2024年が始まりました。いきなり神様が私たちに大試練を与えてくださっていますが、とにかく一人でも多くの方々の無事を祈るばかりです。そして自分たちの足元もいつそうなるか分かりません。祈りとともに備えを強めていきたいと思います。
ところできらくなたてものやは、今年で設立二十年を迎えます。この工法を仕事にしたい、この工法でまちをつくりたい、その強い思いだけで立ち上げ、それ以外の経営や営業センスなどまるでない私は、設立当初はこんな長い期間仕事が途切れることなく継続できるなんて夢にも思いませんでしたが、本当に支えてくださった全ての皆さんのおかげでここまで来ることができました。最初は年上の職人の方々に教わりながら、その後徐々に仲間が増えていって、気が付けば仲間の中で年長の部類に。今では優秀な「弟子」たちに支えられてきらくなたてものやは成り立っています。
成り立っているだけではなく、若い世代だからこその馬力と発想で、発展的に進化を遂げる兆しがあることがとてもありがたいです。その象徴がこの「笑い門松」。当初は私が竹林作業の際に遊び心で作り始めたものが、いつしか一つの作品として確立されていき、その作り方を弟子が体系的に整理して、今や毎年恒例のWSプログラムになりつつあります。
私の力など知れています。現場でコツコツ手を動かしていたい一方で、物覚えが悪く、要領も悪い私です。そのくせ、やりたいこと、やりたい希望だけはデカい(笑)。だからこそ支えてくださる方が不可欠で、私は全ての仲間が「やりたいこと」に対する気持ちを一つにしつつ、彼らがいかんなく力を引き出せるように、引き続きその環境づくりに努めてまいります。
そしてこの門松のように、きらくなたてものやに関わる全ての方々がえがおになりますように。
それでは今年一年も何卒よろしくお願いいたします。