ブログ
2011年11月20日

竹を伐りながら、なぜ自然素材なのか、を考えた

カテゴリー: 今日のできごと

竹を伐り進めていくと、

竹林が小川のほとり
ということもあって、

ペットボトルだの
発泡スチロールだの
ビニール袋だの、
塩ビのパイプだの、

川で流されてきたゴミが
竹に突っ掛かっている場面を
よく見かけました。

そこで思いました。
なぜ自然素材を志向するのか。

環境にいいとか、
健康にいいとか
あるかもしれませんが、

対極にある人工物は、
ゴミがとても美しくない!

自然界の中で
たいへん目障りです。

一方で自然界の中に、
ゴミと判断されるものは、
ありませんからね。

今日の竹林が
それを証明しています。

美しいものを
求めるからこその
自然素材、です。

2011年11月19日

雨の中、再会の日

カテゴリー: 今日のできごと

今日は夕方、
東京で打ち合わせ。

行き先を調べたら、
何と何と、
約6年前完成した
目黒か邸の目と鼻の先でした。

この家は、
きらくなたてものやを立ち上げて
初めていただいた仕事だけに、
たいへん思い出深いです。

久しぶりに
歩いて家の前を通り、
家を作っていた頃のことを
懐かしみました。

電気がついていたので、
いらっしゃった様子でしたが、
後に予定が詰まっていたので、
残念ながら(?)、
電撃訪問はまたの機会にします。

それにしても今年は、
こうして偶然目黒か邸の近くに来たり、
同じく6年前建てたピスカリアのすぐ近くで
葉山と邸の現場が始まったり、
そういう年のようです。

そしてそのあと、
まちづくりの会社時代の
後輩の結婚式二次会に参加し、
懐かしい面々と
久しぶりに顔を合わせました。

改めて、
いい仲間に恵まれた会社に
いたことを感じたひとときでした。

2011年11月17日

少しばかりの罪悪感と快楽の問題

カテゴリー: 今日のできごと

お昼のため、
2階の仕事場から1階に下りると、

我が家のジェットくん、
居間のテーブル代わりの
スギの1枚板の上で

日なたを選んで
寝そべっていました。

昼寝するのに
気持ちいい場所を
よく知っているといえば
知っているのですが、

そこで寝ては
いけません。

私がすぐそばまで近づくと、
そのことを自覚はしていて、

おもむろに仰向けになって
「ごめんなさい」のポーズ。

しかし罪悪感よりも、
気持ちよさが先に立つのか、

私が少し離れると、
開き直ってまたバタン。

気持ちいいところ、
ジャマして悪かったな、

あれ?

2011年11月15日

太陽と海を見て走る

カテゴリー: 今日のできごと

今朝は車で
左手に海を見ながら
小田原の現場に向かった後、

お昼家(兼事務所)に戻り、
今度は自転車で、
鎌倉の山の上→葉山→茅ヶ崎と、
現場を回りました。

とくにこの界隈を
自転車で走ると、
太陽と海の景色を
楽しむことができます。

景色に心奪われたら、
そのたびに自転車を停め、
カメラを手にしました。

このあたりだと、
自転車は車と
所要時間がほとんど変わらないし、

こうして景色を
楽しむことができるし、

自転車最高!です。

葉山の森戸海岸にて。

海に太陽への道が
できていました。

江の島の橋の近くで見た夕陽。
やわらかな赤色が
とても美しかったです。

私以外にも、
夕陽にカメラを向けている人、
多かったですね。

江の島の灯台に重なる夕陽。

今日も一日が終わります。

鎌倉の山の上から
鎌倉を一望。

まちの向こうには、
海が太陽の光を浴びて、
気持ちよさそうに
キラキラと光っていました。

2011年11月14日

自転車のほうが速い

カテゴリー: 今日のできごと

今日は茅ヶ崎は邸の建前。

現場および周辺には、
車を停める場所に
限りがあることもあり、

朝、自転車で向かいました。

するとどうでしょう。

車だったら50分近く
かかっていた場所が、
約半分の25分で
着いてしまいました。

理由の一つは、
道が細く入り組んだこのまちでは、
一方通行などにより、
車だとまわり道を
しなければならないところ、

自転車では、
ほぼ最短距離の道を選んで、
走れることが挙げられます。

それとルイガノ最高!

改めてこのまちでの
自転車の優位性が
よく分かりましたので、
今後も現場には極力
自転車で行こうと思います。

2011年11月13日

晩秋の海の夕暮れ

カテゴリー: 今日のできごと

稲村ケ崎にある鎌倉か邸から手広への帰り道、
自転車で海沿いの道を走ることにしたのですが、

晩秋の海の夕暮れが、
感動的に美しかったです。

海といえば夏、
夏も気持ちいいですが、
秋冬の景色も好きです。

ここのところ
海に縁のある日々ですけれども、

海を見たいという潜在意識が
働いているのかもしれません。

欲を言えば、
たまには入りたい(笑)

家がつなげる

カテゴリー: 今日のできごと

今日は将来の建主さんたちをお連れして、
今後の設計の参考に、ということで
久しぶりに鎌倉か邸に伺いました。

住み始めてから一年半経ち、
色も空間も、
だいぶ落ち着いてきた感がありました。

そして‘か’さん、
ご案内ありがとうございます!

私の説明よりも、
住まい手の実感としてのお話は、
これから建てようとする方々の心に
響いたのではないかと思います。

‘か’さん、
きらくなたてものやの「営業マン」として
働いていただけますか(笑)。

ま、冗談はさておきまして、

今日は見学させていただきつつ、
建主さんたちの間で
だいぶ話に花が咲いていました。

こうして家づくりを通じて
建主さん同士がつながっていくのも、
建主と職人が連携し、
建主も参加しながら作る
木と土の家ならでは
なのかもしれません。

そういえば、
年始は恒例の
建主さん全員集合!の新年会
ピスカリアでやりますからねー。

来年は1/14(土)夜やります。
皆さんぜひ!
(この場で業務連絡(笑))

2011年11月12日

連日、木の勉強

カテゴリー: 今日のできごと

昨晩は木の建築塾にて、
有馬孝禮さんの講義。

今なぜ木材・木造なのか
〜資源の持続性の観点から〜
をテーマにお話しいただきました。

今私は木造建築の設計を
仕事としておりますが、

その出発点は、
居心地がよさそう、楽しそう、
と感覚的なものでした。

その思いは今も変わりませんし、
それを伝えるべく、
今の活動を続けているわけですが、

一方で今日の講義は、
木の建築のよさを
巨視的な視点から
理詰めで説明してくださり、

今後の活動の
社会的意義を裏付けるものとして、
大いに参考になりました。

例えば素材生産における
単位重量当たり二酸化炭素放出量は、

天然乾燥木材 30
人工乾燥木材 56
合板 218
紙 518
鋼材 700
アルミニウム 8700
(ただしリサイクル材はその約1/10とのこと)
コンクリート 50

炭素貯蔵量は、

天然乾燥木材 500
人工乾燥木材 500
合板 496
紙 500
鋼材 0
アルミニウム 0
コンクリート 0

つまり木材を使うということは、
少ないエネルギーを使って
それ以上の炭素を
貯蔵することになるようです。

私たち設計者もこうしたことを
生活者と接点を持ち得る立場にいるからこそ、
折に触れて伝えていく必要がありますね。

そして今日は、
木の建築学校2回目。

山辺豊彦さんによる
構造の講義でした。

構造の専門家、
とりわけ山辺さんのように
数多くの実験を踏まえた方のお話は、
何度聞いても勉強になります。

健全な木造建築が
世に広まっていくように、
今日のような話は
建築を学ぶ、
あるいは仕事としている人たちに
もっともっと
聞いてもらいたいですね。

ということで木の建築学校
地道に継続していきたいと思います。

2011年11月11日

食洗機はエコなのか

カテゴリー: 今日のできごと

キッチンを設計するうえで
食器洗浄機の話題が上がることは少なくなく、

それを取り付けた方は、
今まで半々といったところでしょうか。

家事を軽減することになりますし、
ご希望があればもちろん
設置を検討させていただいておりますが、

しかしこの設備が「エコです」
という評価については、

私の頭が古いのか、
ちょっと首をかしげてしまうのです。

以前CASBEEという、
いわば建築の環境性能の通信簿のような
しくみの講習会に参加した際、

評価項目の中に「節水」があって、
食器洗浄機を設置していれば、
得点が上がるようになっていました。

あれそうなのか、
と思って、

家に帰ってインターネットで
調べてみると、

検索して真っ先に出てくるページでは、

水だけではなくエネルギーも、
手洗いより食器洗浄機のほうが
有利とのこと。

水道光熱費の比較においても、
圧倒的に食器洗浄機のほうが
有利に計算されていました。

そのデータを読み解いていくと、
まず手洗いの場合の
設定条件に驚いたのですが、

1回につき使う水の量が、
60〜70リットルとなっていて、
またお湯を使う前提です。

実際そんなに使うのかな、と思って、
おとといのお昼すぎ、
朝(4人食分)と昼(1人食分)の
延べ5人食分の食器を洗う際に
使った水の量を計ってみたら、
概ね20リットルという結果でした。

またこの時期寒くなってきたとはいえ、
まだお湯を使わなくても十分いけます。

仮にこの倍の
40リットルの水を使ったとしてもです、
水道光熱費を比較すると、
それでもまだ手洗いのほうが
明らかに有利です。

ただ確かに、
お湯を使うことにしたら、
同量のお湯を使った場合、
ガスの使用料が加算されるので、
食器洗浄機のほうが
有利になりますけどね。

しかしどうでしょう。
食器洗いにお湯を使わなくちゃ
手が凍え死ぬ、といった季節は、
半年も見ておけば、
十分ではないでしょうか。

先ほど申したとおり、
食器洗浄機の存在自体は否定しませんし、
ご希望ならばどうぞ付けましょう、
と対応させていただくのですが、

環境性能の視点で
食器洗浄機が歓迎され、
手洗いが否定されることには、
以上の計測値からみても
違和感を覚えます。

しかも手洗いの場合、
仮に百歩譲って
使うエネルギーが
現状で多かったとしても、

これまでのお湯お水の
使い方を反省し、

少しでも環境性能を高める
工夫の余地を秘めています。

水を少なめに使おうとしたら、
先ほどの20リットルよりも少なくて
済むかもしれません。

洗剤も、
使われている素材の
環境負荷を考慮して選べる幅が広いし、
洗剤を使わなくたって
いいことすらあります。

あるいは、
鍋料理だったり、
油分の少ない食生活だったら、
洗いものがもっと楽になることから、

食生活・食習慣にも
工夫が生まれます。

しかもその工夫は、
概して身体にもよさそうです。

手仕事は工夫の母、
という見方は、
私の個人的な価値観なのかもしれませんが、

しかし少なくとも、
環境性能の通信簿の中で、
手仕事よりも機械を勧めることについては、
どうなんでしょう。

産業界に都合のよい視点で
「環境」が評価されているような気がするのは、
私だけでしょうか。

「ワタシ、洗いもの手が荒れるからキライ」とか、
「ワタシ、洗ってる時間があまりないの」
と言って食器洗浄機を付けるほうが
私にとっては圧倒的に説得力があります。

2011年11月9日

今年の秋版、タカラモノが来た

カテゴリー: 今日のできごと

この場でもたびたび
ご紹介のとおり、
毎年6月と10月の2回、
地元の中学校で
特別課外授業の機会を
いただいておおります。

先月は土のことを勉強がてら、
光る!泥団子を作ったのですが、

授業を受けた生徒たちから
今日お手紙をいただきました。

毎回いただくこのお手紙は、
読むたびにとても元気が出る
大事な宝物です。

皆さん一様に、
授業に対して「ありがとう」と書いていますが、
こちらのほうこそ元気をいただいて、
子どもたちに「ありがとう」と言いたいです。

今回もいただいたお手紙の中から、
印象的だったものを少し
紹介させていただきます。

毎年のように、
建築関係の仕事をめざしたい、
という子どもが現れます。

時間はかかるかもしれませんが、
「文化の種蒔き」の成果を感じます。

授業中、
土は「エコ」であると
言ってはいないんですけどね、

子どもにとっては、
土に何かを
感じるものがあるようです。

それがうれしいです。