秋の恒例、中学生と泥団子作り
地元の中学校が毎年企画している
「ふれあい体験活動」にて、
左官職人湯田さんの全面協力のもと、
恒例の泥団子作りを行いました。
参加した子どもは21名。
先生が「授業中こんな姿は見たことない」と
笑いながらいうほど、
みんな一個の玉に集中して
磨き上げていました。
しかしここの子どもたちは
みんな本当にかわいらしいです。
最初は湯田さんと私とで
少し土のお勉強。
声をかけるすきもないほど
集中して手を動かしています。
「オレ、すげーの作ってやる」と
宣言している子も。
すげーの作ってくれー。
学校の先生も
楽しそうに取り組んでおられました。
完成した、
藍で色付けした泥団子。
私が作ったものですが、
子どもたちを見回りながら作ったので
磨きが足らず、
子どもたちは
もっとピカピカに光る泥団子を
作っていました。
湯田さんが見本として持ってきた鏝絵。
絵はもちろんのこと、
台も枠も全て左官仕事だよ、と言ったら
子どもたちは感心しきりでした。
五感と心で
我が家のお米は、
基本的にナチュラルハーモニーの
宅配でいただいている
無施肥無農薬のササニシキ。
しかし成長期の子どもが二人いる家庭で
それだけでは足りないので、
たまに他のお店で買い足しています。
子どもはお米が変わると敏感に反応。
何事もなく食べているように見えて、
違いが分かるようです。
昨晩、
どのお米がいちばんおいしい?
と聞いたら、
いつものササニシキとのこと。
頭で食べものを理解することも大切ですが、
五感と心で、
直においしさを感じ取ることはもっと大切。
木と土でつくる私たちの建築も、
こうありたいものです。
精霊のいる森
職人がつくる木の家ネット2013総会は奈良県で開催。
二日目の今日、
約400年前に吉野式林業の初期に植えられた
「歴史の証人」に会うため、
みんなで小一時間、
川上村の山に登りました。
参加者約60名、
一列に連なって登りました。
気のせいか、
だんだん口数が少なくなっていく…(笑)
ボクたちは「手ぶら」ですが、
山仕事をする人たちは、
道具持って登るんですからね。
人為的なのか何なのか、
「歴史の証人」の手前に
積み上がっていた石の風景。
精霊がたくさん棲んでいそうな光景です。
よく見ると、
ヒノキが石の上で休んでますね。
約400歳のスギの木。
最古の人工林の一つだそうで、
日本林業の「歴史の証人」です。
高さ約50m!
15〜6階建のビルに匹敵します。
人間と大きさを比較。
なんか妖精が現れたみたい(笑)。
人の手が入っている森は、
気持ちいい。
気持ちいいから、
木も長生きできるのだと思います。
巨木の集落の
すぐそばで出会った大きな蛙。
たくさんの見慣れぬ異生物に囲まれて、
生きた心地がしなかったでしょうに、
すぐさま逃げることもなく、
観念した様子に、
蛙の生きざまを見たような気がしました。
自分でゴミ出しして思う
先日、改修現場で出た廃棄物を
自分で積んで捨てに行きました。
そんな体験をして改めて思いますが、
壁の下地がプラスターボードでできた建物は、
ちょっと手を入れるだけでも
解体時に本当にたくさんのゴミが出ますね。
処分代の料金にもビックリしました。
そしてもうひとつ、
無垢の木とパーティクルボードは、
見かけ上なんとなく似ていますが、
処分の区分が違うということ。
無垢の木は「木くず」となり、
チップ化して再利用、
パーティクルボード類は
「廃プラスティック」として焼却処分。
接着剤等が付着していると
再利用化できないんだそうです。
しかも廃プラスティックって
再資源化されるかと思っていたら
燃やしちゃうんですか。
鼻がよじれそうなガス出して。
人体への安全性という観点もあるけれど、
安くて便利だからといって
気軽に手を出していいものかどうか、
ゴミの問題という観点からも、
自問する必要があるように思います。
「ありがとう」が折り重なる
たびたび「○○隊」を結成している
きらくなたてものやですが、
貴重なお休みの時間を割いて
作業してくださる建主さんや
お手伝いに来てくださる方々には、
いつも心から「ありがとう」、
と思います。
「ありがとう」が折り重なる現場は、
とても楽しい。
今月は、
そんな機会が多くなりそうです。