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2016年3月30日

天井に穴

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

居間の天井の杉板張りが

ほぼ終わりました。

見上げると、南側の一角に

なにやら不思議な穴があります。

ここには上下で光と風が行き来する

格子床が入る予定です。

2016年3月29日

たてものも気持ちよさそう

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

今日は自転車で

鎌倉台の現場まで行きましたが、

いいお天気で本当に気持ちがよかったです。

ニュースを聞いていると

花粉もたくさん飛んでいるはずなのですが、

峠は越えたのか、

だいぶ症状が楽になりました。

そんな春の陽気の中で

スギの板に‘着替え中’のたてものも

気持ちよさそうです。

2016年3月28日

見がいのある基礎

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

基礎工事が始まり、

途中経過を確認しに現場へ。

こうした古いたてものの場合、

新築とは異なり、

元々のたてものの平面が

直角とはかぎらないので、

どのように配置の

つじつまを合わせるか

その都度現場との議論が

必要になります。

その際現場で

既存の基礎に話が及んだのですが、

ここは大谷石を敷き並べて

基礎にしています。

作業を進めるうえで

その一部を削ったところ、

自分が認識している大谷石とは異なり、

だいぶ堅く

締まっていたそうです。

さらにそんな石を

天端がきっちりと平らになるように

人の手で削りだしながら並べることは、

すごいことだね、という話をしました。

強い弱いはともかくとして、

昔の仕事は技術、労力とともに、

本当に敬意を表することが多いです。

2016年3月24日

銅は麗し 道は険し

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸

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鎌倉長谷ゆ邸に、

炉壇が入りました。

銅でできた

麗しい色の炉壇だったのですが、

日本の伝統的な空間に

本当によく合う色です。

こうしてお茶会ができる

用意が整うと、

これまで長らく中断していた

お茶のお稽古を

復活させなければ、

という思いを

強くするのですが、

なかなか。

習い事は、

いろいろな意味で

自分の弱さを

思い知ります。

2016年3月23日

脱帽です

カテゴリー: 鎌倉稲村お邸

鎌倉稲村お邸にて。

建主さんが

ゲンバの余った材料を

継ぎ足して作ったテーブル。

板をきれいに継ぎ足すことは

かなり難易度が高いので、

基本的に自主施工大歓迎の

きらくなたてものやでさえ

材木屋で接いでもらった

天板の注文をすすめたのですが、

できてビックリ、

このできばえとデザイン。

むっちゃステキやないですか。

考え抜かれた

角度のあるかたちにも脱帽です。

2016年3月22日

階段始まる

カテゴリー: 鎌倉台て邸

c49be297277d886f9cb068de953b7e9d鎌倉台て邸にて。

大工工事の見せ場の一つ、

階段の仕事が始まりました。

普段は接いだ板で

廻り階段を作りますが、

今回はだいぶ立派な

一枚板が登場しました。

2016年3月21日

peaceful daysの船出

カテゴリー: peacefuldays

peaceful daysにて。

ちょうど1カ月前に始まった

恵比寿のアパートの一室での物語も、

今日で千秋楽。

水道屋がシャンプー台を設置し、

流しを設置を設置している横で、

ヒノキの床板に

最後建主さんとともに

蜜蝋ワックスを磨きこみ、

ほぼ完成を迎えました。

短い期間でしたが、

ああ終わってもうたなあ、

というさみしい気持ちは

長い時間かけて作る新築と

さしてかわりません。

しかし今日完成したのち、

明日の保健所の

検査を通った暁には、

美容室peaceful daysとして

歩き始めます。

昭和の香りが

色濃く残る箱の中を

明るく照らすヒノキの板で

包み込んだ空間も味わいに、

ぜひいらしてください。

2016年3月17日

やねのうえにやね

カテゴリー: 神田え邸


神田え邸にて。

足元でたてものを

少しずつ持ち上げている間、

大工は屋上で

壊し終えた塔屋部分に

新たに屋根を作る作業を

始めました。

写真を見ると、

屋根のうえに屋根を

作っているように見えますが、

ここは改修を重ねた結果、

屋根の半面が

元々の屋根のうえに

さらに載せているようなかたちで

作っているので、

残り半面も、

元々の屋根のうえに

さらに載せるようなかたちで

作ります。

2016年3月15日

軒を足す

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

玄関屋根の庇が

複雑怪奇なことになっていたので、

庇を撤去して、

瓦屋根の軒を延ばすことにより

すっきりとさせよう、

ということになりました。

そこで今日は

瓦屋の醍醐さんが来て、

いったん瓦を降ろし、

野地板も壊して、

屋根の下地となる垂木を

新たに入れ直しました。

2016年3月10日

最後の砦

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

かつて上に増築した、

寝室として使っていた

塔屋部分の解体作業を始めています。

壁天井の下地を

剥がしてみると、

以前紹介した、

空襲で焼けた

柱ほどではありませんが、

またしても焼けた痕跡が

出てきました。

また、

外皮を遮るものは、

薄い鉄の波板のみ。

塔屋として、

重量の上では有利でしたが、

恐らく暑くて寒い

塔屋だったろうと思います。

しかしこのたてものは、

周りや社会環境の変化に翻弄されることなく、

生き延びることができました。

こういう状況を目にして

最近とくに思うのですが、

たてものの寿命を決めるのは、

がっちり作っても、

性能の高い家を作っても、

少々焼けようとも、

とても暑くて寒くても、

最後の砦は、

住み継いでいこう、

使い続けていこうという意思、

このたてものに対する愛だと

いうことです。

今回は、

この増築した塔屋のおかげで

雨仕舞がかんばしくなく、

たてものを傷める速度を

早めてしまう可能性があるだろうということで

塔屋部分は壊してしまいますが、

使い続けていこうという意思を

しかと受け止め、

このたてものに関わる人たちに

ずっと愛され続けるよう、

手を加えていきたいと思います。