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2013年11月3日

精霊のいる森

カテゴリー: 今日のできごと

職人がつくる木の家ネット2013総会は奈良県で開催。

二日目の今日、
約400年前に吉野式林業の初期に植えられた
「歴史の証人」に会うため、

みんなで小一時間、
川上村の山に登りました。

参加者約60名、
一列に連なって登りました。

気のせいか、
だんだん口数が少なくなっていく…(笑)

ボクたちは「手ぶら」ですが、
山仕事をする人たちは、
道具持って登るんですからね。

人為的なのか何なのか、
「歴史の証人」の手前に
積み上がっていた石の風景。

精霊がたくさん棲んでいそうな光景です。

よく見ると、
ヒノキが石の上で休んでますね。

約400歳のスギの木。
最古の人工林の一つだそうで、
日本林業の「歴史の証人」です。

高さ約50m!
15〜6階建のビルに匹敵します。

人間と大きさを比較。
なんか妖精が現れたみたい(笑)。

人の手が入っている森は、
気持ちいい。

気持ちいいから、
木も長生きできるのだと思います。

巨木の集落の
すぐそばで出会った大きな蛙。

たくさんの見慣れぬ異生物に囲まれて、
生きた心地がしなかったでしょうに、

すぐさま逃げることもなく、
観念した様子に、
蛙の生きざまを見たような気がしました。

自分でゴミ出しして思う

カテゴリー: 今日のできごと

先日、改修現場で出た廃棄物を
自分で積んで捨てに行きました。

そんな体験をして改めて思いますが、
壁の下地がプラスターボードでできた建物は、
ちょっと手を入れるだけでも
解体時に本当にたくさんのゴミが出ますね。

処分代の料金にもビックリしました。

そしてもうひとつ、
無垢の木とパーティクルボードは、
見かけ上なんとなく似ていますが、
処分の区分が違うということ。

無垢の木は「木くず」となり、
チップ化して再利用、

パーティクルボード類は
「廃プラスティック」として焼却処分。

接着剤等が付着していると
再利用化できないんだそうです。

しかも廃プラスティックって
再資源化されるかと思っていたら
燃やしちゃうんですか。

鼻がよじれそうなガス出して。

人体への安全性という観点もあるけれど、
安くて便利だからといって
気軽に手を出していいものかどうか、

ゴミの問題という観点からも、
自問する必要があるように思います。

2013年9月4日

定番のお祝い品

カテゴリー: 今日のできごと

OQMELさん開店祝いにお贈りした
バスケット入りのお花は、

毎度のごとく、
減農薬・無農薬のお花を扱う
わなびやさんにお願いしました。

お金は応援のカード、

だからモノを買う時は
応援したいお店から。

きらくなたてものやの
経済原則の一つです。

2013年9月1日

「ありがとう」が折り重なる

カテゴリー: 今日のできごと

たびたび「○○隊」を結成している
きらくなたてものやですが、

貴重なお休みの時間を割いて
作業してくださる建主さんや
お手伝いに来てくださる方々には、

いつも心から「ありがとう」、
と思います。

「ありがとう」が折り重なる現場は、
とても楽しい。

今月は、
そんな機会が多くなりそうです。

2013年8月1日

黒土間仕上がる

カテゴリー: 今日のできごと

鎌倉みや邸にて。

この家の玄関は、
大磯砂利の洗い出しで縁取りし、
中を那智黒石で仕上げる仕様。

引締った
品格ある表情です。

2013年7月8日

隣の隣の隣の町で「文化の種蒔き」

カテゴリー: 今日のできごと

今日は寒川中学校で
一時間いただきまして、
私とよく立場を間違えられる
大工の藤間さん、
彼が現場に来ると笑いが絶えない
水道屋の森田さんとで、
「文化の種蒔き」。

子どもたちは真剣なまなざしで
私たちの話を聞いてくれました。

私たち以外にたくさんの人たちが
講師として来られていましたが、
そこの学校の先生も含め、
隣の隣の隣の町であるにもかかわらず
偶然知っている人ばかり。

初めて来た気がしませんでした。

いずれにしても
場所はどこであれ、
「文化の種蒔き」のためなら、
木組みの模型を持って、
馳せ参じます。

2013年6月8日

木っ端がもたらす縁

カテゴリー: 今日のできごと

先日、
地元の中学生に切ってもらった
四寸角の木っ端ですが、

切ったほうは
記念に持って帰ってもらい、

切られたほうは、
今度は薪ストーブを持つ
建主OBさんを回っておすそわけ。

薪ストーブがあると、
木っ端が建主さんとのご縁の糸を、
より太いものにしてくれます。

こうした資源の利用が適切に進めば、
持続可能性とか、資源循環性とか、
そうした面もありますが、

地域のご縁を作ってくれることが、
実に楽しいじゃありませんか。

そういえば中学校の先生も、
技術の授業としても
四寸角をノコギリで切る機会は
たいへんありがたいと
おっしゃっておりました。

教材としてどこから来たか
分からない集成材を使わないで、

学校もぜひ地元の山と
つながればいいなと思います。

木っ端がもたらす縁

カテゴリー: 今日のできごと

先日、地元の中学生に
切ってもらった
四寸角の木っ端ですが、

切ったほうは
記念に持って帰ってもらい、
切られたほうは、
薪ストーブを持つ
建主OBさんを回って
おすそわけ。

薪ストーブがあると、
木っ端が建主さんとのご縁の糸を、
より太いものにしてくれます。

こうした資源の利用が適切に進めば、
持続可能性とか、資源循環性とか、
そうした面もありますが、

地域のご縁を作ってくれることが、
実に楽しいじゃありませんか。

そういえば中学校の先生も、
技術の授業としても
四寸角をノコギリで切る機会は
たいへんありがたいと
おっしゃっておりました。

教材として
どこの国から来たか分からん
集成材を使わんと、

学校も地元の森と
ぜひつながっちゃってくださ-い。

2013年6月6日

今年も文化の種を撒く

カテゴリー: 今日のできごと

今日は毎年恒例、
地元の中学校の「ふれあい体験活動」の一環で、
23人の中学生相手に特別課外授業を行いました。

約一時間、森の話、木の話、家の話をしたあと、

これも毎年恒例、
四寸角をノコギリで切るという
単純な作業をしてもらいました。

10分でできた器用な子もいれば、
1時間近くかかった子もいましたが、
いずれにしても、手を動かすことの楽しさと、
「これを数分で正確に切れる大工さんはすごいや」
ということを肌で感じていただいたようです。

この地道な「文化の種蒔き」により、
「建築家になりたい」、「大工になりたい」
と言って卒業していく子が現れてきていて、

少しずつ手ごたえを感じています。

また遠い将来、
この子たちが家づくりを
考えようとしている時に、
森とつながった家づくりを
少しでも志向してくれることを
期待しております。

それにしてもここの中学生たちは、
ホンマにかわいい!