ブログ
2017年5月19日

一年越しに

鎌倉台て邸にて。

水曜日から大工が乗り込み、
バルコニーとウッドデッキが
できあがりました。

住み始めてから約1年。

そりゃ最初からあったほうが
いいのかもしれませんが、

時間差で作り込んでいくのは、
住まい手にとっては変化があって楽しいし、
作り手にとってもうかがう理由ができるし、

それはそれで
いいのではないかと思います。

これから暑い季節になります。

この場所がいろいろと
活躍してくれそうです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

2016年11月29日

アルモノに緑を添えて

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉て邸にて。

住み始めてから約5カ月。

今までインターホンなどを
取り付けるための門柱は、
仮のものが立っていましたが、

今日は庭師の遠山さんが
本設のものをこしらえました。

主な材料は、
支柱の枕木以外、
元々敷地に転がっていた石と、
別の現場で余った
ウッドデッキの切れ端。

つまり、
あるもの生かした
庭づくりです。

予算の都合
というだけではなく、

もしかしたら行き場を失い、
捨てられる運命にあったものたちが

こうして活き活きと
輝く場所が見つかると、

なんだかとても
うれしくなります。

とくに石は、
不思議なほど
生まれ変わりますね。

またそれに
緑が添えられると、
さらに輝きを増しました。

空間を作るうえで
やはり草木は偉大です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

2016年7月1日

居間が中心

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

階段から居間を
見下ろしたところ。

この家は、
全て居間を中心に、
要素がつながっている様子が
よく分かると思います。

この階段から、
子どもたちが大人の様子を
楽しみながら見下ろすさまが
目に浮かびます。

格子きょうだい

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

この家の最大の課題は、
家の中に如何に光と風を入れるか、でした。

いつも光と風は、
意識して設計していますが、

とくにこの家は、
改修する前までは

増築した小屋が
影になっていたこともあり、

また目の前の土手が
竹でぼうぼうに覆われていたこともあり、

家の中の1階は、
昼間でも照明がないと、
ちょっとつらい状態でした。

増築した小屋を撤去し、
建主さんが自らの手で
土手の竹を伐ったかいあって、
だいぶ光の環境は改善しましたが、

それでも家の奥まで
光と風を入れようと、

9尺の間の玄関に、
光の入る格子の開き戸と、

防犯しながら夜風を通せる
きらくな網戸を添えた
一本引き戸を仕込みました。

その結果、
二つの異なる格子が
きょうだいのように
隣り合わせとなり、

玄関が表情豊かな
印象となりました。

家の中の灯が漏れる夜景も、
いい感じです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

木の箱が両側に並ぶ

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

キッチンの全貌が
最後の最後で明らかになりました。

この家のキッチンは、
幅が9尺しかない、
限られた場所に作る必要があり、

しかもそこから
家全体を見渡せるようにしたかったので、

シンクとコンロの部分を
平行して分ける、

いわゆる2WAYのキッチンとしました。

そうすると、
食器などを置ける場所が
キッチン内に取れなくなるので、

シンクの上に食器を置ける
吊戸棚を取り付けました。

なおこの吊り戸棚は、
押して開く仕組みなので、

大きな地震の時も
安心です。

それにしてもやはり、
木の箱のキッチンはいいなあ。

ずっとここに
立っていたくなります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

真壁挿入

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

玄関から見た居間の様子。

元々が在来工法の作りだったため、
基本は大壁の家ですが、

壁の角に真壁の土壁を
挿入してみました。

それだけでもこの家の印象は、
より温かさを感じるものと
なったと思います。

2016年6月30日

終わり始まる

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

一年の折り返し、かつ、
私と担当した大工が誕生日の今日、

物語が一つ、
終わりを迎えてしまいました。

帰り際、
普段口数の少ないご主人から
改まってお礼とねぎらいの言葉を
かけていただいた時は、

照れながらも
ちょっとホロリと
来てしまいました。

子どもたちよ、

お父さんとお母さんは、
とてもいい仕事をしました。

ここでぜひ伸び伸びと
育ってください。

2016年6月22日

真鍮はなじむ

カテゴリー: 鎌倉台て邸

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

鎌倉台て邸にて。

玄関建具の金物は、
真鍮製のものです。

最初は黄金色に輝いていますが、

そのうち家族をはじめ、
たくさんの人たちが
何回も何回も触れることによって、
いい感じで経年変化します。

最初の輝きも、
いずれややってくる経変変化も、
銅由来の金属は、
木と本当になじむと思います。

そして金属としては柔らかいので、
気のせいか手になじむ感覚も
あるような気がします。

2016年6月21日

井桁格子の玄関

カテゴリー: 鎌倉台て邸

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

鎌倉台て邸にて。

今朝からざーざーと
雨の降る日でしたが、
無事木建具が入りました。

この家の玄関は、
細かめの井桁格子。

この家は感覚的に、
井桁が合う、と思ったのでした。

この家は、
玄関入ってすぐに居間なので、
正方形の四辺からの
木の輻射熱による保温も
期待しています。