ブログ
2016年6月25日

タイル工事はプローブ小澤さん

face_ozawa

きらくなたてものやのタイル工事は、

プローブの小澤啓一さんです。

体育会系と音楽系が多い、

きらくなたてものやの仲間たちですが、

小澤さんもバリバリの体育会系。

その昔、

誰でも知っている

甲子園出場常連の強豪高校で、

エースとして活躍していましたが、

現在は家業を継いで、

タイル職人となっています。

しかしきらくなたてものやでは

タイル職人として通ってますが、

実は左官仕事もできて

クロスも貼ることができる

内装仕上げの「万能選手」でもあります。

そんな器用な小澤さんの仕事ぶりですが、

タイルや石を貼っている時は、

話しかけてはいけないと思うほど、

ピンと張り詰めた空気が漂い、

慎重に精密に仕事を進めていきます。

そうして貼られたタイルや石は、

細部を見るまでもなく、

全体の整った表情に現れています。

いつも物静かに

仕事を進める小澤さんですが、

その背中と仕上がり具合が

建主さんの心に多くを語りかけるようで、

私の周りでは

なんと小澤ファンの多いこと。

その人気も「エース」級です。

ところでタイル貼りの下地の技法は、

幾つかありますが、

現代の主流は、

石膏ボードに接着剤で貼っていく方法です。

きらくなたてものやでも、

極力安全な接着剤を選んだうえで

そのように貼ることもありますが、

その技法が主流になる前は、

下地全体をモルタルで作り、

タイルの裏にモルタルを付けて

その下地に貼っていく、

いわゆる「だんご貼」でした。

真っ平らに下地を作らねばならなかったり、

高い技術を要するので、

今そのような技法で貼ることは

ほとんどなくなってしまいましたが、

少なくともお風呂の石やタイルは、

そのように貼っています。

それをこともなげにやってくれる

数少ない職人でもあります。

fafd1e05dcc6dddabaaa530731ade9a2

acf059ed7efe128dbe027f9ee020e3fe

追伸

小澤さんも、

職人が作る木の家ネットの一会員です。

森田さん同様、

たぶん最初で唯一の

タイル職人の会員です。

http://kino-ie.net/tsukurite/ozawakeiichi.html

2016年6月24日

硝子工事は須藤硝子

sudou_300

きらくなたてものやの硝子工事は、

須藤硝子です。

須藤さんは、

東京都練馬区で硝子屋を営んでいますが、

大工の藤間さんからの紹介で、

私が自宅を建てた17年前からのご縁です。

まだ右も左も分からなかった17年前、

各職人たちのところに出向いて

こんな私をぜひ相手してやってくれと

あいさつをして回ったのですが、

例外なく須藤さんのところにも

足を運びました。

最初は仕事の話から始まり、

だんだん世間話などになってきた時に、

何かのきっかけで、

「自分はラグビーをやってまして」

という話題になったところ、

須藤さんもにやりと笑って、

自分もラグビーをしていたと、

うれしそうに返事をされました。

そこで私は、

須藤さんの名前にピンときて

「もしかしてあの大東文化大学の須藤さんですか?」

と興奮してお聞きした覚えがあります。

と申しますのも、

私は高校生の時からラグビーを始め、

ラグビーのことをよく知ろうと、

その頃ラグビーの試合が

テレビであると知るや

欠かさず観戦し、

雑誌も読み漁っていました。

そして私が高校二年生のとき、

大東文化大学が大学日本一になり、

旋風を巻き起こしたのですが、

その時スクラムハーフのレギュラーとして

試合に出ていたのが須藤明さんでした。

だからその名前に

なんとなく聞き覚えがあったのです。

野球で言えば、

有名なプロ野球選手に出会ったような気分。

確か社会人に行って

ラグビーされていたはずだし、

まさかこんな形で

お会いできるとは

思いもしませんでした。

しかもポジション柄もあって

そんなごつくもなく、

いい意味で、

ラグビーで頂点を経験したとは思えないほど

とても謙虚で物静かな印象の方だったので、

まさか、まさかです。

しかしそういう目で見ると、

腕の筋肉は隆々としていて、

近年ペアガラスが主流になって

年々重くなるガラスを

何事もなさげに持ち上げるなど

その片鱗を垣間見せてくれます。

そんな須藤さんですから、

今度現場でお会いしたときは、

ぜひ今話題のラグビーの話で

盛り上がってみてください。

2016年6月23日

水道工事は森田水工

morita_300

久々の「すばらしき仲間」の記事です。

きらくなたてものやの水道工事は、

基本的に森田水工の森田さんが担当してます。

森田さんが現場にいると、

すぐに分かります。

なぜなら、

きらくなたてものやの現場は、

いつもだいたい和気藹々としておりますが、

森田さんが来るといつにもまして、

本人や周りの人たちの笑い声が

高らかに響き渡るからです。

仕事の後の飲み会でも、

そんな感じでほぼ主役級(笑)、

楽器があればなおさらです。

つまり、

それだけ周りをぱっと明るくする

力を持っています。

森田さんが持つ力は、

それだけではありません。

まず建前の時は必ず

如何にも大工らしいいでたちで現れて、

「あなた本当に水道屋さんですか?」

と質問したくなるほど

よく掛矢を振っています。

それだけ大工が刻む継手・仕口を熟知し、

大工からも厚く信頼されています。

次に、

彼が屋外の配管工事をする時は、

必ずと言っていいほど雨が降ります。

雨が降ったら、

格段に作業しづらくなるのに、です。

なにしろ

最初に一緒に仕事をした現場では、

雨どころか、

下着が透けて見えてしまうほど

濡れてしまう土砂降りの中、

一人で作業を進めていた姿を

強烈に覚えています。

もしかしたら、

きらくなたてものやの仕事に限った

話かもしれませんが、

それにしても神がかっています。

水道屋だけに、

水を呼びたいときは、

ぜひきらくなたてものやまで

ご相談ください(笑)。

そんな愉快な森田さんですが、

実はものすごく繊細で、

細かいところまで気配りし、

仕事もていねいです。

仲間だからひいき目で

褒め称えているのではありません。

作業前や作業中、

電話でいちばん確認のやり取りが多いのは、

森田さんかもしれません。

また、

大工と厚い信頼関係があるので、

床や壁の下地などを作る際、

どうしたらお互いに仕事しやすいか、

常に話し合い、考えながら

仕事を進めています。

水道設備の仕上がりは、

工業製品を取り扱う場合が大半で

当たり前のように

取り付いているように感じますが、

ぜひその背景にある仕事を

ご覧いただければと思います。

そういえば、

建物の中でいちばん老朽化が早いのは、

水道設備かもしれません。

その時は真っ先に森田さんがかけつけ、

明るくていねいに、

仕事していくと思いますので、

ぜひご安心ください。

追伸

森田さんは水道屋ですが、

「職人が作る木の家ネット」の会員でもあります。

水道屋ではたぶん初の会員です。

http://kino-ie.net/tsukurite/moritaatsuhiko.html

2012年10月3日

帰ってきた若き大工

実は先週のことだったのですが、
町田か邸の現場に行くと、
どこかで見覚えのある
活きのいい男が、
仕事をしていました。

彼の名は石山友太。

調べてみたら、
現場で会うのは約4年半ぶり。

もうそんなに経つのか、
という感じです。

当時二十代前半だった彼は、
きらくなたてものやとともに歩む大工、
藤間さんの弟子として
働いていましたが、

思うところあって
色々な職場を渡り歩いた末、

今度は杏工匠の一員として、
(彼も藤間さんの元弟子)
再び私たちの仲間に加わりました。

こうして帰ってきてくれることは、
とてもうれしいですね。

しかも二児の父という
立場として。

相変わらず彼がいると
現場が賑やかですが、

すがすがしい、
気持ちのよい男です。

改めて私たちの仲間として、
よろしくお願いいたします。

2012年3月11日

建前に欠かせぬ人といえば

建前といえば、
仲間の大工や、
棟梁と縁のある大工が
集結するわけですが、

きらくなたてものやの場合、
もう一人欠かせぬ人がいます。

それは森田水工の森田さん。
屋号の通り、水道屋です。

「森田水工」といえば、
この場でご記憶にある方も
いらっしゃるかと思いますが、

彼が屋外の配管工事を行う場合、
必ず雨が降るという人です。

しかし建前の時は、
雨が降らないので、
助かります。

もしかしたら「水道屋」らしく、
念力で水の道を
開けたり閉めたり
できるのかもしれません(笑)。

冗談はさておき、
彼は建前となると、
大工衆に混じって、
ひょっとしたら大工よりもたくさん
カケヤを振っているかもしれません。

雨の中穴掘って仕事しているので、
足腰ができているからでしょう。

また技術だけではなく、
持ち前の明るさで、
現場がより賑やかに、
楽しい雰囲気になるのも
ありがたいことです。

そうなれば、
コミュニケーションも
円滑になりますからね。

だからこそ、
声がかかり続けるのだと
思います。

※左が森田さん

2011年10月3日

新たに仲間が加わりました

6月末、橋北の寿退社に伴い、
しばらく常勤所員2名の状況でしたが、
今日ついに新たな所員が加わりました!

名前は向山歩(むこうやまあゆみ)と申します。

背筋がピンと伸びて、
あいさつのとても気持ちよい女の子です。

彼女が運ぶ新たな風を
楽しみにしたいと思います。

そしてきらくなたてものやは、
保、文、歩、と、
全員名前一文字となりました。

この現代、
意外と珍しい、のかな?

古風で珍しいとは、
伝統工法と相通じるものが
ありますね(笑)

2009年4月1日

新たな仲間、タツヤくん


新年度が始まる今日、
きらくなたてものやに
新たな仲間が加わりました。

今春大学を卒業した
タツヤくんといいます。

彼の経歴は興味深く、
大学に行く前は、
高校へ行かずに、

小田原にあるはじめ塾という
寄宿生活塾で暮らしながら、

大工の見習いをしたり、
子どもたちとともに、
田んぼや畑仕事をしたり、

身体いっぱいで、
人として生きる力を
養ってきたようです。

彼のこれまでの経験はきっと、
全身全霊を使って
暮らしの器の表現を試みる
きらくなたてものやの活動の
力になってくれるはずです。

皆さま、
よろしくお願いします!

というわけで今日より、
きらくなたてものやの
常時所員は4名となりました。

自宅の一角の
事務所の広さは約4帖。

ここに4名が
ひしめき合うことに
なるわけですが、
知恵を絞れば何とかなるもので、
狭小住宅を設計するうえで
とても勉強になります(笑)

ここまできたら、
日本一人口密度の高い
事務所をめざしましょうかね(笑)

2008年9月1日

仲間が一人ふえました


今日からきらくなたてものやに、
仲間が一人ふえました。

はしきた みかこといいます。
(写真右端)
絵を描くのが好きな女の子。
大学では油絵を学んでいましたが、
この世界に飛び込んできました。
‘絵心’を生かして、
精進してくれれば、と思います。

ちなみにその隣は、
ここへ来てから1年経とうとしている
せんだ ふみ。
そういえば彼女も、
‘ゲイジュツ系’の学校からこの世界へ
たどり着きました。

二人の紹介用の写真を撮ろうとしたら、
なぜかうちの子たちが乱入。

今まで彼らは夏休みで、
その間まあいろいろと、
話し相手になったり、
ほんの少しですが手伝ったりと、
仕事場に出入りしてた人たちなので、
ま、よしとしますか。

2006年6月15日

BLOOM柳楽さんの話


建築設計を仕事としていると、仕事場は建材のカタログに押しつぶされそうになります。
一社のカタログだけで、横幅一尺以上とる、なんてこともあります。
設計の理念上、内装仕上にクロスや化粧合板等の既製の建材は基本的に使わないので、私の手元にあるカタログは比較的少ないほうかと思いますが、それでも延べの横幅は両手を広げたくらいまでに達します。

とはいえ、やはりあまりカタログに頼らないでたてものを作ることができれば、それに越したことはありません。職人さんたちの手作り、という手があるからです。
既製品をうまく使っていくことも大切ですが、しかし、職人の文化と技術を尊重し、それらを建築設計の中で積極的に提案していくことは、もっと大切だと考えます。
また私たちにとって、職人との対話の中でデザインを考える過程も楽しいものです。

さて、BLOOM柳楽さん。
ピスカリアの玄関扉と庇と看板を作っていただいた鍛冶屋です。

柳楽さんとの対話によるものづくりを通じ、金物にも無限の自由な世界があるのだ、ということを改めて感じました。

2006年6月7日

吉田電設 古知屋さんの話


吉田電設さんは、大船にある電気工事屋です。

伝統的な木造建築構法の中で、実は電気工事は重要な位置づけとなります。といいますのも、電気配線を通すところを事前によくよく考えておかないと、意匠上配線がむき出しになりかねないからです(これをヨシとするのも一つの考え方ですが)。
伝統的な木造建築構法の建物の場合、基本的には木の構造体を包み隠しません。
本来だったら配線を通したい壁の‘フトコロ’も極めて少なく、さらには天井も貼らないことが多いので、配線の仕方にはとても気を使います。

ま、昔は電気なんてなかったですからね。
昔の家は電気配線しやすいようにできてません。
だから昔の家が今に残っている場合は、だいだいが電気配線がむき出しです。

余談ですが、このまえ鶴川の武相荘に行ったとき、建物の中で電気配線を竹を半割にしたもので覆っていました。
すばらしい美的感覚ですね、さすが!

話を元に戻しまして、吉田電設の古知屋さんとは、私の家を施工していただいて以来の付き合いで、その後も幾つか伝統的な木造建築構法の建物の電気工事を手がけておりますので、その点では安心して電気工事を任せることができます。

しかも、古知屋さんは、工事の進み具合を読んでマメに現場に足を運んでくださり、ときには木材の搬入を手伝っていただいたり、その仕事の姿勢には本当に助かっています。