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2016年12月2日

住みながらあたためた戸

カテゴリー: 鎌倉小町や邸 その他

鎌倉や邸にて。

四年半越しに、
居間に建具が入りました。

腰板が付き、
亀甲模様の格子に
硝子を嵌め込んだ
引込建具です。

建具が納まるように
改修当時に枠は設けたものの、

予算その他諸々の都合で
建具自体は付けずじまいに
しておりましたが、

取り付ける必要が生じたのと、
住みながら建具の要望が
具体的になってきたので、
取り付ける運びとなりました。

今はたてものが完成する時に、
全てが完成するように
作ることが多いと思うのですが、

このように、
一度住んでみることによって、
構想をあたためるという
ものの決め方も、
よいと思います。

住むことによって気づくことも
あるでしょうし、

住みながら作り続ける楽しみを
残しておくことにもなりますからね。

いずれにしても、
イメージどおり、と
喜んでもらえてよかったです。

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2012年5月18日

網戸に横格子

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

木建具の建付調整のため、
古民家を改修して住まわれている
鎌倉や邸へ。

この家の
大きな南面の開口部には、
横格子付きの
両脇に引き込まれる網戸が
付いています。

夏の夜も、
安心して風を通せるように、
また防犯も兼ねて
横格子を付けたのですが、

実はこれ、
予算を減らすため、
雨戸を中止する代わりに
提案したアイディア。

網戸を閉めると、
せっかくの庭の景色が
損なわれるかな…、
という懸念もあったのですが、

できるだけ格子を
細くしたので、

格子の隙間から
見える庭の景色が、
思いのほかいい感じで
よかったです。

しかも夏場は、
陽射しを和らげる
簾代わりにも
なってくれそうです。

今後この割付は、
きらくなたてものやの
定番になりそう…。

いずれにしてもこれは、
予算を減らすという
作業から出たアイディア。

予算を減らす、と聞くと、
げんなりする作業と思いがちですが、

こうして
「知恵や工夫が生まれる母」にも
なりえるのです。

低予算を誇りに!
もちろん限度はあ
りますけどね(笑)

2012年4月30日

過去と未来が重なり合う家

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉や邸の2階は、
畳表と壁の不具合については
今回の改修で直しましたが、

それ以外は
八十数年前の建築当初の状態が
ほぼそのまま残っています。

それは建主さんの希望だったし、
もちろん私も、
それに賛同しました。

丁寧に造作された
八十数年前のデザインが、
八十数年後の未来へと
通じています。

なぜだろう、
作り手の心意気が
伝わってくるからでしょうか。

長きにわたって
建物が愛されるとは、
そういうことなのだと
思います。

そして今回、
八十数年前の心を
活かしつつ、
1階はだいぶ、
変身を遂げました。

この家は、
八十数年前と現在の
作り手の心が重なり合う、
賑やかで楽しい家です。

だからそれに呼応して、
竣工祝いも賑やかで
楽しかったのだと思います。

2012年4月29日

竣工祝いの定番

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

昨日の鎌倉や邸の竣工祝いに、
わなびやさんの花をプレゼント。

どのようなものがいいか
相談に乗ってくださりつつ、
オーガニックなものを
用意してくださるので、
とてもありがたいです。

唯一無二の贈り物

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

昨日開催された
鎌倉や邸の竣工祝いにて。

昼から始まり、
夜まで続いた竣工祝いの宴を
失礼しようとしたら、
建主さんから手ぬぐいのプレゼント!

今回の家づくりの様子をイラストした
オリジナルの手ぬぐい。

むっちゃうれしい!

ということで建主さんと記念写真です。

2012年4月28日

「音」は「楽」しいと書いて「音楽」

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

今日の午後は、
古民家を改修した
鎌倉や邸の竣工祝い。

一つ屋根の下に、
30人近くいたでしょうか。
建主さんには
たいへんおいしいごはんを
用意してくださり、
ありがとうございました!

そして後半は、
さながら音楽スタジオ。

建主さんのお友だちの
プロの歌手NUUさんの歌に始まり、
会場は大盛り上がり。

ギター&鼻笛:大工(池山さん)、
ベース&ギター:左官(小山さん)、
パーカッション&ギター:水道屋(森田さん)、
ピアノ:設計屋(きらくなたてものや)
という即席バンドで、
歌謡曲やら60〜70年代やらブルースやらを
楽しませていただきました。

あー、楽しかった。
こんなユカイな職人仲間に乾杯!
また職人バンド結成しますかい。

2012年4月20日

壁が仕上がり、梁組み引き立つ

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

今日ほぼほぼ完成した、
鎌倉古民家改修の住まいにて。

数日前この場で書いたとおり、
天井の梁組みを露わにして
改めてよかった!と思う反面、

数日前この場で書いたとおり、
壁が仕上がらなくてもいいんじゃない、
という感想は、不正解(笑)!

やはり壁が仕上がることで、
いっそうこの梁組みが
引き立って見えました。

古民家と、鉄錆色の金具

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

きらくなたてものやでは、
もはや「定番」といってもいい
鉄錆色の金物で、
階段手摺を取り付けました。

その色合いは、
時間を重ねた古民家と
よく合います。

トントン葺と漆喰

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

納戸の三帖間の天井。

既存の天井を剥がしたら、
いい感じでトントン葺きが見えてきたので、
天井を貼らないことに。

そのほうが、
壁の納まりがしんどかったんですけどね。

しかし露わにして
よかったです。

数十年の時間が沁み込んだ
渋い色合いの木肌と、
仲間たちが塗った味のある漆喰が、
よく合っています。