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2013年3月26日

板張り前夜

カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸

鎌倉大町ほ邸にて。

構造補強を兼ねて、
張り替えることになった
東面の外壁。

ボロボロになっていた
表面の板を剥がした後、

傷んだ木組みや
枠廻りを補修し、

これからスギ板を
張っていきます。

しかし私たちの
感性の琴線を揺さぶる
竹小舞土壁の表情が
見えなくなるのは、
さみしいなあ。

床下を整える

カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸

鎌倉大町ほ邸にて。

水廻りになる部分の床下には、
構造以外に設備配管が必要なので、
床を貼る前に配管の工事を行い、
床下を整えていきます。

ちなみに給水と給湯管は、
保温材を巻いているので
分かりづらいですが、

改修工事の場合でも
ステンレス管です。

2013年3月25日

構造補強を兼ねた木の浴室

カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸

鎌倉大町ほ邸にて。

この家の浴室は、
当初ハーフユニットだったのですが、

その部分の木組みが
惨憺たる状況だったので、
急きょ方針変更。

考えに考えあぐねた結果、

基礎を立ち上げて、
木の浴槽を入れることになりました。

なぜ木の浴室が、
構造補強になるの?
と思うかもしれませんが、

この部分は、
建物を持ち上げて基礎を作り、
土台を差し替えるという作業が
たいへん困難を極めると判断し、

既存の木組みの中に、
もう一つのしっかりした構造体を作って、
それに既存の木組みを抱かせ、

なおかつ鉛直荷重の支持を
真下で確保し直す、
という方法を取りました。

フタを開けて
既存の木組みを見た時は、
大工ともども
たいへん重い心持ちになりましたが、

結果的に木の浴室になって、
建主さんに喜んでいただけるのでは
ないでしょうか。

2013年3月21日

エスニックな香り

カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸

鎌倉大町ほ邸にて。

母屋部分の
元厨房部分を解体中。

がらんとした家の中で
畳敷きのお茶の間や座敷などが
残されているのですが、

それらが大屋根に覆われた
土間の中に挿入された感じで、

ここから見た光景に
エスニックな香りを感じるのは、
私だけでしょうか。

このままで、
というわけにはいきませんが、

このままでもオモシロイな、
と思ってしまいます。

太陽の木の基礎

カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸

鎌倉大町ほ邸にて。

数日で終わるはずの
基礎工事でしたが、

フタを開けてみると、
あそこもここも、
立ち上げた基礎を作ったほうがいいよね、
という箇所が幾つも出てきて、

ここ最近は
現場へ行くたび、
ササゴ建設さんと
お会いしております。

そんな中、
当初予定していた部分の基礎が
できあがってきました。

その一つが、
「太陽の木」を受ける基礎。

4月になるとここに、
「太陽の木」が鎮座する予定です。

どんな木が来るかは、
後ほどお楽しみに!

2013年3月15日

基礎を補強

カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸

鎌倉大町ほ邸にて。

先週から始まった
基礎の補強も、
後半を迎えました。

床下を「裸」にしてみたら、
元々の布基礎が
パックリ割れていたり、

あるいは地覆の土台が
土に埋まっていたりで、

あまり芳しくないところが
出てきたので、

コンクリートの基礎で
改善することにしました。

普段だったら
青空の下で伸び伸びと
仕事する基礎屋ですが、

今回は壁に囲まれ、
屋根の下で、
周りに気を使いながらの作業。

しかし順調に仕事のほうは、
進んでいるようです。

なお、
この写真に映っている
基礎の上には、
‘太陽の木’が立つ予定です。

2階の床板貼り始まる

カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸

鎌倉大町ほ邸にて。

2階の床に
サワラの板を貼る作業が
始まりました。

剥がしたり、
取り除いたり、
が続いていた家で、

初めての、
‘仕上げ’の作業です。

元々の下地が
真っ平らというわけではないので、
くさびで高さ調整をして
下地を作り直したうえで、
板を貼っていきます。

2013年3月11日

走りながら愛注ぐ

カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸

鎌倉大町ほ邸にて。

現在床と壁と天井を剥がしながら、
作業を進めています。

初期の段階は、
割と状態のよい下地が
お目見えしたのですが、

後半になるにつれ、
傷んでいる箇所が
目立つようになりました。

そのたびに、
大工や基礎屋さんたちなどと
現場で打ち合わせして、
どのように対応するか検討。

状況に応じて、
応用力が求められます。

そんなわけで
現場が始まって以来、
7割の日数は
ここに来ているでしょうか。

まさに走りながら、
ものごとを決めていきます。

しかし古民家の改修では、
これはつきものの作業。

むしろ、
こうして現場との密度が
濃くなればなるほど、
愛着が沸いてきます。

少しでもこの建物が
長生きできますように。

2013年2月22日

恍惚の肢体2

カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸

古民家を改修している
鎌倉大町ほ邸にて。

壁解体。

すると、
裏を返していない、
土壁が見えてきました。

まあホントは、
壁の強度のために
裏を返していた方が
いいのですが、

しかしこの表情は、
ずーっと立ち止まって
眺めていたいほどの
魅力があります。

恍惚の肢体

カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸

古民家を改修している
鎌倉大町ほ邸にて。

天井解体。

すると実にしなやかに
曲がりくねった梁が
見えてきました。

屋根の下地のトントンの表情も
私は大好きです。

これを活かさない手は
ありません。

こうした古民家で
天井や壁を剥がした時の
様子を見るのは、

様々な意味で
緊張感とともに、
高揚するものがあります。

こうして
美しい肢体に出会うこともあれば、

ウワー、ということも
あったりしますが(苦笑)。

その「ウワー」は
ともかくとして、

下地を剥がす時は、

人間と同じ、

ヌード写真を見るような
感覚に近いものがあります。

しかしそう考えると、
私たちが手掛けている
木組みと土壁の建築は、
「裸」の建築。

如何に美しい裸を作るか、
それが私たちのめざすところ、
ということになります。