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2012年8月11日

熊谷で泥こね隊!

カテゴリー: 今日のできごと

昨日の横浜に引き続き、
今日は熊谷で泥こね隊。

はい、熊谷なので、
4時過ぎに鎌倉を
発ちました。

昨日の横浜で練った土の
およそ倍の量、

しかも暑さで有名なまちなので
どうなることやらと思いましたが、

鎌倉で近くに住む友人を
朝早くに連れ出し、

また午後から
たまたま近くに住む
妹とその子どもたちが
来てくれたこともあり、
思いのほか進みました。

友人と家族の縁に感謝!

しかし今日は、
途中雨が降ってきて中断。

三分の一ほど
残ってしまったので、
後日左官屋さんが
練ってくれることに
なっています。

ところで今日は作業中、
何リットルの水分を
補給したでしょうか。

覚悟していたほど
暑くなかったとはいえ
たくさんの汗が
ほとばしりました。

おやつの時間、
建主さんが
スイカを用意して
くださったのですが、

こういう時、
スイカは最高!です。

やはり暑い夏にはスイカ!

2012年8月7日

土の安全を確かめる

カテゴリー: 今日のできごと

福島第一原発事故により、
私たちは様々な分野で放射能の心配を
しなければならなくなりましたが、

身近な場所の
恵みをいただいて
家を作る私たちは、

やはり使う素材に対する
放射能の汚染状況が
とても気になります。

色々な考えがあって
今の仕事に取り組んでいますが、

安全性の追求も
その一つですからね。

そこで土壁に使う土に関しては、
これまで埼玉県の深谷で
調達していたのですが、

念のため震災以後は、
福島との距離感を懸念して
関西方面から土を
取り寄せていました。

やはり関西の土は、
さすがにいいなあと思う一方で、

しかしこのたび、
深谷からほど近い熊谷で
近々泥を捏ねる予定となったため、

何も車で30分かからない場所の素材を避けて、
関西から土を入れることもなかろうと、

意を決して
高価な放射線量計を購入し、
実際に土の採取現場に行って、
放射線量を測ることにしました。

すると
数値に問題がないことを
この目で確かめることが
できたとともに、

土を取り扱う
深谷配合粘土の社長さんの
素材を扱う者として
安全性を追求する姿勢と
あたたかい人柄に触れて、

さらに安心することが
できました。

やはり実際に
素材の源流まで
足を運ぶことの大切さを
改めて感じた次第です。

その後すぐ近くの
熊谷の現場に行き、

泥を保管する箱を
作りました。

たまたま建主さんが
草刈りのために
仕事を一時的に抜けて
現場にいらしたので、

ありがたいことに、
全面的に一緒に
汗を流していただきました。

小一時間ほどかけて
箱ができあがる頃には、
辺りに夕焼けの田園風景が広がり、

暑いはずの熊谷に
とても爽やかな風が
流れていました。

2012年8月5日

WeAreOne!へカキシブ隊結成

カテゴリー: 今日のできごと

現在北上ふるさとプロジェクトの一員として、
石巻市北上町に建設する予定の
WeAreOneハウス作りの
お手伝いをさせていただいております。

WeAreOneハウスとは、
日常の暮らしを下支えするお店と併せ、
子どもたちや大人が集い、
交流することのできる施設です。

そして昨日は、
飯能にある大工の下小屋で
WeAreOneハウスのカキシブ隊でした。

今回は震災復興に向けた
完全ボランティアによる
カキシブ隊でしたが、

こうした機会に、
建主さんOBのご家族、
現建主さん、
鎌倉で知り合った仲間、
木の建築学校の受講生、
元同僚と、

子どもを含めて
20名の方が参加してくださり、
大感激です。

すばらしい仲間に支えられて
今の仕事があることを
改めて感じた一日でした。

そしてこうした共同作業は、
とことん楽しむのが
きらくなたてものや流。

お昼の時間は
川で涼を取り、

夏らしく
スイカをいただき、

夏を満喫しました。

大人についてきた子どもたちは、
最初見知らぬ者同士でしたが、
夕方にはすっかり仲間に。

共同作業は、
こうして大人も子どもも、
おカネなどには代え難い、
人の輪が広がっていくことがうれしいし、
楽しいです。

またカキシブ隊における
子どもたちの役割は、

興味を覚えて
キチンとお手伝いしてくれる
ということもありますが、

作業に飽きて
子どもたち同士で遊ぶ歓声が、
その場を楽しげな雰囲気に
してくれることも大きいです。

また何よりも、
この日行ったこと、
感じたことが、

きっと将来の何かに
つながってくれることに
期待したいと思います。

2012年7月25日

抗うきっかけ

カテゴリー: 今日のできごと

美健ガイド社から、
マンガが2冊送られてきました。

今回もまた
興味深いお話のようです。

美健ガイド社とは、
健康な身体、健康な暮らしを提案する
小冊子のマンガを発行する出版社なのですが、

藤沢の日本一うまいほうとう屋、
へっころ谷でごはんを待っている間、
手にしたマンガがきっかけで
知りました。

これまで十数冊マンガを
取り寄せましたが、
どのマンガも、
私たちの暮らし方を
考えさせてくれます。

とくにそのうちの1冊、
「37℃のふしぎ」というマンガは、
住宅のありようを
示唆する内容です。

住宅の世界では、
省エネの大号令のもと、
数年後には莫大な生産エネルギーを要する
断熱材の使用が
ほぼ義務となる方針ですが、

私はこのマンガを読んで、
その方針に最後まで抗おうと
心に決めました。

もちろん省エネは大事、

だけど長年にわたり、
この気候風土に生きてきた
人間の身体と知恵、という視点も
大事にしたいと思います。

2012年7月24日

褐色を誇りに思う

カテゴリー: 今日のできごと

先ほど報告したとおり、
今日は地鎮祭。

撮影した集合写真を眺めていると、
普段外で仕事をしている人たちを差し置いて、
誰よりも肌の色の黒いことが発覚。

最近紫外線が有害とか、
男の日傘が売れているとか、
よく分からん話を耳にしますが、

子どもの頃じゃ、
夏を過ぎて腕を並べて、
どちらが黒いか、なんて
競ったもんです(笑)。

というわけで、
うれしい!ということにしておきましょう。

だけど紫外線が有害だなんて言ったら、
僕らラガーマンや、農家の人たちは、
どうすればいいんでしょう?

あるいは子どもたちは、
あまり外で遊ばないほうが
いいということでしょうか。

紫外線を避けて回っていたら、

ただでさえ温度変化に対する適応力が
衰えている傾向を感じているのに、

ますます人間の環境適応能力が
低下するような気がしてならないのですが、
実際はどうなのでしょうか。

男子厨房に立つ

カテゴリー: 今日のできごと

今晩ヨメが職場の飲み会のため、
自分が晩メシ担当。

仕事が立て込んでいたこともあり、
外食という案もあったのですが、

ムスコが明日朝部活のため6時頃外出、
しかも試合だというので、

時間短縮、および、
エネルギー源を摂取するため、

今家にどっさりとある夏野菜を使って
パスタを作ることに。

実は、
上手いかどうかは別として、
厨房に立つのは好きです。

料理を作る際に得る感覚は、
モノづくりに通じるものがありますしね。

だから厨房の設計も大好き!

奥様と厨房の話をする時は、
内心ワクワクしております。

2012年7月23日

お店に関してつれづれなるままに

カテゴリー: 今日のできごと

遅ればせながら、
昨日初めて辻堂にある
湘南テラスモールに
ヨメと友人家族とで
行ってきました。

あまり物欲のない私は(笑)、
どの商業施設も
お店が同じように見えるので、
(気のせい?)

ヨメが友人と
買い物に興じている間を少し借りて、
空間がどうなってるんだろうかと
施設全体をぶらぶら散歩。

その名に現れているように、
「テラス」の気持ちよい施設でした。

またこうして
外部が重なり合う空間は、
その先まで足を運ぶ意欲を
かきたてます。

それと
こういう場所に来て楽しいのは、
人間観察。

とくに愛し合っている感じの二人を見ると、
こちらも幸せのおすそ分けをいただいたような
心持ちになって、
気分がほっこりとなります。

「愛し合ってるかーい!」
と叫びたくなる気持ち、
分かります(笑)。

だけどこうした賑わい、
まちなかにも戻らないかなー。

次の日の今日、
お祝い用のお酒を調達するため、
地元の酒屋へ。

最近私は酒を控えているので、
こうした時しか
来ることがないのですが、

それでも酒屋さんとは
顔見知りなので、

お酒を包んでくれている間、
あれこれと世間話。

こうした時間が
何とも楽しいのです。

だけどこの楽しみは、
おカネでは決して買えません。

個人のお店は、
少しでも値段や品揃えで、
大手に対抗しようとすることも
大事かもしれませんが、

しかしどうしたって、
大きいお店の方が有利。

私たち極小のお店で大事なのは、
通り一辺倒の客対応ではなく、
心通う場所を作ることなのだと
改めて思いました。

それと、
以前もこの場で書きましたが、
おカネは応援のカード。

私たちがおカネを使った先に
元気を与えているわけです。

単に高い、安いだけで
評価するのではなく、

「元気」が身近なところで
ぐるぐる回るように、

そんな視点で、
お店を選びたいものです。

その場で会話が生まれれば、
この先さらに
元気になるってものです。

2012年7月18日

ほぼ同時に刻みが始まる

カテゴリー: 今日のできごと

所用で吉岡木材に行くと、

下小屋の右側では、
杏工匠が町田か邸を刻み始め、

ほぼ同時に左側では、
藤間建築工房が
横浜あ邸を刻み始めていました。

杏工匠の棟梁は、
もともと藤間さんの弟子。

そんな関係の大工が
同じ屋根の下で刻んでいる姿は、
私たちの取り組みが
時を重ねてきた証しでもあり、
何だか感慨深いものがあります。

お互い刺激に
成るでしょうしね。

しばらくここへ来るのが
より楽しみになりました。

ということは、
来月あたりからカキシブ隊が
本格的に始まります。

日程が近くなったら
告知させていただきますので、
皆さまよろしくお願いいたします。

エネルギーと風景

カテゴリー: 今日のできごと

皆さん、
たいへんご無沙汰してしまいました。

家づくりは物語づくり、
ほぼ毎日この場で物語を
綴っておりましたが、

7月に入ってからは、
遠い場所に出向く機会を
毎週のようにいただいていたこともあり、
物語が滞っております。

気を取り直して、
この間のできごとの報告も含めて、
再開したいと思います。

さて、ここのところ私は、
暮らしの器作りともに、
暮らしの中で使うエネルギーについて
関心を抱き始めています。

その中で私が一貫して抱く思いは、
未来に美しい風景を残したい、ということ。

「美しい」ということについて
みんなが納得できるように
数字などで説明することは難しいし、
できないことかもしれないけど、

美しさを求める気持ちは、
大切にしていきたいと思います。

なぜエネルギーに関してそんなこと?
とお思いかもしれませんが、

今の世の中って
色々なことが
目先のことや
自分のことに精いっぱいで、

あるいは効率が
最優先されて、

「風景の美しさ」ということが
何だかないがしろにされているような
気がするんですよね。

エネルギーの問題を語るうえでも、
例えば風車、例えば太陽光発電は、
まちなかの風景の一片として、
存在するわけです。

また自然エネルギーを利用するうえで
心に留めておきたいのは、
例えば水力発電の大半は、
美しい自然の風景を切り裂いて
作られているということ。

環境負荷が小さいと言われる
自然エネルギーの分野でも
思いのほか、
風景に作用していると思うのです。

人間の所為によって
美しい風景を作っていきたい、
残していきたい。

いやそれで風景を傷めてしまわざるを
えないとするならば、
それを最小限に留めたい。

そう願った時に、
エネルギーの「故郷」はやはり、
風景に責任を持てる小さい単位で
身近な場所にあったほうが
いいのではないかと思うし、

またそれにより、
エネルギーに対して
「いただきます」という気持ちが
より強くなるのだと思います。

そんな問題意識を胸に、
暮らしのエネルギーに関して
近々身近な場所で
勉強会を企画していきたい
と考えていますので、
皆さん、よろしくお願いいたします。

2012年7月10日

涼な素材

カテゴリー: 今日のできごと

今日の午前、
所用で鎌倉の某お寺へ。

陽射しの暑い日でしたが、
緑に包まれた境内は、
涼しい風が流れていました。

夏の省エネは、
断熱材よりも緑と風と土、
だと思います。

何より美しいのがいい。