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2016年9月8日

神田の古民家の中に‘トマソン’出現

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

改修工事に伴い、
この家の中に
‘トマソン’が出現しました。

鎌倉の人気ミュージシャンの一人が
現れた、というわけではありませんよ(笑)。

(とはいえ今度二人には
土間でライブしてもらいたいですが)

「トマソン」とは、

例えば途中で止まっている階段とか、
2階のバルコニーとかないところにある
外壁面のドアとか、

まちなかにある
これ何の役に立つの?
という「超芸術作品」のことで、

赤瀬川原平さんらによる
東京の路上観察活動により、
脚光を浴びることとなりました。

改修前、
ここにはロフト、よりも巨大な
3階ともいっていいようなところがあったのですが、

耐震上や、
雨仕舞に不安のある納まりだったことや、

もはや使わないだろうということ、

さらにその部分を撤去することにより、
吹抜から風が抜け、
燦々と光が入るようにすることができたので、

そうすることにしました。

すると、
ロフトまで昇るための階段が
途中で途切れ、

かといって使い勝手上、
その階段までも撤去する必要はなかったので、

人の背丈まで昇って
踊り場で行き止まる
ナゾの空間が出現しました。

敢えて申せば、
越屋根の点検に役立つかもしれないし、

もしかしたら
ここで創作活動したら
頭が冴えるかもしれないし、

あるいは
吹抜の下の土間で何しているかを見張る
諜報活動ができるかもしれないし、
(子どもがこういうの好きですよね)

何かの役に立つかもしれませんが、

れっきとした
クスリと笑える
‘トマソン’です。

こういう場所、
好きだなあ。

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2016年9月7日

ここは銅

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

玄関の水切り板金は、
看板建築なものですから、
ここは銅です。

ここの看板建築は、
洋館に近い顔をしていますが、

昭和初期、
かつての目抜き通りに
ずらりと看板建築が並んでいた頃は、

溢れんばかりにこの光る赤色が
輝いていたと思われます。

その名残を
ほんの少し。

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2016年8月30日

運動の世界では三位ですが

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

今日洗面所に
銅の流しが納まりました。

やはり金属の中で、
木との相性がいちばんよいのは、

赤色がかっている
銅だということを再認識しました。

金属だというのに、
木と同じように
素材としてあたたかみを
感じるからでしょうか。

理由はともあれ、

今話題の運動の世界では
銅は三位のご褒美ですが、

建築の世界では、
私にとって堂々の
いちばん好きな金属です。

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2016年8月26日

顔の骨格

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

木工事はいよいよ大詰め。
道路に面した
玄関先の造作工事に入りました。

看板建築は、
道路に面した「顔」が命。

最初顔の絵を描いた人の想いと
如何に調和させるか、

建主さんと色々考えた結果、
作り直す顔が決まりました。

作り直す、と言っても、
元のかたちを尊重した
デザインとする予定です。

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2016年8月5日

現場でみんなで

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

今日は大工と建具屋が
現場に集まり、
玄関建具の打ち合わせ。

建築当初の約90年前は、
重厚な格子開き戸が
4本並んでいたようですが、

現在は鉄製のシャッターと
なっていました。

今回の工事では、
それをほぼ元の姿に復元する
予定なのですが、

何しろ現在1本しか残っておらず、

また当時はおそらく外開きで、
道路にはみ出して開いたであろうと思われ、

復元とはいえ、
そっくりそのまま
元の状態に戻すというよりは、

現状に即しつつ、
使い勝手も考慮しながら、
また構造補強も兼ねながら、

しかも昔からあたかも
そうであったように見せるために
改めて詳細の納まりを
考えなければならず、

かなり難易度の高い
検討課題の一つです。

それを現場で、
建主さんにご意向をいただきつつ、
職人たちと知恵を出し合いながら、
検討を進め、

私の中で納得のいく方針が
今日ようやく固まりました。

様々な難題を
現場でみんなで力を合わせて
どう乗り越えるか、

それができたときの達成感も、
改修工事の面白さの一つです。

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2016年7月23日

神田の‘きらくな’外観

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

外壁の板張りが
ほぼ完了し、

大都会東京のど真ん中でも、
‘きらくな’外観(笑)が
現れました。

2016年7月7日

しばらくこのままでいて

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

現場の屋上に昇ると、
何だかいつもより見通しがきくな、
と思っていたら、

目の前のビルの解体が
すっかり進んでおりました。

おかげで
一時的にではありますが、
光と風の入る場所となりました。

やっぱり気持ちいいい。

しばらくこのままに
しておいてほしいです(笑)。

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2016年6月15日

緑たちは大丈夫なのかなあ

カテゴリー: 神田え邸


神田え邸にて。

約10日前に塗った土が、
ほぼほぼ乾きました。

いつもこの時期は湿度が高くて、
冬場よりも乾きが遅い印象があるのですが、
例年よりも
とても早いような気がします。

それだけ今年は
空梅雨ということなのでしょうか。

そう書いていたところで、
ラジオからダムの貯水量が
とても少なくなっているという
ニュースが流れていました。

緑たちは、
大丈夫なのかなあ。

2016年6月3日

神田の観光名所化計画、明日には土に埋もれる(笑)

カテゴリー: 神田え邸

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神田え邸にて。

竹小舞ができあがりました。

さっそく次の日土を塗る予定なので、

早くも今日で見納めです。

とっても夜景が美しかったので、

このまま塗らないで、

神田の観光名所にしたいです(笑)。

夜9時頃できあがりましたが、

その後建主さんたちと

完成を祝って話が盛り上がってしまい、

今日も現場を出たのは

午前様でした(笑)。

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2016年6月2日

いつの間にか日付が

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

今日は大工や他の職方と

打ち合わせを兼ねて、

朝から竹小舞かき隊。

夜は静まり返った神田のまちで

建主さんと二人きりで

黙々と作業に没頭。

そしたらいつの間にか、

日付が変わりそうな時間に

なってしまいました。

竹小舞のゴールはもう間近。

やはし少しさみしいです。

建主さんも、

同じようなことを

おっしゃっておりました。

こうなったら竹小舞をかくために、

既存の壁をぶっこわしますか(笑)。