さわりたくなる扉
学校の改装工事にて。
教室の入口に
木建具が入りました。
従前の扉は
戸車周辺がへたってしまい、
あけたり閉めたりするのに
踏ん張って力を入れなければ
ならないほどでしたが、
これですーっと
動くようになりました。
これだけで学校側からは
喜ばれたのですが、
無垢の杉で作った建具は、
やはり感度豊かな子どもたちに響くのか、
私が打ち合わせのため
教室にいる間、
何人もの生徒たちが
「これいいー」などといって
さすっていきました。
見た目だけではなく、
香りや食感、
子どものうちに
「本物」が五感に響く
場を作ることができれば
うれしいです。
ところでこの建具は
透明の窓の下に
12枚の板を割り付けています。
12の歳を重ねて
この学校に入り、
廊下から6年間の学園生活を
透明な窓越しに映し出す、
というメッセージを込めた12枚です。