2015年12月19日
今日は一日鎌倉から4人、
小田原で代々続くミカン農家、
秋沢園さんで
ミカンの収穫の
お手伝いをしに行きました。
秋沢園さんとは、
最近竹小舞用の
竹を伐らせていただいている
ご縁でつながったのですが、
いつもおやつなどに
おいしいミカンをいただくので、
いつかこのミカンたちに
お礼を返したいと思い、
今日実現しました。
また私たちのほかに、
農大生のボランティアさんも
5〜6名おられ、
しかも大半が女子だったので、
ミカン畑はお花畑のように
とてもにぎやかで華やかでした(笑)。
さて、
早速ミカンの木が連なる山を登り、
作業の要領を教わって
作業を始めました。
オレンジ色の玉が
鈴なりになっている木を
数人で取り囲み、
夢中になって手を進めると、
いつの間にか
緑の葉っぱだけになる瞬間の
小さな達成感がとても気持ちいい!
そしてたまに
そこに居合わせた
初対面の人たちと交わす会話が
更なる元気の素になって、
いつの間にかお昼、
そして夕暮れを迎えました。
しかしこれは、
お手伝いが今日だけだったので、
楽しかった!で帰ることが
できたのかもしれませんが、
とにかく他にも、
延々と広がるミカン畑、
膨大な手間がかかります。
しかもこの季節、
短期集中型で。
そして作業は
決して機械ではできず、
斜面に身体を支えながら、
人間の手で一つ一つていねいに
鋏で切り落としていかなければ
なりません。
少人数だったら、
途方に暮れてしまいそうです。
だけど大人数だったら、
不思議と楽しい作業に生まれ変わる。
そうこれは、
「現代版結」の仕組みで行う
竹小舞の時などに感じることと
同じだな、と思いました。
本来こうした農作業や建築の仕事は、
一時的に膨大な手間を要します。
これを家族や社員といった
枠組みだけで取り掛かろうと思ったら、
とてもたいへんなことで、
だからこの数十年の間に
私たちは他で楽に生計を得る手段を見つけては
この手仕事を手放してきてしまったのですが、
しかしそういった枠組みを超えて、
様々なご縁で「楽しそう」と思う人たちが
集まることができれば、
むしろえがおの溢れる
場所となる。
笑ってないとやってらんねえ、
とは違う(笑)、
心から楽しい、気持ちいい、
というえがお。
今日集まっていた大学生も、
なんだかとても楽しそうに
時折笑い声を響かせながら
手を動かしていました。
この手仕事に集う
えがおをもたらす
「枠組みを超えたご縁」作りが
世の中に浸透すれば、
世界は変わるかもしれない、
そう感じながら、
月が煌々と照り始めた頃、
お礼にいただいたミカンを
トランクに積んで、
家路へと向かいました。
みかんって、
こんなにたくさん
木に成るんだ、
と改めて感動。
途方に暮れるほど(笑)、
オレンジ色の玉が連なります。
お昼はロケットストーブを持ち込んで、
みぞ煮込みうどんを作りました。
野菜と燃料は0円!(笑)