鉄錆色の手摺受
手広た邸の階段の手摺受は、
鉄錆色をした金物。
いつものごとく、
ブルーム柳楽さん作です。
もちろん既製品よりは、
少し高くつきますが、
手作りならではの
味わいがありますし、
できることならば、
こうした手仕事に
おカネが巡る世の中に
なってほしいと思います。
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今年に入って
早二度目の風邪っぴき。
いやミソギ、
と言いたいところなのですが、
さすがに短期間で
二度風邪を引いたら、
これはもう、
体調管理に不備があったと
申すしかありません。
皆様にはご迷惑をおかけし、
たいへん恐縮です。
そんなわけで
今日は声がガラガラだったのですが、
朝のラグビーの練習では、
声が何かいい感じ、と言われたり、
災いって、面白いところで
転じるものです(笑)。
あと少しで娘が受験なので、
面白がっているわけにもいかず、
ここは絶対に転じないように
心がけたいと思います。
春が立つ今日の昼下がり、
久しぶりに藤野の家へ。
今日は暦通り、
あたたかい日ではありましたが、
家の中に入ると、
1階も2階も解放された家なのに、
しかも薪ストーブを
焚いていたわけではないのに、
春のあたたかさを集めたような
そんな温もりを感じました。
この家は、
厚さ7cm程度の土壁と木建具で
覆われているだけなのですけどね。
しかしこの家は、
方位を測って配置を決めたので、
文字通り、真南を向いています。
南側の陽の当たる場所に、
熱を蓄えてくれる
敷瓦の土間があります。
外面は木建具ですが、
いざというときは、
障子が引き出される
しくみになっています。
現在住宅の省エネ化を進めるため、
断熱化・気密化を高めることばかりに
目が向いている傾向にありますが、
家の中の温熱環境は、
断熱や気密だけで
規定されるわけではないことを
改めて証明してくれているような
気がしました。
家に帰ってくるなり、
あるいは風呂上りなどに、
どてっと居間の
柔らかなサワラの板の上に
寝転がりますと、
たいがい
犬のジェットくんが
顔を舐めに
寄ってきます。
それはいいとして、
ジェットの顔越しに
目に入るのは、
2階床の梁組み。
こうして表情のある天井は、
眺め始めると、
吸いつくような
サワラの床板と相俟って、
時が経つのを忘れます。
忘れたまま、
頭が空っぽになって、
寝入ってしまうことも
ありますけどね(笑)
いずれにしても、
木組みが露わになった家の
寝転んだときに見える姿が
大好きです。
今度木組みを見る時、
寝転んだときを想像して、
ぜひ上を眺めてみてください。
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犬の行動を見ていると、
動物が何を大事にして
生きているのかが
見えてきます。
まずは何よりも
クウ、ネル。
次に仲間と温もり。
そして身の安全。
ちなみに、
目の前に食べ物があると
踊りながら興奮しますが、
一万円札には、
全く見向きもしません(笑)
今社会に難しい問題が
いろいろありますが、
思想とか哲学とか科学を
学ぶことも大事ですけれども、
同じ動物である人間として、
生きるうえで何が大切かを、
再確認していきたいですね。
今私たちは、
社会の仕組みのおかげか
何か分かりませんが、
生きる基本がいろいろなことに
翻弄されているような気がします。
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これから家づくりを考えているご家族に、
昨日二つの家をご案内したのですが、
いずれの家も薪ストーブのある家だったので、
お礼に現場の端材をお持ちしたところ、
たいへん喜んでいただきました。
端材が「お礼」になり、
以前の建主さんと
引き続き縁を作ってくれるとは、
おもしろいものです。
こちらも「ゴミ」がたまらないので、
たいへん助かります。
もっとも木は、
どんな小さな端材も資源になるとすれば、
「ゴミ」なんて呼んだら
たいへん失礼ですが。
そういえば、
先日古民家を解体する際に
土壁の土を落としましたが、
これも再び使おうと思えば
使えます。
木と火と土。
金と水を合わせれば、
木火土金水ですね。
これらを活かした
伝統的な工法による家は、
化学式のうえでも、
人と人との関係も、
時を越えて、
巡り巡るのです。
朝作業の場の地面に
厚い氷が張るほど、
厳しい寒さの今日、
柿渋塗りの作業を
行いました。
今回の作業は、
「仕事」として請けているため、
私たちだけで行っています。
しかしこの寒さ!
最初はなかなか
身体の動きが鈍かったのですが、
こうした軽作業でも
身体を動かしていると
徐々にあたたまり、
さらに日なたになると、
服を一枚脱いでもいいくらいで、
改めて「お日さま」の偉大さを
思い知りました。
そしてずっと外にいると
実感するのですが、
だいぶ日が延びましたねー。
厳しい寒さも
きっとあと少し。
来月も柿渋三昧ですが、
回を追うごとに
春を感じられればと思います。