あたたかい場所で
逗子た邸にて。
改修が終わって約3カ月、
家が落ち着いてきたところで
家づくりに関わってきた人たちが集まって
完成のお祝いをしました。
とにかくこの現場は
後半毎日のように
たくさんの人たちが
お手伝いに駆けつけて
くれたのですが、
みんなあたたかくて、
つい足を運んでしまうような
現場の一つでした。
そして今日も、
あたたかい人たちが
集まって、
あたたかい薪ストーブを背に、
身も心もあたたかく楽しく
過ごすことができました。
逗子た邸にて。
室内の壁はほぼ全て
建主さんが自分たちで仕上げたのですが、
最後一週間は怒涛のような日々、
毎日夜遅くまでがんばっていました。
しかし遠くから毎日のように
お友だちが駆けつけてくれて、
悲壮感漂う、なんてことは
まったくなく、
、
いつ見ても楽しそうに
手を動かしていました。
忙しすぎると
かえってハイテンションになることが
あると思うのですが、
その状態に近かったのでしょうか。
作業最終日も
作業が深夜に及んだようで
仕上げの様子を確認せぬまま
お住まいになり始めたのですが、
今日玄関に入るなり
正面に見えた壁に
とても感動してしまいました。
写真でうまく伝えきれないのが
残念ですが、
この家に対する愛があふれていて
なんだか気持ちがすごく
あたたかくなる絵でした。
この愛とあたたかさが
いつ来ても楽しい雰囲気を
作っていたんだろうなあ。
自分が大好きな場は、
空間構成がすばらしいとか
高度な技術を駆使して、とか
そういうこともあるけれど、
いちばんは
あふれんばかりの愛を
感じる場です。
逗子た邸にて。
洗面所には、
建主さんのお友だちが
焼いたタイルを張りました。
手作りだけに
サイズはまちまちでしたが、
手作りだからこその
深みのある味わい、
このタイルを活かそうと、
このタイルを並べてみて
測った寸法で、
洗面所の台の幅の寸法を
決めました。
納まってみても
本当によい感じです。
この味わいは、
五十嵐さんが達磨窯で焼いた
敷瓦に通じるものがありますね。
なお洗面ボウルと水栓は、
最近のきらくなたてものやの定番の一つ、
TOTOのSK106と、
2つの真鍮水栓です。
逗子た邸にて。
2×4の家の改修ですが、
寝室に土を塗りたいとのことで、
棕櫚縄をくるくる巻いた竹を
壁に打ち付け、
そこに荒壁土を塗りました。
塗り方は、
いつもの手塗り
。
手塗りだと、
小さな子どもも
作業に参加できます。
実はこの表情が
とてもよかったりするのですが、
私があとで
鏝で均させていただきました。
今日は夜遅くまで
かかってしまいましたが、
日中の子どもたちの楽しそうな声と
大人たちのあたたかな目のおかげで
心地よい疲労感でした。
ツーバイフォーの
改修ではありますが、
家族が集う土間の一角に
丸い穴を開けた土壁を作りました。
参加者数は・・・・・・・、
分かりません(笑)。
それくらいたくさんの
子どもたちと大人が
建主さんのお声がけで
参加してくれました。
壁の枚数を考えたら、
人数が多すぎて、
ちょっと遊ばせて
しまったかもしれませんが、
みんなで作る時間を
たくさんの方々と共有できて
よかったです。
今度この家に来る時、
この壁を見たら、
夏が終わる今日の日のことを
きっと思い出してくれると
思います。
それがうれしい。
それにしても、
現在「丸」がはやりの
きらくなたてものやです(笑)。