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2006年6月7日

吉田電設 古知屋さんの話


吉田電設さんは、大船にある電気工事屋です。

伝統的な木造建築構法の中で、実は電気工事は重要な位置づけとなります。といいますのも、電気配線を通すところを事前によくよく考えておかないと、意匠上配線がむき出しになりかねないからです(これをヨシとするのも一つの考え方ですが)。
伝統的な木造建築構法の建物の場合、基本的には木の構造体を包み隠しません。
本来だったら配線を通したい壁の‘フトコロ’も極めて少なく、さらには天井も貼らないことが多いので、配線の仕方にはとても気を使います。

ま、昔は電気なんてなかったですからね。
昔の家は電気配線しやすいようにできてません。
だから昔の家が今に残っている場合は、だいだいが電気配線がむき出しです。

余談ですが、このまえ鶴川の武相荘に行ったとき、建物の中で電気配線を竹を半割にしたもので覆っていました。
すばらしい美的感覚ですね、さすが!

話を元に戻しまして、吉田電設の古知屋さんとは、私の家を施工していただいて以来の付き合いで、その後も幾つか伝統的な木造建築構法の建物の電気工事を手がけておりますので、その点では安心して電気工事を任せることができます。

しかも、古知屋さんは、工事の進み具合を読んでマメに現場に足を運んでくださり、ときには木材の搬入を手伝っていただいたり、その仕事の姿勢には本当に助かっています。

2006年5月27日

吉岡木材さんの話


吉岡木材さんは、神奈川県厚木市にある材木屋です。
神奈川県産材を主に取り扱っています。
また材木の乾燥も、‘お日様’が頼りという昔ながらの素朴な乾燥方法です。
もちろん、‘クスリ’などは一切使わず、すくすくと木を商っています。

こうして、近くの山で採れた天然乾燥の木材を商う材木屋は、二昔くらいならばごく当たり前に存在していたのでしょうが、今ではたいへん珍しい存在となってしまいました。

そのような人と聞くと、頑固親父的な雰囲気を想像しますが、実際足を運んでみると分かりますけれども、一家で力を合わせて、楽しそうに仕事をしています。
日本の森林の事情は実はたいへんな状況なのですが、しかも去年は残念で悲しいできごとがあったのですが、それを乗り越え、悲壮感を感じさせることもなく、とても明るい雰囲気です。
だから、何度でも行きたくなるんでしょうね。
事実、焼杉作業のために、毎週のようにおじゃましております。
毎週行くのが、楽しみですらあります。

それと、やっぱり近いというのが何よりです。
やはり近ければ近いほど、家を建てようとしている人たちや私たちのような設計者とも密接な関係を築きやすいですし、また近ければ「明日お願い」とか、無理も言いやすいですしね(笑)。

お互い、これから、という年代なので、この先さらにお互い技術と品質に磨きをかけていき、神奈川の「木」と「家」をもっともっと、面白いものにしていきたいと思っています。

さあ、来週も焼き杉だ!

2006年5月19日

ササゴ建設 山田さんの話


きらくなたてものやが基礎工事をお願いしている方です。

きらくなたてものやでは、伝統構法の荷重が相対的に重いということもありますが、設計において基礎の仕様というものを重要視しています。
木造の場合、軸組がしっかりとしている限り、本体部分は将来の家族構成や生活様式の変化に応じて将来手を加えていくことができますが、基礎はそうはいきません。不可変なものとして、‘永久’を願います。
だからしっかりと作るのです。

さて山田さんについてですが、以前大工の藤間さんが関わっている工事現場で山田さんが作った基礎を見て、直感的に「この人にお願いしよう」と思いました。
それくらいきりりとした、それでいて肌の美しい基礎を打っていました。
その後piscariaの基礎を作っていただきましたが、その直感には間違いがありませんでした。
現場での当方の指示やお願いも、こちらの意を十分に汲んで、迅速に対応してくださいます。

ところで山田さんは、土建業とともに、横須賀の自宅近くで本格的に畑仕事をしています。
そんなわけなので、最近ではお会いするたびに美味しい白菜やキャベツなどをいただきました。

美しい基礎と美味しいキャベツ、実は相関関係があるのではないかと思う今日この頃です。

2006年5月16日

職人紹介特集予告

葉山芸術祭では、piscariaの工事に関わっていただいた職人たちをパネルにて紹介させていただきました。

住まいづくりは、建て主、職人、設計者が全て主役の協働作業です。
それぞれがいい関係を築くことによって、それぞれがいい仕事をすることによって、よい住まいづくりができるのだと考えます。
日本の伝統的な構法で住まいを作るならば、なおさらのことです。
いや、日本の伝統的な構法で住まいを作るうえでの、前提かもしれません。

葉山芸術祭では、そのことをお伝えしたいと思いました。
そして今居る空間とともに、その場で働いていた職人さんの息づかいを、少しでも感じてもらえれば、と思いました。

葉山芸術祭にて紹介させていただいた職人たちは、おそらく今後も共に住まいづくりを行う仲間となっていくことになろうかと思いますので、この場でも、出展内容を編集しながら一人一人紹介していきたいと思います。

2005年7月25日

すばらしき仲間たち(藤間建築工房)


藤間建築工房。伝統構法に取り組む、若き大工集団です。
私の家づくり以来のお付き合いです。
年齢が近いこともあり、まためざす方向がほぼ同じなので、意気投合しながら仕事をともに進めています。
風貌はスマートで、とても大工には見えませんが、腕はとてもよく、他の職人さんたちや設計士からも、高く評価されています。
一度その仕事ぶりをぜひご覧あれ。
ちなみに写真中央が藤間さん、左が小口さん(彼女募集中)、右が石山さん(21歳!)。写真のとおり(?)、楽しい雰囲気で、かつ真剣に仕事に取り組んでいます。

さて、私は建築設計を仕事の一つとしています。
たてものを建てるには設計図が必要ですが、それとともに建ててくださる職人さんも必要です。とくに伝統的なたてものを作っていくには、職人さんたちとのつながりが不可欠です。これからも、そうしたつながりを大切にし、お互い切磋琢磨しながらたてものづくりの仕事に励みたいと思います。