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2016年10月26日

まっさきにエアブロ

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

今日はお風呂に
高野槙で作られた
風呂桶が入りました。

岐東の直井さんが、
今朝が岐阜から
直々に届けてくれました。

風呂桶を所定の場所に据えたあと、
まっさきに恒例の
「エアブロ(笑)」しました。

高野槙の香りが
これと分かると、

うんと離れた玄関の土間でも
高野槙の香りが
微かにしました。

香りを言葉で表現するのは
とても難しいのですが、

一つ言えるのは、

木の香りの中で
高野槙の香りが
いちばん好きです。

鎌倉でたびたび開いている
「湯」ですが、

ここでの「湯」も
心待ちにしています。

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きらくに陽の当たる幸せ

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

秋は日に日に
陽が短く低くなり、

そうすると、
きらくな網戸の影も

様々な幾何学模様を
楽しめるようになってきます。

神田え邸では、
南側が現在解体工事中なので
1階でも十分に陽が射すため、

楽しいきらくな網戸の影が
壁に映し出されていました。

壊した後は
新たにたてものが建つ予定なので、
陽と影を楽しめるのは
今のうちだけですが、

やはり陽が当たる幸せを感じてしまうと、
東京のど真ん中だろうとなんだろうと、
陽が当たるって大事だな、と思います。

そういう都市計画に
ならんかなあ。

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2016年10月24日

ふかふか竹をきる

カテゴリー: ふかふか

まちの子どもたちが集い、
あたたかく子どもたちを見守る施設、
‘ふかふか’にて。

今日は下弦の月の日。

土壁に使うための竹を
みんなで伐り出しました。

伐った場所は、
地元鎌倉の竹林。

竹を伐る作業は、
竹を使うためだけではなく、

竹林の環境整備も
兼ねているので、

近い場所で竹林とご縁があることは
お互いにとってよいことです。

いつかこの竹林の近くを通った時に、
「あそこの竹林から竹伐ったんだよ」
と語り継がれれば、

引き続き身近な場として
手入れしようかなという気持ちに
つながるのではなかろうかと思います。

さて今日は、
運営に関わるお母さんたちと中心に
延べ10人ほど集まりましたでしょうか。

竹伐りは地味に重労働なのですが、

自分の子どもたちを
自主保育というかたちで
自然の中で育ててきた方たち
ばかりということもあり、

お母さんたちはたくましく、
順調に作業が進みました。

また作業の合間、
たくさんの会話が生まれるのは
お母さんたちならではで、

身体はしんどくとも
楽しそうで、

私自身もなんだか
幸せなひとときでした。

気づいたら
終了時刻の午後三時。

皆さん楽しい時間を
ありがとうございました!

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2016年10月21日

4坪弱で世界が変わる

カテゴリー: ふかふか

まちの子どもたちが集い、
あたたかく子どもたちを見守る施設、
‘ふかふか’にて。

先日みんなで柿渋を塗った材木たちが
今日組み上がりました。

刻んだ藤間さんと、
ありがたいことに
改修工事に用事がある合間に
なぜか(笑)来てくれた
静岡の北山さんと、
そして私とでの作業。

4坪弱の小さな小屋ですが、
大きくても小さくても、
建前の感慨は変わりません。

一気に倉庫の中の
世界が変わりました。

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2016年10月20日

カキシブ隊は子どもたちの創作意欲を刺激する

カテゴリー: ふかふか

まちの子どもたちが集い、
あたたかく子どもたちを見守る施設、
‘ふかふか’にて。

カキシブ隊では、
大人たちが柿渋を塗る横で、
伝統的に子どもたちの作品を
よく目にします。

大人たちが楽しそうに手を動かしていると、
子どもたちの創作意欲を刺激するのでしょうか。

今回も小さな女の子たちが
マンホールの上に
石を集めた芸術品を
作り上げていました。

どうやらケーキのようです。

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2016年10月19日

神田川とは反対の向きにありますが

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

コンクリートジャングルの中に
横格子が印象的な
バルコニーができあがりました。

このバルコニーとは
反対の向きにありますが、

ここで誰かがギター持ち込んで
「神田川」歌ってほしいです。

ところで今日は
ここで全身埃まみれになったので、
すぐにでも銭湯行きたいです(笑)。

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‘ふかふか’なカキシブ隊

カテゴリー: ふかふか

まちの子どもたちが集い、
あたたかく子どもたちを見守る施設、
‘ふかふか’にて。

今日は大工・藤間さんが刻んだ材木に
みんなで柿渋を塗りました。

いつもきらくなたてものやでは、
大工が刻んだあと、
「カキシブ隊」と称して
柿渋を塗る手を募るのですが、

今回は関わる方々が多いので、
たくさんの方がお手伝いに来てくださり、

またみんな既に仲良しなので、
和気あいあいと楽しそうにおじゃべりしながら
作業が進みました。

また半日奮闘するお母さんたちを見て、
ずっとそばで遊んでいた子どもたちも、
まねをしてお手伝いしてくれた姿が
とてもかわいかったです。

柿渋塗りは
その色味や効能だけではなく、
たてものに愛情を注ぐための
儀式としてとらえていますが、

今回も一本一本の木が
たくさんの人たちの手に掛けられて
幸せそうでした。

名前のとおり、
人と木のぬくもりあふれる
ふかふかであったかそうな
たてものになりそうです。

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2016年10月17日

見守り見守られて

カテゴリー: ふかふか

子どもたちが集い、
子どもたちを見守る施設、
‘ふかふか’にて。

ここではたてものの中に
木組みのたてものを
作る計画を企てています。

もちろん居室の一部を
作るためですが、

‘遊具’として子どもたちに
親しんでほしいと願っています。

その木組みの準備が
大工・藤間さんの手で
順調に進められています。

お母さんたちを中心に
関わる方の多い仕事なので、

入れ替わり立ち替わり
たくさんの方々に見守られ、
愛情を注がれながら進んでいく
物語が楽しみです。

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2016年10月14日

‘半’でもよい

カテゴリー: 鎌倉よ邸

鎌倉よ邸にて。

先日建て込んだ無双障子ですが、
半開きの状態でも組子が折り重なり、

陰影が強調されて
なかなかよい感じです。

一般的に、
口が半開き、半笑いなどと、
どちらかというと「半○○」は
だらしない印象を持った言葉ですが、

この縦繁無双障子の場合は
あてはまりません。

そういう意味では、
建具を中途半端に
開けっぱなしにしていても叱られず、

四六時中隅々まで
きりりとしているわけにはいかない
くつろぎの間には
ちょうどよいのだと思いました。

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橋渡しする舞良戸

カテゴリー: 鎌倉よ邸

鎌倉よ邸にて。

居間と水廻りを仕切る建具は、
従来は折れ戸だったのですが、

今回の改修を機に、
より手軽に開け閉めできる
引き戸に作り替えました。

その建具の仕様は、
濡れた手で行き来することが多いので、
紙ではなく木で作ったものがいいだろうと、
舞良戸とすることにしました。

木で作る建具は、
材種や桟の割付などは
建具職人と相談しつつも
基本的には設計者の意図ですが、

具体的にどんな木を使うか、
つまり木配りは建具職人の
想いと感覚が強く反映されます。

そこで今回も、
建具職人新井さんが
どんな舞良戸を作ってくるか
楽しみにしていましたが、

建て込んでみて、
やはり新井さんの心にくい配慮を
感じました。

舞良戸の鏡板(横桟の奥の幅の広い板)を
よく見ていただくと、

居間から見て左側が白太がちの板、
右に行くにしたがって
赤身がちの板となっています。

この建具の左側は、
桧の壁と天板の造作が目立つ
白の強い空間、

対して右側は、
褐色に塗装された
既存の家具が座っているのですが、

新井さんはこの舞良戸が、
手前と奥だけではなく、

左と右を橋渡しする存在として
位置づけたかったのだと推測します。

直に聞いたわけではありませんが、
新井さんの木配りは、
いつもだいたいこうした意図があり、

空間を図面以上のものに
仕立ててくれます。

たてものづくりは、
とくに木のたてものは、

こうしたたくさんの職人たちの
想いや感覚を見出すことも
楽しさの一つです。

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