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2016年12月12日

光の井戸復活

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

たてものの北側にある土間と
約三畳の小上がりは、

昔々衣服を商うお店として
使われていたのですが、

なにぶん北側の間なので、
少しでも光を入れようと、
当初は光の井戸がありました。

それが改修を重ねて、
3階に昇る階段ができ、
光が塞がれてしまっていたのですが、

今回諸々の事情で
3階部分は取りこわし、

その結果、
光の井戸が復活しました。

これにより、
土間の光の印象が
だいぶ変わりました。

ところでこういう時、
私は天窓ではなく、
越屋根に窓を付ける、
という選択を勧めます。

光の量は
劣るかもしれませんが、

通風が容易なのと、
やはり長い目で見るとね。

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膝当てのワケ

カテゴリー: 改修の仕事

鎌倉の改修現場にて、
タイル屋の小澤さんが
お風呂のタイルを
貼っています。

小澤さんはタイルを貼る時、
いつも膝当てをしているのですが、

それもそのはず、
先ほどからずーーーっと
この姿勢です。

動き回るのもたいへんですが、
同じ場所にずっと留まるのも
体力を消耗しますね。

学校の授業を思い出せば、
心当たりがあります(笑)。

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2016年12月9日

おつかれさまだけどまた会えてうれしい

カテゴリー: ふかふか

子どもたちが放課後集う
ふかふかにて。

山梨をお昼過ぎに出て、
夕方現場に着いた
左官職人の小山さん、

午後10時過ぎに
きらくな反省会を終えて
現場に顔出してみたら、

まだ鏝を右に左に
土の壁を撫でていました。

遅い時間まで、
ありがとうございます!

しかし山梨に続き、
ここでも小山さんに
お会いできてよかったです!

先の記事にも書いたとおり、
先ほどまで体調がすぐれなかったのに、
元気出てきました。

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切れ間なくお風呂の仕事

カテゴリー: 改修の仕事

鎌倉の改修現場にて。

約10日間、
山梨に泊まり込んで
お風呂を仕上げてくれた小澤さんが

今度は鎌倉の稲村ガ崎で
お風呂にタイルを張ります。

ここのところ切れ間なく、
小澤さんとお風呂を
作っているような気がします。

また約1週間、
よろしくお願いします。

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存在感の薄い枠

カテゴリー: 改修の仕事

鎌倉の改修現場にて。

玄関から入って
すぐ居間の間取りの家、

居間が開かれてよい反面、

玄関からの冷気が寒いのと、

やはりたまには
閉じたくなる時も
あるだろうということで、

引き込み建具を
仕込むことにしました。

元々ないところに
付けるものなので、

如何に存在感の薄い枠とするか
色々考えた結果、こうなりました。

近々建具も、
建て込まれる予定です。

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2016年12月6日

ゆっくりじっくり

カテゴリー: ふかふか

放課後子どもが集う
「ふかふか」にて。

勤労感謝の日に
おまつりのように
大勢で塗った土壁が

ゆっくりじっくり
乾いてきました。

この時期は
寒いけど乾燥していることが多いので、

思いのほか早く
乾く印象があるのですが、

今年は意外と雨の日が多く、
湿度が高い感じがしますからね。

ゆっくり、じっくりです。

しかし子育てと同じで
よろしいのではないかと
思います。

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天板が変わるだけで

カテゴリー: 改修の仕事

鎌倉の改修現場にて。

既存の無機質な洗面台の上に
ヒノキの板で覆い、

新たな洗面ボウルを
差し込みました。

天板が変わるだけで、
だいぶ印象が変わりました。

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2016年12月2日

住みながらあたためた戸

カテゴリー: 鎌倉小町や邸 その他

鎌倉や邸にて。

四年半越しに、
居間に建具が入りました。

腰板が付き、
亀甲模様の格子に
硝子を嵌め込んだ
引込建具です。

建具が納まるように
改修当時に枠は設けたものの、

予算その他諸々の都合で
建具自体は付けずじまいに
しておりましたが、

取り付ける必要が生じたのと、
住みながら建具の要望が
具体的になってきたので、
取り付ける運びとなりました。

今はたてものが完成する時に、
全てが完成するように
作ることが多いと思うのですが、

このように、
一度住んでみることによって、
構想をあたためるという
ものの決め方も、
よいと思います。

住むことによって気づくことも
あるでしょうし、

住みながら作り続ける楽しみを
残しておくことにもなりますからね。

いずれにしても、
イメージどおり、と
喜んでもらえてよかったです。

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2016年11月29日

アルモノに緑を添えて

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉て邸にて。

住み始めてから約5カ月。

今までインターホンなどを
取り付けるための門柱は、
仮のものが立っていましたが、

今日は庭師の遠山さんが
本設のものをこしらえました。

主な材料は、
支柱の枕木以外、
元々敷地に転がっていた石と、
別の現場で余った
ウッドデッキの切れ端。

つまり、
あるもの生かした
庭づくりです。

予算の都合
というだけではなく、

もしかしたら行き場を失い、
捨てられる運命にあったものたちが

こうして活き活きと
輝く場所が見つかると、

なんだかとても
うれしくなります。

とくに石は、
不思議なほど
生まれ変わりますね。

またそれに
緑が添えられると、
さらに輝きを増しました。

空間を作るうえで
やはり草木は偉大です。

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2016年11月18日

銅の流しと真鍮水栓

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

洗面所は、
桧の天板の上に

銅の流しと
真鍮の水栓。

きょうだいのような関係の
金属が共存しています。

ところで最近
流しと水栓の関係について
水道屋といろいろ考えるのですが、

水栓の操作は、
流しの器の中で、

もしくは
流しの器の真上で行えるほうがよい
という結論に達しています。

と申しますのも、
手や顔を洗ったあと、
水栓を閉める前に
手をタオルで拭く人はまれで、

たいていの場合
濡れた手で操作しようとします。

すると水栓の操作部の真下に
水滴が飛び散るわけですが、

その水滴を
流しが受け止める位置関係にあれば、

天板はあまり
濡れずに済みます。

木で天板を作る場合、
濡れてもかまわないように
桧など水に強い木を選びますが、

それでもあまり
濡れないにこしたことは
ありませんからね。

なので、
流しの器の中に
水栓を設置できない場合、

水栓の形状は、
壁出しの胴長のものが
今私の中で理想です。

しかも今は
給湯器が適温のお湯を
作ってくれるので、
単水栓で十分です。

壁出しの単水栓は、
安価な傾向にあるというのも
うれしいですね(笑)。

そんなことを
考えたうえでの
この組み合わせです。

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