あ、しもた(笑)
昼前に帰宅すると、
我が家のジェットが
昇ってはいけない、
と本人も自覚している
テーブルの上に
堂々と昼寝していました。
昇っている間に
降りるのが面倒くさくなって、
そのまま寝てしまったのでしょう。
私たちに気づくなり、
あ、しもた、
という顔をしておりました。
この直後、
お決まりの仰向けになって
「ごめんなさい」の
ポーズです。
どうせまた
やるくせに(笑)
梅雨が明けたようです。
どおりでアツい。
そんな暑い日差しの下、
今日は建主さんたちとともに、
群馬藤岡にある共和建材を
訪れました。
共和建材の五十嵐さんは
この場でも時折登場しますが、
私が屋根材として
基本的に使わせていただいている、
昔ながらの達磨窯で燻し瓦を焼く
窯元です。
今日は将来の建主さんと
建主OBの6家族、
また木の建築学校の受講生の
仲間たち4名、
さらには畳屋さんも加わり、
総勢30名近く、
車が8台連なる大所帯で、
五十嵐さんのところに
押しかけました。
そんな大所帯にもかかわらず、
いつものように丁寧に対応してくださり、
本当にありがとうございます!
私が達磨窯で焼いた燻し瓦を
使わせていただいているのは、
その表情がとても好きだから、
ということもありますが、
五十嵐さんの仕事に対する情熱と
お人柄に惹かれて、
という面も多分にあります。
さて今日は、
達磨窯を見学し、
一通り瓦の製造過程の
説明を受けた後、
建主さんたちが
焼く前の瓦に
それぞれ記念の彫り込みを
していただきました。
瓦一面に大きくお名前を書いたり、
子どもたちが思い思いの絵を描いたり、
見ていてたいへん楽しかったです。
屋根に載せるにせよ、
玄関先に飾るにせよ、
一生残る思い出になりますね。
さらに今度は五十嵐さんが
観音様や鬼面の型を用意してくれて、
子どもたちを中心に、
それらの形をした瓦を作りました。
達磨窯、を通り越して、
さながら瓦造りの
ワークショップ状態でした(笑)
そうして手を動かしていると、
あっという間にお昼の時間に。
お昼はこれも毎回恒例、
五十嵐さんの瓦が載る近所の柏屋で
ウナギをいただきました。
暑い夏の始まりウナギとは、
ちょうどよかったです。
また食事をしながら、
皆さんと交流を深めることが
できました。
お昼を頂いた後は、
車8台連なって西へ30分余り走り、
富岡製糸場を見学しました。
突然の来訪にもかかわらず、
団体客扱いで専門のガイドを付けてくださり、
充実した見学となりました。
木造+煉瓦造りの建物でしたが、
説明を聞いていると、
煉瓦と達磨窯は縁が深かったようで、
五十嵐さんの伝統的な達磨窯と
近代的な造りの富岡製糸場が
近くに位置することは
偶然ではないことを知りました。
見学会は以上で解散。
達磨窯の求心力もあり、
毎年のようにこうして
賑やかに見学会が行えることを
本当にありがたく思います。
建主さんあってこその
見学会ですからね。
これからもずっと続けられるよう、
精進したいと思います。
また全国見渡しても
ほんの僅かしか現存しない達磨窯と
それを見守る五十嵐さんが、
いつまでも元気でありますように。
達磨窯。
瓦の形を一枚一枚
整えるための台の足。
数十年使い込んだ結果、
五十嵐さんの手の形が
木に転写されました。
いつ見てもこの造形に
鬼気迫る迫力を感じます。
天日干ししている瓦。
生の土の状態と、
天日干しの最中の瓦。
半日だけでも
だいぶ縮んていることが
分かります。
触りたくなるよねー(笑)
建主さんそれぞれ、
瓦に彫り込み。
皆さん大作です。
観音様や鬼面の瓦を
造っている様子。
お昼をいただいた
柏屋さんです。
年に一度しかまいらないのに
ありがたいことに
覚えてくださっています。
久しぶりに、
Yシャツとネクタイ。
そう今日は、
元スタッフ橋北の結婚式。
自宅兼用の事務所のため、
自ずと毎日のように
我が家にいて、
家族の一員のような
感じがしていたので、
ムスメを嫁に出す父親を
疑似体験したような
気になりつつも、
たくさんの友人と
ご家族の愛に包まれ、
幸せそうな彼女を見て、
この先幸せな家庭を
築いてくれることを確信し、
とても嬉しく思いました。
今日のことを
建主さんや職人たちに報告し、
幸せのおすそ分けを
したいと思います。
それでは橋北さん、
お幸せに!
幸せな姿を見せに、
いつか二人で
ぜひ鎌倉に顔を出してください。
鎌倉た邸では、
養生が剥がれ始め、
空間の様子が
次第に分かるように
なってきました。
写真は仕事スペースの様子。
このように
書斎などの机の左手には、
窓を穿ち、
自然の光を取り入れることを
虎視眈々と狙っています。
今はパソコン全盛の時代ですが、
たまに手で物を書くことが
あるかもしれませんからね。
役に立つかどうかは
分かりませんが(笑)、
ささやかな仕掛けの
一つです。
二人いる女性スタッフの妹分、
橋北がこのたび、
結婚を機に退職することになり、
今日が出勤最終日。
そこで今晩、
ピスカリアで送別会を行いました。
きらくなたてものやは、
私を含めて3人で仕事、
しかし私たちには、
共に仕事をしている
たくさんの大切な
仲間たちがいます。
彼らも仕事を終えた後
駆けつけてくれて、
総勢18名で門出を祝いました。
しかも橋北は、
昨年夏まで週末は
ピスカリアのお手伝いを
していましたので、
お店ごとお祝いです。
辞めてしまうのは
寂しいし残念ですが、
今日来てくれた方々を含めて、
家づくりという
大きな苦労と喜びを
共にしてきた以上、
例えば高校のクラスや部活の仲間が、
生涯の付き合いになるように、
いつまでも仲間です。
いつでも事務所や現場へ
顔を出してください。
そして、
ワークショップに
人出が必要な時や、
壁に絵を描いてほしい時は、
呼びます(笑)。
何にせよ、
私たちが家という
家庭の器作りを通じて
何よりもめざしていた、
幸せな家庭を築いてくれることを
祈っています。
昨今の省エネ意識に対応して、
断熱ガラスに熱い視線が
集まりつつあるようですね。
つまりこの暑い夏、
ガラスから入る
日射の熱を極力防いで、
冷房負荷を下げようというものです。
しかし暑い夏になると、
寒い冬のことは
忘れがちになるもので、
寒い冬が来れば、
日光の温かさを
感じなくなって
しまうではありませんか。
それよりも
簾をかけるほうが
いいと思うんですけどね。
今流行り始めている
緑のカーテンも
とてもよいと思います。
そもそも、
そうしたガラスが着目されるのは、
軒の出の小さい家が多いから、
ということもあると思います。
いずれにしても、
建築材料などの技術開発も
けっこうなことかと思いますが、
それよりも昔ながらの
季節ごとにしつらえを変えること、
そうした生活文化が
再び見直されるとよいですね。