ブログ
2016年5月31日

神田で竹小舞かき隊(2回目)

カテゴリー: 神田え邸


神田え邸にて。

今日は午後から、

神田で第二回目の竹小舞かき隊。

暑くもなく寒くもなく、

手を動かすには

とても気持ちのよい日でした。

日が暮れても建主さんたちと

ずっとやっていたかったのですが、

ぞれぞれ仕事だったり、

打ち合わせだったり、

午後七時で切り上げました。

あと一、二回、

どこかでまたやるようです。

先日、

まちなかで土壁の家をふやす会の

イベントに参加しましたが、

これを見て‘燃えない’土壁が、

神田のまちなかではやるとうれしいです。

2016年5月26日

大谷石の床

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

薪ストーブを置く場所の床に

大谷石が敷き詰められました。

敷瓦を使うことが多かったのですが、

今回は明るい色を選ぶことにしました。

これから迎える夏は夏で、

冷んやりしそうです。

2016年5月25日

動かない、きらくな網戸

カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸

おじいさんの歳以上のたてものは、

窓に網戸を入れるという発想がなかったようで、

敷居鴨居に網戸用の溝がないことが多いです。

おじいさんが子どもの頃、

昔の日本人は、蚊などの虫が

へっちゃらだったのでしょうか。

いや、大昔から日本人は、

蚊に刺されてかゆくなるのは

やっぱりいやだったようで、

目の粗い繊維を利用して

蚊帳というものを発明し、

対策をとっていました。

一方で網戸が普及したのは、

実に戦後のこと。

高度成長期に

雨ざらしになっても大丈夫な

化学繊維による防虫網が現れ、

さらにアルミサッシの台頭に伴って、

網戸の設置は

ようやく当たり前のこととなりました。

というわけで、

戦前に建てられたたてものは、

その後窓の改修を行ったり、

アルミサッシに交換したりすることがないかぎり、

網戸の取り付く余地はないのです。

とはいえこの時代、

蚊帳で寝ている間だけ

部分的に虫を除けるよりは、

網戸を付けて家全体、虫を除けたい。

しかし、

敷居鴨居の溝を足す仕事は、

とてもおカネがかかるし、

かといって、

アルミサッシにするのもなあ。

そこで古民家に暮らす

建主さんが思いついたのは、

四枚建ての硝子戸の外側の溝に

二枚の網戸を挿入するということ。

これにより、

外側の溝では二枚の硝子戸と二枚の網戸を

動かずことができない状態となりますが、

窓から外に出るという

ことさえあきらめれば、

光と風を入れることに関しては、

何ら困ることはありません。

むしろ、

網戸を格子付きの「きらくな網戸」にすれば、

夜うっかり硝子戸を開けっ放しにして

寝てしまっても、

外からの侵入は困難なので、

常に防犯性は効いていることになります。

こうして今の状態を嘆くのではく、

むしろ逆手にとって

活かそうという考え方は、

古民家に暮らすうえでの

心構えの一つと言えそうです。

2016年5月15日

路地裏で鋸を挽く

カテゴリー: 神田え邸


神田え邸での

竹小舞かき隊での一コマ。

路地裏で建主さんや子どもたちが

ノコギリで竹の長さを揃える作業を

始めました。

ほのぼのしてて、

なんかいいなあ。

家でいえば

「縁側」のような路地裏。

通り道というだけなく、

遊び場だったり

作業の場所になったり、

あるいは

風の通り道になったり。

辺りは再開発などで

路地裏的な空間が

失われつつありますが、

人間の体温を感じる路地裏は、

やはり残っていってほしいものです。

2016年5月13日

最後の〆、その3

カテゴリー: 改修の仕事


戸塚の古民家改修現場にて。

建主さんのご手配で

南の縁側の開口部の足元が

石でととのいました。

やはり外構がととのうと、

雰囲気が締まります。

それにしても

今日はいい天気。

2016年5月12日

すっかり乾いて

カテゴリー: 鎌倉台て邸


鎌倉台て邸にて。

ゴールデンウイーク前に

建主さんが塗った土壁が

すっかり乾きました。

実はこの土の表情も

好きなのですが、

もうじきもう一層、

この上に土を塗ります。

現場も大詰め。

2016年5月6日

谷間に撒いた種

カテゴリー: 神田え邸


神田え邸にて。

昨日山梨県で小屋を作っている間に、

神田では全面改修部分の木組みが

組み上がりました。

背の高いビルの林の中に立つ

小さな小さな木組み。

こんなにも対照的な

光景を見たのは、

初めてのことです。

もしかしたら神田で今、

もっとも背の小さい

仕事かもしれませんが、

この谷間に撒いた「種」から、

まちのどまんなかでも

「人間規模」のたてものが見直され、

そして木と土のたてものが

少しずつ少しずつ

広がっていけばいいな、

と思います。

2016年4月22日

あたたまる壁

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

今日は

竹小舞をかいた二枚の壁に

土を塗りました。

朝から建主さんも参加。

すると子どもたちも、

小さな鏝を持って

大人たちの真似をして

手伝い始めました。

親子三人並んで、

夢中になって壁を塗る様子を

後ろから眺めていましたが、

そこには愛が溢れていて、

今日の春の陽気のように

心があたたまりました。

2016年4月15日

みんなが夢をかなえてくれる

カテゴリー: 鎌倉大町み邸

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

鎌倉大町み邸にて。

鎌倉界隈には、

古いものを好む気質があるのか、

いくつか古道具屋さんがあります。

私もそういったものが

大好きな一人でして、

最近はあまり行けてませんが、

たっぷり時間をかけて行きたい

場所の一つです。

古いものは、

そこから醸し出す

落ち着いた雰囲気もさることながら、

職人の技と心意気を感じるものが多く、

見るだけでも

目の肥やしになります。

私がそんなだからか、

これまでご縁のあった建主さんも

そういったものが大好きな方が多く、

とくにここ最近、

「葉山の桜花園で

こんな建具を買ってきたので、

取り付けてください」という要望を

立て続けにいただいております。

皆さん、私の代わりに

夢を叶えてくださって、

ああうれしい(笑)。

ということで今日も、

鎌倉大町み邸で

たくさんの古建具を

立て込みました。

とくに圧巻は、

縦長の変形木瓜窓が

腰に並んだ

四枚建ての夏障子。

夏障子自体、

私はとても好きなのですが、

この建具は、

自分も衝動買いしそうです。

2016年4月13日

一筋雨戸の枠廻り

カテゴリー: 改修の仕事

戸塚の古民家改修現場にて。

きらくなたてものやにとっては珍しい

新規に作った一筋の雨戸の納まり。

これまでよくやっている

レールに乗って引き出せる雨戸よりも、

枠廻りがすっきりとします。

また建具が溝に

入り込んでいるので、

水と風を防ぐ効果は

高いですね。

ぞれぞれよいところがあるので、

今後も雨戸の使い方や頻度を

よく話し合って、

雨戸の仕様を

決めていきたいと思います。

コメント