20周年の親子丼
実は今日、
20回目の結婚記念日。
ムスコが同窓会ということもあり、
今日の晩ごはんは家で地味に食事。
大学入学を控えた暇なムスメが、
今日という日の意味を知ってか知らずか、
晩ごはんを作ってくれました。
日常とあまり変わらない食事。
しかしそのできごと自体が
20年という月日を重ねた作品なんだろうな、
と思いながら、
記念日のことはあえて語らず、
しみじみ親子丼をいただきました。
春めいたお天気の今日、
先月に引き続き
小田原のみかん農家、
あきさわ園に伺って、
竹伐り隊を結成しました。
今回の目的はこれまでと異なり、
竹小舞用の竹を伐る作業ではなく、
次の竹伐り隊に向けて、
荒れて足の踏み場もない竹林に
光と風を通そうという地味な作業。
しかも平日だったのですが、
たくさんの人が来てくれて、
今日も楽しく過ごすことが
できました。
おかげさまで竹林の一部が
心地よい場所に生まれ変わりました。
一人だと途方に暮れてしまう
地味で膨大な作業ですが、
こうして大勢集まると、
なぜか楽しいを思えるし、
また一日が終わった時の達成感は、
格別のものがあります。
参加者の方々から、
またやりたい!という声が聞こえてきた時は、
本当にうれしく思いました。
ということで
まだまだ奥がありますので
またやりましょう(笑)。
この鬱蒼とした竹林が一日で…、
光と風の通る竹林になりました。
作業の合間はこのみかん。
コタツに入りながら
食べるみかんもおいしいですが、
汗を流している間に
食べるみかんもおいしい!
お昼は持ちよりごはん。
春らしく彩り豊かです。
そして秋沢さんのキウイが
おいしい!
あっという間に
なくなりました。
偶然か必然か、
とにかく今週は、
たくさんの中古住宅を
拝見させていただきました。
中古住宅を買おうと
思っているのだけど、
本当に買って
いいものかどうか、
契約前に見てほしい、
というご依頼。
だいぶ前から、
不動産を手に入れる際、
物件を紹介してくれる
不動産屋だけではなく、
建築の専門家と一緒に評価し、
検討できる仕組みがあると
いいなと思っていました。
だって何千万円もする
一世一代の買い物では
ありませんか。
当方の屋号は、
「きらくなたてものや」、
基本は設計屋ですが、
その名とした理由の一つは、
そのようなことも含めて、
たてものについて
きらくに相談してほしい、
という願いも込めての
ことでしたので、
こうした依頼が
増えてきたことを
とてもうれしく
思っています。
とくに七戸に一戸は、
空き家というこの時代、
まだまだ使えるたてものは、
ぜひ使い続けてほしいと思いますので、
私なりの視点での
評価となりますが、
ぜひ引き続き
きらくにご相談ください。
さて、こうして
幾つか中古住宅を
拝見してきた感想を一つ。
私は新たにたてものを建てる
設計の仕事をいただいた際は、
例外なく伝統的な工法に学んで
仕事に取り掛かります。
現代の心地よい空間を作るために、
それが最良の手段だという信念を
持っているからです。
しかし私がこれまで
拝見してきた中古住宅の大半は、
決して自分と同じ作り方
というわけではありません。
また一般論で比較しても、
現代の家に比べれば、
性能が劣ると思わざるを得ない
ところも正直あります。
しかしなぜだろう、
ハウスメーカーが建てたものだったり、
ツーバイフォーだったり、
ある意味で伝統工法とは
対極の位置にあるたてものだったとしても、
これまで使い続けてきた
住まい手の愛情を感じた途端、
依頼主の方とご縁があるにせよ
あるいは結果的になかったにせよ、
ずっと長生きしてほしいな、
と思う自分がいます。
だいぶ前にブログの記事で、
たてものの寿命を決定づけるのは、
「愛」だということを
力説させていただいたことがありましたが、
どのように作ろうとも、
たとえ人の手に渡るとしても、
大事なのは「愛」の積み重ね。
まさにそのことを
再認識しました。
なので私は、
誰が何と言おうと、
「現代版結」の仕組みを通じ、
みんなで愛情を注ぐ儀式を
続けていこうと思います。
今日は建具屋さんと、
鎌倉・逗子の現場巡り。
午後の二時頃、
青空が広がっている中、
黒い雲が迫ってきているな、
と思ったら、
陽が射しているのに
なんと大粒の雨が
落ちてきました。
写真の建具には、
格子の影が映えるほど
陽が当たっているのに
外はびしょ濡れ。
自転車だったので、
しばらく訪問先の家で
ゆっくりさせていただきました。
今日は鎌倉第一中の生徒の
職場体験受け入れ。
雨の中、
鎌倉の真ん中から、
鎌倉の西の果てまで
バスを乗り継いで、
二名の男の子が
来てくれました。
作業内容は、
いつもの軸組模型。
最近学校とのご縁が
ほうぼうにできて、
「文化の種蒔き」の機会が
増えてきていること、
とてもうれしく思います。
昨日のお祭のような
ヨイトマケの次の日は、
「大人の文化祭」と称して、
鎌倉生涯学習センターにて、
高校の同窓会を行いました。
同窓会というと、酒場、
というのが定番、
それだけでも十分
楽しいのですが、
同じ年月を重ねて、
同窓生がどんな活躍をしているのか、
具体的に分かったら、
もっとおもしろいのにな、
と思って
仲間たちと企画しました。
実は数年前まで、
高校の同窓生と顔を合わせる機会が
自分が地元に住んでいても
ほとんどなかったのですが、
四十代に入ると、
フェイスブックなどを通じて
会う機会が急速に増えました。
会うたびに思うのは、
楽しいだけではなく、
同窓生の活躍が、
自分のことのように
うれしく思い、
励みになるということ。
今回の企画は、
まさにそれを
十分に堪能する場でした。
地元に住んでいる身として、
皆さんの地元回帰を促し、
さらに再会の機会を
増やしたいと思います(笑)。
それとこの「文化祭」を終えて
感じたことは、
当時から本当にお祭好きな
高校だったなあということ。
今自分の家づくりという仕事は、
その物語が一つの祭のように
捉えているのですが、
その原点は、
高校生活にあったんだな、
と改めて思いました。
高校時代、
正直あまり勉強は
しませんでしたが(笑)、
当時目の前のことに
一生懸命だったことが
今につながっているのだとすれば、
きらくなたてものやとしての日常、
まさにこの一瞬も、
目の前のことを一生懸命
楽しもうと思います。
僭越ながらきらくなたてものやも、
出展させていただきました。
今晩は、
きらくなたてものやの新年会。
毎年忘年会は、
仲間の職人たちが集まり、
新年会はピスカリアで、
新旧現在の建主さんが
集まる会。
ピスカリアも
旧建主さんですからね。
きらくなたてものやを「肴」に
盛り上がっていただくとともに、
「現代版結」の下地作りと申しますか、
またお互い助け合ってやっていきましょう、
という関係づくりの場でもあります。
こうして徐々に
結の輪が広がっていけば、
と思います。
参加してくださった皆さん、
どうもありがとうございました。