補強を見せる
平塚は邸にて。
小屋を支える梁が
2間半とんで3.5寸角、
案の定垂れていたので、
1間ごとに
それを下から支える
梁を入れ、
デザインとしてそれを
見せることにしました。
古い家の改修の仕事は、
問題を一つ一つ
解決していく楽しさが
あります。
先週から都内某所で
古い家の外壁改修工事を
進めていました。
既存の外壁板は
かなりくたびれていたけど
外見や床下を覗くかぎり
骨組みはそれほどでもないと思って
板を剥がし進め、
また約20年前
改修した際に貼ってあった
透湿防水シートを剥がすと
びっしりと
シロアリがいらっしゃるでは
ありませんか。
そして見事にマツの梁が
食べられていました。
こういう時、
シロアリはオソロシイ、
やっぱり駆除しなければ、
という話の流れに
なりがちなのですが、
シロアリさんが
なぜそこにいらっしゃったのかを
考えたときに、
理が通ることが
多いんですよね。
詳しいことはさておき、
それらを考えると
シロアリさんは私たちにとって
やみくもに忌み嫌う存在ではなく、
気づきの存在だと思うのです。
どうしても駆除しなければ
ならない場面はありますが、
彼らも必死に生きています。
そしてシロアリさんだけではなく
全ての生きとし生けるものが
そうなんだ。
全ての存在に
意味がある。
そう考えてこれからも
シロアリさんと
向き合っていきたいと
思います。
本郷台の賃貸集合住宅にて。
便所の紙巻器と
タオル掛けも
プラスティック製のものから
シンプルなものに交換しました。
こう見ると
芸術家が鉄で作った
何かの「作品」っぽいです。
ちなみにサワラの板は、
既存のべりべりっとした
ぼろ隠しですが、
さりげなく見えるかな?
本郷台の賃貸集合住宅にて。
厨房のシンク上の
棚受金物の穴は、
何てことなくて
そこにパイプを
通すためのものでした。
しかしここに
おたまとかはさみとか
ヘラとかスライサーとか
あるいはふきんとか
掛けられたら
便利だなと思いまして。
こうした厨房の
こまごまとしたこと考えるの
意外と好きです。
本郷台の賃貸集合住宅にて。
洗面台も差し替え。
賃貸住宅のため
よくやっている
洗面ボウルを
木の天板にはめ込むような
納まりだと、
使い方次第では
修繕が困難になるので
今回それはナシ。
かといって
シンプルでいいから
モノが置ける場所や
収納ほしいなあ、
とつらつら考えていたら
鉄のフレームで
‘理科室’シンクを
支持する品物に
行き着きました。
そして水栓は、
周りを汚さない
胴の長い真鍮製の
壁出し水栓。
本郷台の賃貸集合住宅にて。
玄関入ってすぐ脇にある
靴箱も差し替えました。
スギ板の靴箱の
向こう側にも
深紅の壁。
この先に
この色で彩る
壁があることを
予感させてくれます。
本郷台の賃貸集合住宅にて。
キッチン正面の棚。
棚板を支持する金物は、
ハガネ屋さんに
作ってもらったもの。
既製品だと
バチっとはまるものが
なかなかないと、
こうして作ってもらう
ことにしています。
なんで丸い穴が
空いているかは、
また次回。