設計屋ですが
きらくなたてものやは、
実は設計屋なのですが(笑)、
最近私の普段靴といえば、
たびぐつ、建さんⅡ!
楽だし、
費用対効果が
高いのがいいですね。
自転車乗るときも
ペダルを踏むのに
しっくりくるのです。
ただし欠点が一つ。
現場に履いていくと、
自分のがどれだか
分からなくなってしまうことです(笑)。
地元の中学校で年に2回、
体験活動の機会をいただいています。
6月に行う1回目は木の授業、
そして10月に行う2回目は土の授業、
その一環で今回も、
左官の湯田さんにも来ていただいて、
最初少し土のことを勉強したあと、
光る泥団子作りを行いました。
最初に「これを作るんですよ」と
完成品を見せたら、
子どもたちはワクワク。
おしゃべりしながら楽しそうに、
しかし手つきは真剣に玉を磨き、
あっという間に2時間が経ちました。
ずっと子どもたちの様子を
見ていましたが、
玉を磨く作業一つとっても、
本当に人それぞれですね。
最初から要領よく
チャチャッと進める子、
納得できるまで
時間いっぱい下地を作る子、
ちょっと変わったことを
したい子、
それぞれの個性で
大きくなれー。
授業で使った土壁の見本。
見本を使って
土壁の作り方を解説。
フィルムのケースと
梅酒のビンで
玉を磨きます。
光り始めると、
さらにうれしそうに、
ビンを動かす手が
早くなります。
学校の先生も、
子どもたちに混じって
夢中になって作業。
完成品。
これは湯田さんが作ったものですが、
みんなそれぞれ
上手にできました。
この体験を通じて、
少しでも私たちの世界に
興味を持ってもらえれば幸いです。
先週金曜日、
2011木の建築塾第2回目が
開催されました。
今回の講師は、
くりこまフォレストの大場隆博さん。
以前お世話になった会社で
縁の深かった方なので、
久しぶりの再会でした。
大場さんの林業者としての活動とともに、
今年3月に直近の場所で起きた東日本大震災後、
支援や復興活動に尽力されてきた様子を
お話しいただきました。
大場さんの森とまちをつなげる力、
そして温厚な雰囲気と大柄な身体からは
想像もつかぬほど迅速な行動力には、
本当に頭が下がる思いです。
大場さんのような方が
日本各地の森の中にいてくれると、
日本の森はもっと
元気になるでしょうね。
今、社会全体に元気がありませんが、
ものを産み出す現場、
ものを作り出す現場を元気にすることが、
私たちの社会を元気にする
道の一つだと思っています。
大場さん、
林業に、復興活動に、
応援してますよ!
我が家の一角にある
仕事部屋の頭上には、
子ども部屋のロフトの
小窓があります。
熱がこもらないように
通気用に作った
小窓なんですけどね、
仕事していると、
たまにそこから顔が出てきて
ちょっかいを出してきます。
「父さん、今の画面何?」とか、
一人だと思って
うっかり独り言などつぶやいたら、
小窓から顔がぬっと出てきて、
やいややいやと
話しかけてきます。
ヤカマシイ奴らですが、
ま、父親の仕事ぶりを見て育つのも
悪くはないでしょ。
7月中ごろ、
建主さんとともに、
達磨窯で燻し瓦を焼く
群馬藤岡の五十嵐さんの工場を
訪れたのですが、
その際五十嵐さんの計らいで、
桟瓦に記念の書き込みをさせていただき、
また子どもたちを中心に、
型を使って様々な形の瓦を作る体験を
させていただきました。
その瓦が焼き上がったので、
今日五十嵐さんがこちら方面に
用事があるついでに、
直々に届けてくださいました。
そのお心遣い、
本当にありがたい限りです。
五十嵐さんの瓦を使い続けたいのは、
達磨窯で焼いてくださっている、
ということもありますが、
こうした「心」を感じるから、
ということも大きいですね。
ということで当事者の皆さま、
近々お届けにあがりますので、
よろしくお願いいたします。
今日の夕方打ち合わせのため、
ある鎌倉の古い民家を訪れました。
ウメやマツが植わる
ほどよい大きさの庭、
その庭を前にした縁側、
土間に沓脱石が佇む玄関、
ゆっくりと座り込みたくなる
畳の間、
階段のうえで
北側から微かに差し込む光が
陰を照らすさま、
日本的な要素一つ一つに、
やっぱりいいなあ、と、
つぶやいてしまいます。
先日のトークセッションで、
古川さんがおっしゃっておりましたが、
二十歳そこそこの学生に対して
和と洋どちらが好き?
という質問をすると、
意外にも(?)
6割がた「和」と答えるそうです。
やはり私たちの感性は、
その土地の気候風土から産まれたものに
惹かれるのでしょうか。
いや惹かれる、というよりは、
心が落ち着くような気がします。
空間を数字で計ることも
これから大事なことかもしれませんが、
数字では計り得ない
こうした感性も
大事にしていきたいものです。