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壁がないものですから

武川の古民家、第3期改修にて。

築百年を超す古い日本の家は、家の中にほとんど壁がないものですから.コンセントやスイッチ、電気設備を仕込む場所を考えてしまうのですが、今回は柱に付けることにしました。

とはいえスイッチの装置が露出していまうので、真鍮製の‘見せる’スイッチボックスとしました。

2022年8月9日

どこ仕事した?

武川の古民家、
改修第3期。

今日は建具が
入りました。

玄関に防犯用の
きらくな雨戸、

その脇の
9尺4本建の窓に
網戸がなかったので、
固定の網戸。

シロアリさんに
だいぶいただかれた
縁側廻りに腰付障子。

そこにあった障子は、
アコーディオンが
あったところに移動。

既存建具と
素地の建具で
風合いの差はありますが、

いずれも、
あれ、どこ仕事したの(笑)?
と思うほど、

溶け込んでくれました。

古民家の改修では、
ガラッと印象を変える
驚きを与えることも
楽しさの一つですが、

今回のように
改修したことに
気づかないほど、

まるで最初から
そうであったように
感じていただけるように
調えることも、
楽しさの一つです。

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2022年5月26日

しとしと降ってきましたが

武川の古民家、鷲の家にて。

大工が手術を続けている横では
外壁に使う板を塗装。

元々明日が雨予報、
今日は曇りのはずだったので
急きょ作業日程を
今日にしましたが、

私がたどり着く少し前から
しとしと雨が降ってきました。

しかし6尺も出ている軒のおかげで
無事作業を進めることが
できました。

軒ってすばらしい。

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現在手術中

カテゴリー: 武川の古民家

武川古民家、鷲の家にて。

たっぷりシロアリに
食べられた柱、梁等を
治すべく手術中。

柱は金輪継で根継ぎ、

差鴨居は途中で切り落として
柱を1本足した上で
台持ち継ぎ、

下端だけがっつり食べられた梁は
食べられた部位を削ぎ落として
枕梁を添えました。

治した後も
仕事が見えるだけに

状況に応じて
その場で大工と話し合い、

判断が求められる
この仕事、

手段として
伝統的な建築技術が
不可欠です。

その技術の継続が
必要なのは、

この日に備えるためでは
なかろうかもと思います。

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手術を興味津々に
見守る建主さん。

2019年6月24日

あたかも

武川の古民家にて。

第二期の改修が完成して
約2カ月経ちますが、

そういえば外観の紹介を
し損ねていました(笑)。

以前はモルタルで覆われ、
まさに「昭和」な外観、

それに対して新たな手が
かなり入りましたが、

それをあまり
感じさせない

あたかも以前から
そうであったような

なつかしい感じに
なったと思います。

私が古民家に手を入れる時、
心がけていることです。

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2019年6月21日

少々のことがあっても

武川の古民家にて。

今日の午後、
少し立ち寄って
屋根の修繕。

瓦は少々のことがあっても
実に直しやすいですね。

そしてやはり、
五十嵐さんの焼いた瓦は
燻し銀の波が
本当に美しい。

しばらく屋根の上に座り込んで
屋根を眺めていました。

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