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2014年8月10日

焼杉板の経年変化

カテゴリー: 今日のできごと

今日は将来の建主さんを連れて、
約四年前に完成した
鎌倉か邸にご案内しました。

こうして家づくりの事例を
実際にご案内すると、

お住まいの方が
ほぼ全て家の特長を
話してくれるので、
私は何もしなくて楽(笑)。

いずれにしても、
実際に訪れると
写真だけでは伝わらない何かが
あるような気がします。

この家は、
建主さんの手で焼いた
焼杉板で覆われているのですが、

経年変化で、
かすれ始めていました。

しかしこの風合いは、
絶対に塗装では出せない
味があります。

昨年夏の事件以来、
プロパンガスボンベを借りることが
難しくなったというウワサを聞きますが、

またいつかどこかで
取り組んでみたくなる
仕上げです。

2014年8月6日

今度は桃のジャム

カテゴリー: 今日のできごと

先日、友人から
桃を大量にいただいたのですが、

早くも傷み始めてきたので、
三分の一は冷凍、
三分の一は急きょ
ジャムおじさんを呼んで
仕事してもらいました。

この夏、
何気にジャムおじさん
イソガシイです。

2014年8月4日

暑い夏にはレモンジャム

カテゴリー: 今日のできごと

レモンジャムが
子どもに好評だったので、

近々もう一度
国産無農薬レモンの調達と、
ジャムおじさんを
呼ばねばならなくなりました。

ま、きっとジャムおじさんも
喜んでくれるでしょ。

2014年8月2日

真夏のヤマネ湯はあたたかかった

カテゴリー: 今日のできごと

約1ヵ月半ぶりの
ヤマネ湯営業。

今回も、
新会員も加わり、
午前まで楽しい宴でした。

そして今日は、
ヤマネ湯ご主人の
転勤先からの復帰
および誕生祝い。

鎌倉の涼しい夜風でも冷めない
このあたたかい時間が
とても気持ちよかったです。

2014年7月31日

たまのオノボリサンは楽しい

カテゴリー: 今日のできごと

今日はオノボリサンで、
再生可能エネルギーの展示会に。

八割がた、
太陽光発電関係の展示でした。

この分野に対する
関心の高さでしょうか、
会場は熱気に
満ち溢れていました。

今年の茅ヶ崎エネルギーカフェでご一緒する、
ソーラークッカー研究家の西川さんとも
ばったり会ったりして、

短時間でしたが
充実の見学会でした。

たまのオノボリサンは
楽しいです。

2014年7月25日

空気だけでなく、人を見る

カテゴリー: 今日のできごと

数日前、東京に出向いて、
「伝統木造の省エネを踏まえての住まいの快適性について」
という演題で、

建築環境学を研究されている
宿谷昌則さんのお話しをお聞きしました。

宿谷さんの提唱されていることを
一言で表すと、

「エクセルギー理論」に基づいて
建築環境を評価していこう、ということです。

そもそも「エクセルギー」という言葉が
私たちになじみがないので、
余計に分かりづらいかもしれませんが、

建築環境のエネルギー負荷を
考えるにあたり、

室内空気の温度だけの議論ではなく、

私たちの身体に
暑さ、寒さという作用を
引き起こす要因の総体を
評価していこう、

ということではないかと
思います。

つまり、
空気だけでなく、
人を見る。

具体的に言えば、
室内空気の温度を
冬は18℃、夏は30℃にしましょう、とか、
その空気温度を
できるだけ維持できるようにしましょう、とか、
そういう話だけではなく、

例えば
室内の表面の放射温度だったり、
風だったり、湿度だったり、

あるいは人間側でいえば、
室内での活動の内容だったり、
着衣量だったり、

暑さ寒さの感じ方に作用する
全てを踏まえて
建築環境を評価しよう、
という提言です。

その中でも
建築計画を考えるうえで
とくに大切な要素は、

室内の表面、
床や壁や天井などの
「表面温度」による
輻射熱だそうです。

これは経験上、
なるほど、と思うことが多いですね。

例えばコタツ。

室内空気の温度が2、3度の中、
コタツに入っていたことがありますが、
足が高い表面温度に接しているので、
全然寒いとは思いませんでした。

床暖房を入れた家も、
室内温度はそれほどではなくても、
足元の床の表面が温かいので、
室内温度以上の温かさを
感じます。

そう考えますと、
外皮の断熱性もさることながら、

表面となる仕上げの素材、

そしてその表面を
温めたり冷ましたり、

あるいは温まらないように、
または冷めないようにする装置が
大切ということになります。

また無視できない要素は、
生活、そして人自体が発する発熱量。

これを抑えたり、
生かしたりする工夫も
必要ということになります。

この考え方は、
木と土を素材に
快適な家を作っていくうえで
たいへん興味深いといえます。

例えば夏場、
なぜ木と土の家が
それほど暑く感じないかというと、

それらの表面の
吸放湿性が高いことにより、
湿度が抑えられるというよりは、

湿気を吸って吐いて、を
繰り返すことにより、
気化熱が奪われ、

表面温度の上昇が抑えられるからだと、
今日のお話しを聞いて感じました。

逆の話として、
気象の統計を見ると、
今と昔で実はそれほど大きく
夏の気温に変化がないのですが、

今の方が暑く感じるのは、
緑と土が少なくなる代わり、
コンクリートやアスファルトに
囲まれているからだと
説明がつきます。

一方で冬場、
なぜ木と土の家が
冷え冷えと感じないかというと、

それら表面が
なかなか冷めづらいので、
ほんのりと温もりに包まれた感じがして、
とくに朝起きた時に、
昨晩の人の温もりの残り香を
感じることができます。

また、
木や土の表面に
ずっと手を当てると、
なんとなく自分の温もりが
相手に伝わっていくような
気がします。

木と土は、
人と暮らしの温もりに
応えてくれるのですね。

それをどう生かすかが
快適性を高めるうえでの
鍵といえそうです。

そして、
お日さまとどう付き合うか。

お日さまの光は
とても温かいので、

夏は表面が温まらないように
ひたすら遮り、

冬は表面が温まるように
十分に受け入れて、
それをできるだけ逃がさない工夫が
求められます。

現在、住まいの省エネ性の議論は、
室内空気の加工を前提に、
それの効率化を高めることばかりに
力を注いでいますが、

それ以外にも「暮らし方」や
人力で対応できる「住まいの装置」の
工夫により、
「表面温度」を調整することによる効果も
かなり大きいのだと思うのです。

宿谷さんは
そのような要素も取り入れて、
住まいの省エネ性の評価が
できないものかという問題提起を
されているように思いました。

またそれに関連して、
冬場の暖房方法は、
エアコンやファンヒーターのような
対流式のものよりも、
床暖房や薪ストーブのように
放射式(輻射式)のほうが
有利であると改めて感じました。

実際そのような暖房方法を選択しているほうが
光熱費が抑えられている傾向を感じます。

さらにその熱源として
太陽熱や薪の利用が進めば、
資源循環性は高まりますね。

今後さらに
そのような暖房方法を
積極的に提案していきたいと思います。

2014年7月11日

まちに開く家

カテゴリー: 今日のできごと

朝横浜の現場に立ち寄った後、
かつて「ゲンバ」だった
二宮の家に急行。

お母さんと
幼い子どもたちに
囲まれて、

平和な空気が流れる中、
ノブさん講師により
地球暦を勉強しました。

こうして家が
まちに開いていく姿を見て、
とてもうれしくなりました。

それにしても台風が、
昨晩のうちに
飛んで行ってくれて
よかったー。

2014年7月7日

わずか0.8㎡のハーブ園

カテゴリー: 今日のできごと

我が家の
わずか0.8m2のハーブ園は、

梅雨の恵みを受けて、
元気に育ってます。

ちなみにトマトは、
剪定枝の先を
土に埋めたら、

見事再生して
トマトがなり始めました。

生命はたくましい。

2014年6月30日

44

カテゴリー: 今日のできごと

44になりました。

こんな私のために
ホントにたくさんの
お祝いのお言葉、
ありがとうございます。

何の因果か
一年の折り返し地点で
生を受けた私は、

皆さんの温かい言葉を励みにに、
引き続き下半期も
張り切っていきたいと思います。

お祝いの食事は、
家族みんなで
家でいただきました。

夕方遅くまで仕事にもかかわらず、
希望に応えてくれて
手作りの焼売三昧の献立。
ホンマにありがたいことです。

こうして誕生日は、
たくさんの人に支えられて
生きていることを再確認する日。

それに応えらるよう、
歳を重ねていきたいと思います。

2014年6月23日

ヤマネ湯誕生秘話

カテゴリー: 今日のできごと

先日発行されたカジュ通信に
「往復書簡」というコーナーがあるのですが、
そこに寄稿させていただきました。

最近話題?の「ヤマネ湯」誕生秘話が
綴られていますので、

どうぞご覧ください。

私の往信のみ、
以下転載させていただきます。

・・・・・・・・・・

あのユカイな物語から、もう二年ですか。

つい最近のできごとと思う一方で、
しかし山根さんのご家族とは、
なんだか昔からの古い
お付き合いのような感じがします。

それだけ物語を紡いだ約半年間が
濃密だったということでしょう。

山根さんとの、ときに日付をまたいだこともある打ち合わせ(「打ち合わせ」とは言いながら、半分は雑談だったような(笑))、そして戦前に建てられた古民家を改修する仕事だったのですが、大工が‘ホネ’になるまで家をめくっては頻繁に電話がかかり、場合によっては急きょ現場に足を運び、その都度その場で問題の解決を迫られ、まるでドラマの中の刑事さんのような、機動力と瞬発力が問われる日々でした。
また、きらくなたてものやならではの自主施工の提案に快く乗ってくださり、当時お住まいだった東京から毎週のように現場に駆けつけ、同じく東京にお住まいのご両親やお姉さん、またお友だちもたくさん集まって行った竹小舞、荒壁土塗り、そして漆喰塗り…、みんなが輪となって、この家に愛情を注いでくれました。
 正直、予算の厳しい仕事でした。打ち合わせの大半は、減額案を絞り出すことだったような気がします。しかし予算に限りがある中で仕事を成立させるためには、何が大事で、何が要らないのかということを、改めて見つめ直すよい機会になります。また予算を落とすために考え出した設計上の発想がけっこうイケてたりして、例えば雨戸を省略するために考え出した、防犯と通風が両立した「格子網戸」は、その後きらくなたてものやの定番となりました。それと予算を落せるならば、自分で手間をかけようかという気持ちに火がつきますね(笑)。新たに家を建てる場合でもそうですが、大事なことはおカネの多寡よりも、この仕事に関わる人たち全員のあきらめない情熱と愛情。そしてそれを出し合う中で育まれる理念の共有。このことを改めて感じた仕事でした。
このような過程を経てできあがった2012年4月末、私たちにとってたいへんうれしいプレゼントが待っていました。この仕事に関わる人たち全員が一同に会した竣工祝い。そして記念品としていただいた、家づくりの様子を描いた絵が染められた手ぬぐい。たっぷり手をかけてくださったことが伝わるたくさんの料理を味わい、また山根さんのお友だちの歌手NUUさんの歌から始まり、たまたま楽器ができる職人が集まっていたこともあって、「これがホンマのカーペンターズ(笑)」による延々と続く音楽。「楽しかった」の一言では納まらない、本当に夢のような一日でした。
この日をもう一度味わいたい、という思いがきっとどこかにあったのでしょう。その約一年後に山根さんの家作りに関わった仲間が、近所で「食堂ぺいす」を手がけることになったのですが、現場で寝泊まりして仕事していた職人たちがお風呂に困っているという口実で、毎週のように山根さんの家に集まり、夜更けまで楽しいひと時を過ごすようになりました。予算の厳しい中、山根さんの家に気持ちよい木のお風呂を入れることになったのは、このためだったのです!(笑)。
そんなことを繰り返しているうち、いつしかここは「ヤマネ湯」と呼ばれるようになりました。そして「ぺいす」ができあがってもなぜか会員制銭湯「ヤマネ湯」の営業は続き、さらに「ぺいす」のご家族までもその会員に。そういえば昔まちなかにあった銭湯は、地域内のコミュニティの輪を育てる役割を果たしていたそうですね。「ヤマネ湯」を通じて育ち、深まる、心地よさと美味しさの輪。それは今、私たちの本当に大切なタカラモノの一つになっています。

日高 保