいよねー。

私はこの機会を
「文化の種蒔き」として
位置づけていますが、

こうして
昔から日本人が
親しんできた素材に
触れるだけではなく、

このワクワク感も、
社会に出ても伝播してくれたら
うれしいです。

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