不揃いとどう向き合うか
武川の古民家にて。
現在家の中に足場を組んで、
屋根の裏側に板を張っています。
冬は厳寒になるこの地で
さすがに屋根に断熱材がないと
シンシンと冷えるので、
屋根に断熱材を添えつつ、
どのように仕上げるかが
とても難題でした。
というのも、
垂木はあくまでも
下地という認識だったのか、
規則的に整然と並んでおらず、
しかも‘せい’(=高さ)もまちまち。
つまり三次元に不揃いな状態。
どのように解決するかは
案2つ。
案1)
垂木間に断熱材を添えたうえ、
垂木の上から板なりボードを張って
仕上げること。
しかしそれだと、
垂木の‘せい’を揃える作業がたいへん、
しかも垂木が隠れてしまうのも
かなり残念。
案2)
垂木間に断熱材を添えたうえ、
垂木と垂木の間に
板なりボードを張って仕上げること。
しかしそれだと、
垂木が全てまっすぐではないので、
それに沿って板等を
入れていく必要があり、
美しく仕上がるか
不安がありました。
どうしようかと考えた結果、
案2を敢行。
仕上げは、
できるだけ石膏ボードを
使わないという方針により、
羽目板にすることに。
しかし板だと
不整形な垂木との取り合いが
目立ってしまうため、
柿渋コートで
黒く塗ることにしました。
今日行ってみると
1/5程度張られていましたが、
すぐさまこれは
たいへんな作業だと実感。
それでも仕上がってみると、
昭和の屋根の改修により
ベニヤにしていた野地板が
見えなくなり、
さらにいかにも
古民家という風情が
より増してきました。
残り4/5。
たいへんですけど
がんばってください。