楽しければ、きっと楽しいことになる
大磯の山の上の敷地で、
七輪で秋刀魚を焼きながら
建築企画会議。
楽しいことになりそうです。
風と汗が心地よい
秋真っ只中の三連休の初日は、
熊谷で泥コネ。
お盆前に一度
実施しましたが、
何しろこの家は
壁の量が多く、
またその時は
おやつの時間に
雷が鳴り響き始めたので
作業を切り上げたのでした。
今回はとくに
ワークショップとして
参加者を募らなかった代わり、
文明の利器を導入!
建主さんの友だちで、
今回水道屋としても
この家づくりに関わる予定のIさんが
ユンボを持って
現場に駆けつけてくれました。
いやあやっぱりさすが、
百人力、といった感じです。
運ぶ作業が
一気に楽になったので、
改めて泥の箱を
作り直すという作業も、
人力だったら
途方に暮れてしまうところ、
それを含めて
作業を完了させることが
できました。
しかしそうはいっても
相手は非常に粘り気が強く、
ヌルヌルと滑る粘土。
ユンボとはいえ、
相当苦労していました。
また人間のほうも
作業後設計の打ち合わせを
予定していましたが、
なんだかんだと
一日泥と戯れていたので、
とてもとても、
そんな元気は残っておらず、
夕暮れの下
みんな輪になって
打ち合わせのような
雑談のような
そんな感じで
会話を楽しんだあと、
私は近所の風呂屋に駆けこんで、
鎌倉への帰路につきました。
最後に二点、
建主さんがお昼に
カレーと梨を
用意してくださり、
秋の空の下で
いただきました。
こういう時のカレーは、
最高にうまい!
もう一点、
今日も近くで暮らす
私の妹家族が
午前中だけですが、
来てくれました。
楽しんでくれたようで
何よりです。
二宮し邸にて。
右手に見えるは、
クリの箱の流し台。
左手に見えるは、
サワラの箱の作業台。
正面奥に見えるは、
建主さんが持ち込んだ
古い家具。
骨董屋さんで、
手に入れたのでしょうか。
しっかりした作りの
かわいらしい家具です。
この家の厨房は、
三方それぞれの顔の
箱に囲まれて、
台所仕事が
楽しそうです。
撮影:畑拓
9/22にカジュアートスペースにて
第2回鎌倉エネルギーカフェ開催。
今回のテーマは、
「家の省エネ性能を考える」。
僭越ながら私が
家の省エネ性能を考えるための
話題提供させていただき、
それに基づいて、
3グループに分かれて
みんなで「家の省エネ」とは何なのか
ということを話し合いました。
今回も話が白熱して
とても楽しかった!
参加された皆さんのおかげで、
楽しく学び、
楽しく前に進むことができて
とてもうれしく思います。
またこうした場を
続けることにより広がる
仲間の輪に、
たいへん可能性を感じます。
道のりは長いかもしれませんが、
草の根から世界を変えていくには、
とにかく地道に続けていくのみ、
ですね!
グループで議論している様子、その1。
6,7人の人数だと、話がはずみます。
グループで議論している様子、その2。
家の話なのに(笑)、
真ん中においしそうな
食べものの写真があるのが印象的です。
1班の発表。
「幸せとは何か」という問いから、
家のことに留まらない
様々なアイディアを
提案していていただきました。
2班の発表。
伝統的な住まいの中に
多くの知恵が詰まっていることを
気づかせてくれる内容でした。
3班の発表。
かわいらしい「絵」が印象的です。
楽しそうな暮らしを
想起させてくれる提案が
たくさん詰まっていました。
休憩中に、
みんなに持ち寄っていただいた
お菓子などをいただきました。
これも隠れた楽しみの一つです。
数日前に出席した
地元の寄り合いがきっかけで、
昨晩は鎌倉のカフェmoWaで開催された
地球暦のお話を聞きに行きました。
暦と宇宙に関わる話が
とても面白くて、
4時間があっという間でした。
そして
今日初めて拝見した地球暦は、
暦を円形に描いた
宇宙と時間の地図で、
天文学をはじめ、
数学、工学、農業、
昔ながらの生活文化、
そして哲学を表現した
美しい芸術作品だと
思いました。
私の尊敬する哲学者、
内山節氏によると、
本来日本人が持つ
気候風土に培われてきた
歴史観、あるいは時間の概念は、
現代社会が前提としているような
時間とともに成長し続ける
「直線」ではなく、
巡りゆく「円」または、
「螺旋」のようなものだ、
と述べていた記憶がありますが、
地球暦は、
まさにその時間の概念を
美しく表現しています。
一方で私は、
いわゆる伝統的な技術を活かした
住まいづくりを手がけていますが、
その技術に
踏み込めば踏み込むほど、
暦と建築が
深く関わりがあることを
感じます。
今でもその名残として、
建築の節目の日は、
暦をたいへん気にして
選ぶ傾向にありますが、
それだけではなく、
木や竹を伐る時期、
泥をこねる時期、
土や漆喰を塗る時期―
これらを
地球暦という基盤の中で
表現してみたいと思います。
なお、鎌倉で地球暦の話は、
今日明日も行われるようです。
幸い、今日開催の
鎌倉エネルギーカフェと
時間が30分ずれてます。
ご興味を持った方はぜひ!
二宮し邸にて、
先日この場で紹介した
すりっと雨戸の全景。
こちらは、
スギの赤白の対比が
美しい建具です。
全て閉めると
2ヵ所分の開口部がつながって、
3枚連なったように見えます。
今日で8月も終わり。
夏に名残を惜しむように
暑かったですねー。
そんな暑い空の下、
今日はカキシブ隊でした。
実は今日のカキシブ隊は、
きらくなたてものや史上初の試み。
いつもだったらカキシブ隊は、
「カテゴリー」は「○○邸」なのですが、
今日は敢えて
「今日のできごと」。
なぜならば、
今回のカキシブ隊は、
町田か邸(2回目)、
横浜あ邸(1回目)、
二つの家の合同開催だからです。
基本的に
お手伝いの方の手を区切って
作業したものの、
おやつやごはんの時間は、
みんな一緒。
おかげで二棟分の楽しみを
同時にいただくことができました。
例えばおやつの時間、
町田の‘か’さんが
おいしいジャガイモ料理をご用意、
一方で横浜の‘あ’さんは、
朝採れたプチトマトをたくさん
持ってきてくれました。
作業場もテーブルも、
賑やか、というのは、
実に幸せなことです。
日中そんな幸せを
かみしめていたら、
夕方になると
東の空に、
大きな大きな光る丸が。
今日の充実した日、
今年の充実した夏を
象徴するような
空でした。
本日午後、
第1回鎌倉エネルギーカフェを
開催しました。
今回のテーマは、
暮らしの中の節エネ(夏編)。
昨今関心のあるテーマ
ということもあってか、
久しぶりに再会した
私の高校の同級生、
ご近所の主婦の方、
静岡!から来てくださった方、
飲食関係の方、
緑や農関係の方、
建築の専門家、
私の建主さんなどなど、
様々な属性の方に
お集まりいただき、
本当にうれしく思いました。
初回の初回ということもあって、
時間配分が予定どおりに
進みませんでしたが、
たくさんの貴重な意見や
生活上の具体的な工夫を聞けて、
私自身がたいへん楽しい思いを
させていただきました。
最後皆さんに書いていただいた感想を読んでも、
概ね楽しんでいただけたようで何よりです。
とくに1ヵ月の電気代425円を達成した方の話は
たいへん興味深かったです。
では、お話の内容がそんな感じだったので、
集まった方々が「ガマン」をよしとする
‘仙人’のようかというと
今日の雰囲気を見ている限り、
そういう感じではなくて、
むしろ暮らしを
楽しんでいる様子が
伺えました。
確かに最後
参加者の方から意見が出たとおり、
私たちは「変人」または「少数派」
の部類かもしれませんが(笑)、
「変人」こそ
世の中の常識を変える力が
みなぎっているのだと思いますし、
そもそも今日感じた
「楽しい」思いは、
きっと広がっていく、
ということを
予感すらさせてくれました。
そしてその広がりを
作れるかどうかは、
私たち「表現者」の力量次第。
今日は諸事情で
この辺りで筆を置かねばならないので、
しばらくお時間をいただいて
今日出た意見を集約して、
またこの場で報告させていただきます。
最後に、あー楽しかった!