栗に亜麻仁油
今日は朝から
きらくなとそうや。
栗の板に、
亜麻仁油を塗っています。
栗は水に触れると
アクが出やすいので、
こうして油を塗ることが多いのですが、
油を塗って磨くほど、
いい表情になるので、
作業していて
張り合いがあります。
完全にだまされました。
今晩はRちゃんの誕生日祝いを
数家族でお祝いするから
二宮し邸集合と聞いて、
竹小舞後の汗だくの身体で
急いで駆けつけましたが、
玄関入るとすごい熱気。
あれ、
たくさんの建主さんだけではなく、
たくさんの職人たちも
いるではありませんか。
訳も分からずお誕生日席に誘導されると、
きらくなたてものや10周年
(正確には11周年ですがそんなことはどうでもよい)
を祝う会とのこと。
聞くと、有志の建主さんが企画し、
ここ1カ月職人たちも準備に奔走して
今日に至ったようです。
涙を通り越して、
何とお礼を申し上げたらよいやら、
言葉も出ませんでした。
しかし、建主さん、職人たち、
立場を越えたいいチーム作りを
心がけてやってきたことが、
大家族のような、こういう形で返ってきて、
ホンマにうれしいです!!
Sさんの料理と
ぺいすのケーキもおいしかった!!
言われるがままにお誕生日席に座り、
王冠をかぶる人(笑)。
お祝いの獅子舞。
誕生日祝いを兼ねた
お祝いのケーキ。
ぺいす発なので、
もう最高においしかったです!
二宮し邸。
十周年の熨斗。
タイル屋の小沢さんが
持ってきてくれた料理も
おいしかった!
感謝の酒。
感謝すべきは、私のほうです。
皆さん、本当にありがとうございました!!
今日は地元の中学校に伺って、
「ふれあい体験活動」という名のもと、
課外授業を行わせていただきました。
中学校から声をかけていただくようになってから、
恐らく7、8年経っていると思いますが、
例年20名前後のところ、
今年はなんと38名とほぼ倍増!
中学校の先生にお聞きすると、
今年は生徒数が増えた一方で、
他に講師をされていた方々が
ご高齢で辞退されたなどで
講座数がかなり減り、
それで一講座あたりの人数が
増えてしまったそうです。
こうした機会は、
こちらから子どもたちに教えるだけではなく、
逆に子どもたちから元気をもらえるので、
担い手がもっと増えるといいなと思います。
私自身、
なかなか昔ながらの木の建築に触れる機会がない中、
毎年「文化の種蒔き」と思って取り組んでいますが、
子どもたちの興味津々な目に未来を感じて、
本当に元気をいただいております。
さて今回お話しした内容は、
森と木の話、
そしていつもの
継手・仕口模型を活用して
伝統的な建築技術の話。
その後は、これも毎年恒例、
材木屋さんから四寸角の廃材をいただいて
ノコギリで切り落とすという作業体験。
いつも切り落とした角材を
記念に持って帰ってもらうのですが、
今年はインパクトを持ち込んで随所に穴を開け、
ペン立てに仕立てることにしました。
ノコギリさばきは、
作業に入る前に使い方のコツを
教えるようになってから
だいぶ上手になってきましたが、
インパクトを持つのは
ほとんどの子が初めてだったようで、
「おもしれぇ」というつぶやきも
聞こえてきました。
建築の世界は正直ますます厳しくなりますが、
こうした機会を通じておもしろさを感じてもらい、
何人かでもこの世界に飛び込んで来てもらえれば
なおうれしいです。
さあ秋の部は、これも恒例、
光る泥団子を作ってもらう予定です。
明日明後日で出展する
鎌倉路地フェスタで、
ロケットストーブを使う予定なので、
薪になるものを調達しに
鎌倉長谷ゆ邸へと足を運びました。
改修に際して
解体した部分の廃材を
とってあったので、
それを利用しようというわけです。
本来ならばそれらは
産業廃棄物処理場に
直行するのかもしれませんが、
木でできた家は、
たとえ用をなさなくなったとしても
最後まで命の炎を燃やすことが
できるのです。
考えようによっては、
木の家はエネルギーの備蓄倉庫と
言えるかもしれませんね。
事実、茅葺屋根の場合、
葺き替えた後の茅の廃材は、
燃料や肥料として使われた
という話を聞いたことがあります。
現在某所で行っている改修工事で
壁を剥がしてみたら、
カビにまみれた断熱材が
出てきました。
この現象は、
ここに限らず改修工事や解体工事の際に
よく見かける光景ですが、
今回はとくに
どうやらこれが原因で
体調への影響があったようです。
断熱材の使用を
全て否定するわけではありません。
しかし、
五年後に省エネ法が改正されると、
断熱材頼りの住まいづくりが
ますます進むものと思いますが、
やみくもに断熱材を使い、
湿気対策と併せて考えなければ
こういうこともあり得るのだ、ということを
肝に銘じる必要はあると思います。
そしてそれらにあまり依存することなく、
省エネでかつ心地よい住まいを作ることができれば、
それはそれでステキなことではないかと
今日改めて思いました。
法改正との戦いは、
さらに熱く続きそうです。
今日は自転車で鎌倉の現場廻り。
その途中で
イラストレーター井上智陽さんの家の前を通ったら、
鎌倉路地フェスタの出展中でした。
立ち寄ると、
家の裏の狭い空間を
見事に青空ギャラリーに
仕立て上げていました。
好きだなあ、こういう空間。
ちなみにこの家の外壁の板は、
きらくなたてものや支援のもと、
智陽さん自身が張り替えたものです。
今日は葉山ピスカリアで
ナチュラルハーモニーの河名秀郎さん、
ホスメッククリニックの三好基晴さんとともに、
医食住、自然界と調和した暮らしの哲学入門
のお話し会。
今年で三回目を数えます。
ご参加の皆さま、
今日は足もとの悪い中
お越しくださいまして
どうもありがとうございました。
三者三様、
それぞれ分野も個性も異なる
話でしたが、
結果的にいつも私が思うのは、
おいしい、
楽しい、
気持ちいい、
と感じることの中に
大切なことがあるということ、
その感性を磨くことが
暮らしの哲学を学ぶうえで
大事なことということに
行きつきます。
例えば河名さんの話は、
食べるものに効果も効能もない、
+と思えることには、
必ず-もある、
今の私たちの取り組みは、
本来自然界に存在しない、
身体にとってマイナスなものを取り除き、
調和することによって、
±0の世界を普遍なものに
しようとしているにすぎない
という主張だったと思います。
今の私たちは、
様々な情報に溢れる状況の中で、
自分たちをプラスに引き上げるために
食べものを「頭」で食べる
傾向にあると思うのですが、
それも大事なことかもしれません。
しかしそれよりももっと大事なことが
置き去りにされていることに
警鐘を鳴らしているようにも思いました。
会の終了後、
三人と参加者数名で
ピスカリアの食事と
三好さんお手製の
チョコレートをいただきましたが、
本当においしかった。
とくに後味でその心地よさを
感じることができました。
今日のお話の総括は、
このチョコレートに
集約されていたような気がします。
3月29日。
今日はワークショップの
“ダブルヘッダー”。
というと聞こえはいいのですが、
片方の催しの日にちを
間違えて認識していて、
たいへん申し訳ないことに
二つの催しの日程が
被ってしまいました。
しかしこれが成立したのも、
までいなマーケットで
快く午後の店番を引き受けてくださった
左官職人の湯田さんたちのおかげです。
職人みんなで支え合うきらくなたてものや、
本当にありがたいことです。
さて今日の午前中は、
葉山森山神社の境内で行われた
までいなマーケットでの出展。
去年と同様、
光る!泥団子作りを行いました。
去年はおかげさまで
すぐに予約が埋まってしまい、
また初めて出展してみて
あまりの来場者数に驚き、
もう少し材料を仕込んでおけばよかった、
と反省をしたので、
今回は前回+5個の
15個を用意して臨んだのですが、
おかげさまで今回も
子どもたちを中心に、
すぐに予約が埋まってしまいました。
それ以外でも
たくさんの方に話しかけていただき、
光る!泥団子の引力、土の引力は
相当な力を持っているんだなあと
改めて感じました。
そのかわり、
またしても周りを散策する余裕がなくて
他のお店のとってもおいしそうな食べ物を
いただくことができなかったので
来年もぜひ出展させてください(笑)。
それではご参加いただいた皆さま、
どうもありがとうございました!
3月29日。
午後は藤沢の村岡公民館に移動して
ロケットストーブ作りのワークショップ。
鎌倉エネルギーカフェでの活動をご覧になって
今回お声かけいただきました。
あいにく途中から雨の降るお天気でしたが、
おかげさまで定員いっぱいでの
開催となりました。
最初に少しだけ
エネルギーとロケットストーブの
お勉強をしたあと、早速製作開始。
ロケットストーブ作りは、
相手が鉄なので、
グラインダーで
火花を散らしながらの
作業なのですが、
皆さん果敢に、
そして楽しそうに
作業されていました。
そして始まること約3時間、
参加者全員作り上げることが
できました。
裏話をすると、
実は穴の型紙が少し大きいことに
途中で気がつき、
だいぶ焦ったのですが、
隙間を埋めるための、
土壁で使う粘土を
多めに持っていってよかったです。
それにしても
ものづくりは本当に楽しいですね。
自分自身もとても
楽しい時間でした。
またやってください!
という声をたくさんいただいたので、
お声かけいただければ
またぜひやりたいと思います。
昨日の20回目の結婚記念日は、
質素に過ごしたかわり、
今日は家族と両親とともに
葉山ピスカリアヘ。
お店というよりは、
家族のみんなが大好きな
もう一つの家のような場所で
おいしく楽しく過ごせた時間は
何よりの贈り物でした。
妻曰く、
「20年間、お互いの辛抱強さに乾杯。」
まさにそのとおりなのでございますが(笑)、
恐らくお互い、
今のパートナーでなければ
務まらなかったと、
前向きにその言葉を
捉えるとします。
そもそも
誰かと共に暮らすとは、
多かれ少なかれ、
そういうことですからね。
20年といえば
まだまだ通過点ではありますが、
人間で言えば成人になるわけで、
かといって関係が成熟しているとは
到底思いませんが、
とにもかくにも
この区切りをこうして
迎えることができたことを
素直に喜びたいと思います。