ブログ
2016年5月12日

すっかり乾いて

カテゴリー: 鎌倉台て邸


鎌倉台て邸にて。

ゴールデンウイーク前に

建主さんが塗った土壁が

すっかり乾きました。

実はこの土の表情も

好きなのですが、

もうじきもう一層、

この上に土を塗ります。

現場も大詰め。

2016年5月6日

谷間に撒いた種

カテゴリー: 神田え邸


神田え邸にて。

昨日山梨県で小屋を作っている間に、

神田では全面改修部分の木組みが

組み上がりました。

背の高いビルの林の中に立つ

小さな小さな木組み。

こんなにも対照的な

光景を見たのは、

初めてのことです。

もしかしたら神田で今、

もっとも背の小さい

仕事かもしれませんが、

この谷間に撒いた「種」から、

まちのどまんなかでも

「人間規模」のたてものが見直され、

そして木と土のたてものが

少しずつ少しずつ

広がっていけばいいな、

と思います。

2016年4月22日

あたたまる壁

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

今日は

竹小舞をかいた二枚の壁に

土を塗りました。

朝から建主さんも参加。

すると子どもたちも、

小さな鏝を持って

大人たちの真似をして

手伝い始めました。

親子三人並んで、

夢中になって壁を塗る様子を

後ろから眺めていましたが、

そこには愛が溢れていて、

今日の春の陽気のように

心があたたまりました。

2016年4月15日

みんなが夢をかなえてくれる

カテゴリー: 鎌倉大町み邸

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

鎌倉大町み邸にて。

鎌倉界隈には、

古いものを好む気質があるのか、

いくつか古道具屋さんがあります。

私もそういったものが

大好きな一人でして、

最近はあまり行けてませんが、

たっぷり時間をかけて行きたい

場所の一つです。

古いものは、

そこから醸し出す

落ち着いた雰囲気もさることながら、

職人の技と心意気を感じるものが多く、

見るだけでも

目の肥やしになります。

私がそんなだからか、

これまでご縁のあった建主さんも

そういったものが大好きな方が多く、

とくにここ最近、

「葉山の桜花園で

こんな建具を買ってきたので、

取り付けてください」という要望を

立て続けにいただいております。

皆さん、私の代わりに

夢を叶えてくださって、

ああうれしい(笑)。

ということで今日も、

鎌倉大町み邸で

たくさんの古建具を

立て込みました。

とくに圧巻は、

縦長の変形木瓜窓が

腰に並んだ

四枚建ての夏障子。

夏障子自体、

私はとても好きなのですが、

この建具は、

自分も衝動買いしそうです。

2016年4月13日

一筋雨戸の枠廻り

カテゴリー: 改修の仕事

戸塚の古民家改修現場にて。

きらくなたてものやにとっては珍しい

新規に作った一筋の雨戸の納まり。

これまでよくやっている

レールに乗って引き出せる雨戸よりも、

枠廻りがすっきりとします。

また建具が溝に

入り込んでいるので、

水と風を防ぐ効果は

高いですね。

ぞれぞれよいところがあるので、

今後も雨戸の使い方や頻度を

よく話し合って、

雨戸の仕様を

決めていきたいと思います。

コメント

2016年4月12日

上下をつなぐ格子床

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

2階の格子床ができました。

光と風、

とくに上下に風が

通るようにしたい、

だけど吹き抜けにするほどでもない、

という場合、

よくやる

たてものの装置です。

逆になんだか

すーすーするな、

と思ったら、

布をかければいい。

それとたぶん、

ここから子どもたちが

格子に顔を押し付けて

階下をうかがう場所にも

なりそうです。

2016年4月11日

二枚しかなくとも

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

庇の工事のために一時中断し、

少しだけ残った竹小舞を

今日建主さんと一緒に作りました。

土壁となる壁が

二枚しかなくても、

達成感に満ち満ちて

お昼に現場を後にしました。

コメント

2016年4月8日

外壁おしまい

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

外壁のスギ板が

貼り終わりました。

来週末には

足場が払われる予定です。

気が付けば、

半年近く足場を掛けていますが、

なんだかあっという間に感じます。

2016年4月1日

あげざる

カテゴリー: 改修の仕事

戸塚の古民家改修現場にて。

いよいよ工事も最終段階。

今日は建物西面の開口部に

建具が入りました。

四枚建ての硝子戸に二本の網戸、

そして一筋の敷居に並び、

戸袋に仕舞う四本の雨戸と、

昔ながらの建具の構成です。

これまで雨戸は、

楽に引き出せるように

それぞれの雨戸が

レールに乗って出てくるように

納める場合が大半でしたが、

今回は一筋の敷居。

それはそれで、

建具の様々な仕掛けが見れて

おもしろいです。

その一つは

雨戸の鍵となる「上げ猿」。

これをなぜ「猿」と

呼ぶのでしょうね。

もう一つ、

建築には「猿」が登場しますが、

それは面の種類の一つで

猿頬面(えてぼうめん)。

これは猿の頬の形に

似ているからなのですが、

この錠の仕組みが

なぜ「猿」を連想させるのか

少し空想を張り巡らせようと思います。

ところで猿錠が付いている

中桟をよく見てみると、

上に溝が掘られていました。

建具屋さんによると、

戸袋から引き出す時に

この溝が手掛けになって

出しやすいように、とのこと。

さすが、の細工です。

2016年3月31日

ガス漏れる

カテゴリー: 神田え邸

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 神田え邸にて。

昨日の夕方、

基礎屋さんから

少し慌てた様子で

電話が入りました。

補強の基礎を作るために

土間を掘っていたら、

ガスの匂いがするとのこと。

地面に耳を当ててみると

かすかにシューっと

ガスが漏れる音がするというのです。

すぐにガス会社の

緊急ダイヤルを検索して電話、

サイレンを鳴らして

現場に駆けつけてもらい、

応急処置を施していただきました。

その翌日の今日、

現場に行く用事があったので、

「事件」があったあたりを確認すると、

腐食して場所によっては

倍近くも膨れ上がった

鉄管が転がっていました。

これが昨日まで

地面に埋もれていたガス管とのこと。

うへー。

これは漏れても仕方ない。

このまま気づかずにいたら

大惨事になっていたかもしれず、

ガス管が埋もれていた場所で

基礎を作ることになったことにより、

この時点でこの状況に

気がつくことができて

本当によかったです。

現在使われている配管は、

腐食しづらいものが使われてはいますが、

長い長い目で見たときに

設備配管は遠い将来こうなると

思っていたほうがよさそうですね。

それと本来帰るべき時間のところ、

急きょ自分ごとのように

対応してくださった基礎屋さん、

どうもありがとうございました。

たいへんな目をさせてしまいましたが、

現場のチームワークを

再確認することができました。

コメント