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2015年10月30日

住み始めてから十五年

カテゴリー: 今日のできごと


私の記憶が確かならば、
15年前の今日、
この家に引っ越してきて、
初めて夜を過ごした日です。

その頃は独立して
今の仕事を生業とするなんて
夢のまた夢の話でしたが、

実際にこの家に
住んでみた体感が
この道で生きていこう!
と思った原動力でした。

無我夢中で作った
この家があったからこそ、

あの人にも会えたし
この人にも会えて、
幸せなご縁に巡り合えた。

ですので
今日のような節目の日は、
やはり感慨深いものがあります。

これからも自分が死ぬまで
付き合っていくつもりなので、
引き続きよろしくお願いします。

2015年10月22日

泥団子で再会

カテゴリー: 今日のできごと


今日の午後は毎年恒例の
地元の中学校で「ふれあい体験活動」。

「文化の種蒔き」として
大事にしている活動の一つですが、

毎年秋は、
左官職人とともに
光る泥団子作りです。

私は大学の授業に
行かなければならないため、
失礼ながら途中で
退席させていただきましたが、

みんないい感じで、
光る泥団子を作ることが
できたようです。

ところで今回は、
友人であり、かつての建主でもある
子どもも参加していました。

職人も思わぬかたちで
久しぶりに再会。

家族と同じくらいに接しながら
家を作っていた頃は、
まだ幼稚園生。

立派な中学生になっていることに
驚いていました。

地元での仕事は、
こういう思わぬ再会があるから
面白いですね。

それにしても今日は、
土の話ばかり。

2015年10月16日

職人みんなで肉食らう

カテゴリー: 今日のできごと


現在戸塚で
古民家の改修を進めていますが、

その建主さんのご親戚が
近所で焼肉屋を営んでいて、
とてもおいしいよ、
とおっしゃるので、

仲間の職人たち10数名で、
行ってきました。

期待に胸を膨らませて
座って待っていると、

舟盛のようなお肉が
出てきました。

早速焼いて食べてみたら、

ほどよい弾力のカルビ、
脂の乗った柔らかいロース、
とろけるようなホルモン、
プリプリのレバー…、

どれもうまい!

職人一同、
がっつり食べて
大満足でした。

心から、
改めてみんなと
明日からがんばろうと
思いました。

焼肉は、
食べる満足だけではなく、
みんなで食べると
そんな気にさせる何かが
ありますね。

隠れ家的なこのお店、
また忘年会の時や、
あるいは家族を連れて
来ようと思います。

横浜市栄区長沼にある
濱皇というお店です。

2015年10月13日

新月の日に竹伐り隊

カテゴリー: 今日のできごと


今日は10月の新月の日。

山梨県北杜市で
竹伐り隊でした。

総勢約15名。
鎌倉からは私含めて3名。

ちょっとした遠足気分でした。

今回伐る竹は、
アースマンシップさんが所有・管理されている
古民家の修繕・改修のために使うものです。

その古民家から歩いて数分のところに、
たまたまちょっとしたマダケの竹林があり、
そこで伐採、そして、
歩いて古民家のそばまで運んで
竹割りの作業を行いました。

竹伐りは、
使うための竹を伐るだけではなく、
竹を伐らせていただくお礼も含めて
竹林整備も兼ねているので、
枯れた竹なども伐って運び出して約2時間、

竹林が光と風の通る
空間に生まれ変わりました。

この達成感が
本当に気持ちがよいです。

南アルプスの雄大な景色の下で
みんなも終始えがおで
汗を流しておりました。

今後このえがおの続きが
とても楽しみです。

作業前の竹林。

作業後の竹林。
おのずと足が吸い込まれるような
気持ちよい空間に生まれ変わりました。

竹を伐った後は、
古民家の脇に歩いて運んで、
竹割りの作業。

この竹が「花咲く」瞬間の
音と光景が大好きです。

本当にいい景色です。

日が暮れると、
急に寒くなってきました。

それにしても星がきれいな
夜空でした。

2015年10月10日

みんなで野良しごと

カテゴリー: 今日のできごと


今日は横浜のとある農家とご縁をいただき、
お持ちの竹林を整備する
‘野良しごと’ワークショップでした。

竹がモウソウチクだったので、
とくに私が竹小舞用に使うためという
わけではなく、

後ほど何か活用方法は考えるとしても、
基本的には竹林を
光と風の入る空間にするための
作業だったのですが、

参加者は、
私も含めたら30名くらいいたでしょうか。
とてもたくさんの方々に
お越しくださいました。

日本の竹林の大半は、
人の手が入らず、
荒れ放題になっていて、

またそれを放置し続けると、
竹が外に外に広がっていくという悪循環。

もうどうすることもできなくて
呆然と見過ごすしかない、
というのが現状かと思いますが、

一方で、
こうした自然環境の中に入って汗を流したり、
自然のことを学んだり、という需要は、
高いんだなあということを感じました。

またこうした作業を一人二人で行うと、
果てしない作業に気が滅入ってしまうと思うのですが、

これだけ大勢いると、
楽しい作業に感じるから不思議です。

私自身も大いに楽しませていただきましたが、
こういう竹林整備のための「野良しごと隊」を随時結成し、
みんなで竹を伐ってまわるという企画を
立てても面白いかもしれません。

みんなでモウソウチクの竹林を間引き、
また枯れて倒れた竹なども、
運び出しました。

肉体労働だけではなく、
お昼ごはんを食べた後の約30分間、
座学の時間を設けました。

目の前の体験が知識に結びつけば、
より充実した会になるのではと思い、
企画しました。

お昼ごはんは、
こちらのカマドで
30数名分を用意。

メニューは、
その農家さんが作った小麦で仕立てたうどん。
こうして30数食並ぶと壮観でした。

うどんの具も豊富!

モウソウチクとはいえ、
竹割器を用意して
竹を割る体験もしてみました。

おやつの時間は、
果物たっぷりのスムージー。

おいしかったので、
3杯いただきました。

うどんもたくさんいただいたので、
今日は太って帰ります(笑)。

ついでに申せば、
作業後の懇親会も大いに盛り上がり、
みんなこの酒を楽しむために
集まっているんだな、と実感(笑)。

でも後が楽しいって、
大事なことです。

2015年10月9日

おもてなしの拠点

カテゴリー: 今日のできごと

今晩は。友人たちが企画した
野瀬栄進さんの奏でる
ジャスピアノのコンサートを楽しんだ後、
山根湯に移動して夜ごはん。

コンサートに来ていた人たちをはじめ、
夜更けまで20人近くが
集まったのではないでしょうか。

そしてなんと、
今日の主役の野瀬栄進さんも
来てくださいました。

ここが完成してから
約3年半。

鎌倉駅から近くて
便利な場所、

また料理と酒の大好きな
‘ダンナ’と‘オカミ’のおかげで、

おいしさと楽しさ満載の
すっかり鎌倉の
おもてなしの拠点の一つになりました。

2015年9月28日

何を持つべきか

カテゴリー: 今日のできごと


1年以上前から
事務所の古い古い
骨董品のようなコピー機が
壊れてしまっていたのですが、

必要な時は
コンビニエンスストアに行けば
なんとかなるだろう、と思い、
そのままにしてきました。

実際なんとかなってきたのですが、
しかしこれまで頼りにしてきた
インクジェットのプリンターでさえも
かなり調子が悪くなってきて、

意を決して
中古品ではありますが、
前所有していたものよりも
だいぶ新しい複合機を買いまして、
今日納品されました。

するとどうでしょう、
コピーが必要のたびに
コンビニエンスストアに走ることを思えば、
何と便利で効率的なのでしょうか。

狭い狭い事務所ですので、
「持たない美学」を追い求めようと
してきましたが、

コピー機に関して言えば、
それは一気に崩れ落ちました(笑)。

書類を扱うことが多い立場として
必要なものは必要、

道具が大事、

そして何を持つべきか、
必要なものを見極めることが
大事ということですね。

大事に使います。

もちもののいろ

カテゴリー: 今日のできごと


少し前まで、
何かの持ち物を買う時、
ほとんど黒のものを
選んでいました。

色が「ない」ほうが
身の周りがすっきりと
感じていたからです。

しかしそれにより、
ほとんどが同じ色なので、
モノを見失うと、
見つけるのに苦労するという
弊害がありました(笑)。

とくに夜のクルマの中は
光が乏しいのでなおさら
黒いものを見つけるのに
苦労しました。

気がつけば携帯電話が
クルマの中に落ちていた、
ということが
本当によくありました。

そうした経験を経て、
今手にしているものは、
ほとんどが一目で分かる
色があります。

これでモノを見失うことが
格段に減りました。

「これは何」ということを
一目で識別するために、
色の重要性を感じましたが、

一方で選ぶ色で
その人の嗜好、志向が
見えてくるような気がします。

私の場合はご覧のとおり、
土にありそうな色ばかり(笑)。

そういう視点でいくと
黒ばかり選んでた時代は、
自分の表現というものを
模索していたのかもしれません。

2015年9月19日

美しい、って何だろう

カテゴリー: 今日のできごと


今晩は長谷の古民家ゆりいかで、
先月のエネルギーカフェの続編と言うべき
「美しき緑の星」上映会&イオさんのお話し会。

夜6時から始まる予定でしたが、
そこは鎌倉らしく(笑)、
約45分遅れてのスタート。

一時間半ほど映像を観賞した後は、
みんなの持ち寄りごはんを囲んで
イオさんのお話し会。

イオさんのお話がとても面白いので、
気がつけば日付が変わっていました。

内容は、映画も含めて、
宇宙の話、分子原子の話、
経済界の話、政治の話…と、
多岐に渡り、

揺れ動く時代の中で
参加者それぞれにとって、
琴線に触れる言葉が
あったのだと思います。

私にとってその一つは、
思い立ったらすぐ動け。
直感には意味がある、という言葉。

振り返ればまさに
ほとんど直感だけで
歩みを進めてきた半生ですが(笑)、

少々思慮は
足らなかったかもしれないけど、
それでよかったのだ、
と自分を納得させるとともに、

だからこそ
この道に行きたい!
と心から思える道に
出会えたような気がしています。

また映画のほうは、
この現代文明に痛烈な皮肉を込めた
コメディだったのですが、

「美しい」とは何かを
えがおで考えさせられる作品でした。

最近感じるのは、
ものづくりにおいても、

もちろんデザインという発想は
あるのですが、

美しいもの、という
言葉や数字で計れないことよりは、

机上の理論の積み重ねで
作られている傾向を感じます。

この時代、
他人に受け入れてもらうために
必要な手続きではありますが、

それに終始して、
多くの場合大切な何か、

私たちの直感で、
美しいと思うことや
心地よいと思うことが
置き去りにされてしまって
いるようにも思います。

美しいって何だろう、

と腕を組んで
考え込むのではなくて、

日常の中で
直感的に思い当たることを
一つ一つ大事にすることから
明日を始めるのも
いいかもしれません。

自慢の一品持ち寄り晩ごはんを
いただきながらのお話し会でした。

みんなで囲むごはんは、
何ておいしいんだろう。

2015年9月14日

オモイオモイ浴槽を運ぶ

カテゴリー: 今日のできごと

古民家改修現場にて。

週明け早々、
ホーロー浴槽搬入の日。

約130kgある浴槽を、
幅の狭いところをかいくぐって
数十m運ばなくてはならないので
今日はタイル屋さん、水道屋さんとともに
運搬要員です。

いやー、重かった。

運ぶだけだったら
なんてことないのですが、
ドアを通る時や
室内を通る時は、

あーじゃないこーじゃないと
三人で言いつつ
浴槽を立てたり、
微妙に向きを調整しながら
運ばなければならないので、
この重さが堪えます。

時間にしてたかだか
10数分だったと思いますが、
汗だくになりました。

浴槽を運び入れる時は
毎回こんな感じですが、

この運び入れた時の
静かな達成感と高揚感が、
たまらないので、

つい応援に声がかかると
足を運んでしまうのです(笑)。

またこの水道屋さんとタイル屋さん、
という組み合わせがね(笑)。