土と炎と陽の恵み
鎌倉大町ほ邸にて。
道路に面した土間は、
藤岡の五十嵐さんが
達磨窯で焼いた敷瓦を
敷き並べました。
炎の形を転写した個性豊かな表情が、
タイル職人の小澤さんとの対話により面となり、
実に味わい深い土間となりました。
一枚一枚違うからこそもたらす美しさ。
またこの下には、
太陽の恵みで温める床暖房が
仕込んであります。
土と炎が描く芸術とともに、
土が熱を蓄えて、
あたたかく人を迎え入れる予定です。
鎌倉大町ほ邸にて。
一般的に曲がりの大きい
陽疾木(アテギ)は
木の欠点とされますが、
それだからこそ
納まる場所があるのです。
これは「太陽の木」を囲む
「月の台」になる予定。
今日試しに置いてみたら、
いい感じに納まりそうで、
ワクワクしてきました。
そしてこの位置を考えていたら、
昔ながらの達磨窯で瓦を焼く、
藤岡の五十嵐さんが現場に登場。
達磨窯で焼いた瓦は、
一枚一枚表情が豊かなのですが、
今の建築の世界では、
それを「キタナイ」と
言われることが多い、
という話になりました。
一枚一枚違うからこそ、
それが重なり、
面となった時に
美しいのに。
全部同じじゃツマラナイ。
いろいろあるから楽しい、美しい。
人間の世界も、
そういうことだと思うのです。
今日は鎌倉大町ほ邸で
竹小舞かき隊でした。
建主さんの呼びかけのおかげで、
平日にもかかわらず、
一体何人いたでしょうか(笑)。
おおぜいの手と愛が集まって、
とっても楽しい時間でした。
また、今日一日で土間全ての竹小舞を
完成させることができました。
皆さん、どうもありがとうございました!
二人息を合わせて、
壁に向き合う。
表裏一体で壁に向き合う。
神聖な空気を感じます。
みんなの愛の結晶による
お昼ごはん。
本来の味以上に、
おいしい味がしました。
「自慢の一品」を持ち寄った、
三時のおやつとお茶。
最後に残ったのは、
建主さんと私。
できた瞬間、
「できた!」と叫びました。
心地よい達成感。
竹小舞は、
やはり夜景が美しいです。
ゴールデンウィークの鎌倉は
すごい人です。
私はまちなかを
自転車で移動していましたが、
車がピクリとも動かない道も多々ありました。
この時期は、
車で鎌倉に来るもんじゃありません。
そんな中、私たちはフツーに仕事。
土曜日ですからね(笑)。
鎌倉大町ほ邸では、
土間廻りの木組みが差し替えられ、
建物を仮に支えていたサポートが取れて、
だいぶすっきりした印象になりました。
それにしても、
安養院さんのツツジがきれいだなあ。