一年越しに
鎌倉台て邸にて。
水曜日から大工が乗り込み、
バルコニーとウッドデッキが
できあがりました。
住み始めてから約1年。
そりゃ最初からあったほうが
いいのかもしれませんが、
時間差で作り込んでいくのは、
住まい手にとっては変化があって楽しいし、
作り手にとってもうかがう理由ができるし、
それはそれで
いいのではないかと思います。
これから暑い季節になります。
この場所がいろいろと
活躍してくれそうです。
久しぶりの
鎌倉台て邸にて。
ウッドデッキを
作るために
作業着の服装を着て
先月に引き続き、
どけんやの見習いです。
それにしても今日は
外での仕事が気持ちいいです。
鎌倉て邸にて。
住み始めてから約5カ月。
今までインターホンなどを
取り付けるための門柱は、
仮のものが立っていましたが、
今日は庭師の遠山さんが
本設のものをこしらえました。
主な材料は、
支柱の枕木以外、
元々敷地に転がっていた石と、
別の現場で余った
ウッドデッキの切れ端。
つまり、
あるもの生かした
庭づくりです。
予算の都合
というだけではなく、
もしかしたら行き場を失い、
捨てられる運命にあったものたちが
こうして活き活きと
輝く場所が見つかると、
なんだかとても
うれしくなります。
とくに石は、
不思議なほど
生まれ変わりますね。
またそれに
緑が添えられると、
さらに輝きを増しました。
空間を作るうえで
やはり草木は偉大です。
鎌倉台て邸にて。
この家の最大の課題は、
家の中に如何に光と風を入れるか、でした。
いつも光と風は、
意識して設計していますが、
とくにこの家は、
改修する前までは
増築した小屋が
影になっていたこともあり、
また目の前の土手が
竹でぼうぼうに覆われていたこともあり、
家の中の1階は、
昼間でも照明がないと、
ちょっとつらい状態でした。
増築した小屋を撤去し、
建主さんが自らの手で
土手の竹を伐ったかいあって、
だいぶ光の環境は改善しましたが、
それでも家の奥まで
光と風を入れようと、
9尺の間の玄関に、
光の入る格子の開き戸と、
防犯しながら夜風を通せる
きらくな網戸を添えた
一本引き戸を仕込みました。
その結果、
二つの異なる格子が
きょうだいのように
隣り合わせとなり、
玄関が表情豊かな
印象となりました。
家の中の灯が漏れる夜景も、
いい感じです。
鎌倉台て邸にて。
キッチンの全貌が
最後の最後で明らかになりました。
この家のキッチンは、
幅が9尺しかない、
限られた場所に作る必要があり、
しかもそこから
家全体を見渡せるようにしたかったので、
シンクとコンロの部分を
平行して分ける、
いわゆる2WAYのキッチンとしました。
そうすると、
食器などを置ける場所が
キッチン内に取れなくなるので、
シンクの上に食器を置ける
吊戸棚を取り付けました。
なおこの吊り戸棚は、
押して開く仕組みなので、
大きな地震の時も
安心です。
それにしてもやはり、
木の箱のキッチンはいいなあ。
ずっとここに
立っていたくなります。