乾きがはやい
鎌倉よ邸にて。
先週塗った土壁が
奥まではどうか分かりませんが、
表面上は早いもので
すっかり乾きました。
気温は高いし、
湿度も下がってきたし、
早く乾く条件が
整っていたようです。
神田え邸にて。
改修工事に伴い、
この家の中に
‘トマソン’が出現しました。
鎌倉の人気ミュージシャンの一人が
現れた、というわけではありませんよ(笑)。
(とはいえ今度二人には
土間でライブしてもらいたいですが)
「トマソン」とは、
例えば途中で止まっている階段とか、
2階のバルコニーとかないところにある
外壁面のドアとか、
まちなかにある
これ何の役に立つの?
という「超芸術作品」のことで、
赤瀬川原平さんらによる
東京の路上観察活動により、
脚光を浴びることとなりました。
改修前、
ここにはロフト、よりも巨大な
3階ともいっていいようなところがあったのですが、
耐震上や、
雨仕舞に不安のある納まりだったことや、
もはや使わないだろうということ、
さらにその部分を撤去することにより、
吹抜から風が抜け、
燦々と光が入るようにすることができたので、
そうすることにしました。
すると、
ロフトまで昇るための階段が
途中で途切れ、
かといって使い勝手上、
その階段までも撤去する必要はなかったので、
人の背丈まで昇って
踊り場で行き止まる
ナゾの空間が出現しました。
敢えて申せば、
越屋根の点検に役立つかもしれないし、
もしかしたら
ここで創作活動したら
頭が冴えるかもしれないし、
あるいは
吹抜の下の土間で何しているかを見張る
諜報活動ができるかもしれないし、
(子どもがこういうの好きですよね)
何かの役に立つかもしれませんが、
れっきとした
クスリと笑える
‘トマソン’です。
こういう場所、
好きだなあ。
鎌倉よ邸にて。
私たちが入る前から
そこにおられたモミジを優先して
屋根のかたちを作ったのですが、
下から見上げると、
モミジと屋根の輪郭で
空を切り取ったようにも見えます。
こういう空の見え方も
いいなあ。
神田え邸にて。
今日洗面所に
銅の流しが納まりました。
やはり金属の中で、
木との相性がいちばんよいのは、
赤色がかっている
銅だということを再認識しました。
金属だというのに、
木と同じように
素材としてあたたかみを
感じるからでしょうか。
理由はともあれ、
今話題の運動の世界では
銅は三位のご褒美ですが、
建築の世界では、
私にとって堂々の
いちばん好きな金属です。
鎌倉よ邸にて。
今日は増築部分の
竹小舞作業を行いました。
まちの真ん中にある家、
また建主さんの人脈で、
ずっといてくださる方もいれば、
空いた時間の合間を縫って
来てくださる方もいて、
なんかこういう
気軽に参加できる感じが
とてもいいな、と思いました。
まさにお祭りのように
代わる代わる
まちのみんなで
作っている感じでした。
なお、一部の方には、
記念に作業した壁に、
名前を書いていただきました。
おかげさまで
今日一日で予定していた作業が終わり、
夜景を楽しむこともできました。
ご参加いただいた皆さま、
どうもありがとうございました!