低く柔らかく
上里は邸にて。
11月に入り、
陽の射し方が
低く柔らかく
なってきました。
それにともなって
竹小舞の影も
低く柔らかく
なってきました。
ずっと眺めていたいのですが、
巻かないと間に合わないので、
ちょっとだけ楽しんで
あとはひたすら三角です。
上里は邸にて。
ここのタケコマイカキ隊も、
いよいよ大詰め。
しかしこれまで
間渡し竹に終始していたので、
ほとんど三角形が手つかず、
あとはひたすら三角形、
これから約20ヶの三角形を作ります。
なお今日は3時過ぎに着いて
2ケ作りました。
武川の古民家にて。
お昼前現場に到着し、
まずは外壁の板を
軒の下で塗りました。
小雨がぽつりぽつり
落ちてきましたが、
ここは軒が深いので
ぜんぜん大丈夫!
作業は順調に進んで
3時過ぎには完了、
その後は荒壁土を仕込んで、
竹小舞の下地の部分い
土を塗りました。
そのうち日が暮れて、
ヘッドライトがあるから、
と思って安心しきっていましたが、
なんと点灯せず。
今壊れるかーーー
と言っても仕方ないので、
屋外で仮設照明をやりくりしながら
作業続行。
それでも「土のプール」あたりは
まっくらなので、
これ以上土を仕込む(追いスサを足す)のは
あきらめ、
道半ばで作業は終了。
この季節
日が暮れるのが早いことを見越して
照明設備はしっかりと
確認する必要がありますね。
逗子た邸にて。
室内の壁はほぼ全て
建主さんが自分たちで仕上げたのですが、
最後一週間は怒涛のような日々、
毎日夜遅くまでがんばっていました。
しかし遠くから毎日のように
お友だちが駆けつけてくれて、
悲壮感漂う、なんてことは
まったくなく、
、
いつ見ても楽しそうに
手を動かしていました。
忙しすぎると
かえってハイテンションになることが
あると思うのですが、
その状態に近かったのでしょうか。
作業最終日も
作業が深夜に及んだようで
仕上げの様子を確認せぬまま
お住まいになり始めたのですが、
今日玄関に入るなり
正面に見えた壁に
とても感動してしまいました。
写真でうまく伝えきれないのが
残念ですが、
この家に対する愛があふれていて
なんだか気持ちがすごく
あたたかくなる絵でした。
この愛とあたたかさが
いつ来ても楽しい雰囲気を
作っていたんだろうなあ。
自分が大好きな場は、
空間構成がすばらしいとか
高度な技術を駆使して、とか
そういうこともあるけれど、
いちばんは
あふれんばかりの愛を
感じる場です。
逗子た邸にて。
洗面所には、
建主さんのお友だちが
焼いたタイルを張りました。
手作りだけに
サイズはまちまちでしたが、
手作りだからこその
深みのある味わい、
このタイルを活かそうと、
このタイルを並べてみて
測った寸法で、
洗面所の台の幅の寸法を
決めました。
納まってみても
本当によい感じです。
この味わいは、
五十嵐さんが達磨窯で焼いた
敷瓦に通じるものがありますね。
なお洗面ボウルと水栓は、
最近のきらくなたてものやの定番の一つ、
TOTOのSK106と、
2つの真鍮水栓です。