2016年3月9日
戸塚の古民家改修現場にて。
朝現場に行くと、
三間続く南面の開口部の雨戸が
閉められていました。
今回は戸袋も、
一見建具のように作ったので、
同じ建具が
八枚並んでいるように
見えます。
また雨戸とはいえ、
一枚一枚戸袋から
引っ張り出す方式ではなく、
レールに乗って
三枚連なって引き出す仕組みなので、
操作性はとてもよいのですが、
これが功を奏しているのか、
かなりマメにこの建具を
閉じたり開いたりしているものと
思われます。
その証拠に、
戸袋も建具部分も、
同じように
‘陽に焼けて’きていいます。
2016年3月8日
鎌倉よ邸にて。
何かと気まぐれな
春のお天気の中、
今日は汗ばむほどの
心地よい陽気の下で、
建主さんに見守られながら
建て替え部分の木組みが
組み上がりました。
わずか八分の一坪ですが、
久しぶりの手刻みによる
建前です。
2016年3月3日
神田え邸にて。
足場の施工計画のため、
夕方現地で打ち合わせ。
足場が立つ面の外壁を
隣の敷地から見上げて撮りましたが、
こうして改めてみると、
元々建っていたお隣の建物の様子が
うっすらと察することができて
おもしろいですね。
お隣に合わせて
納まりを調整するあたりが
「おたがいさま」という
人の心を感じます。
一方で写真を見ると、
周辺は鉄筋コンクリート造などの
背の高い建物が立ち並び、
木造2階建ての建物が
すっかり埋もれてしまっている様子を
うかがうことができます。
周りに翻弄されることなく
直して残し、
そして「人間の規模」で
使い続けることも
捨てたもんじゃないと
将来に思えるよう、
しっかりと直していきたいと
思います。
2016年2月28日
戸塚の古民家改修現場にて。
寝室は、
床さわら、
腰壁さわら、
天井さわら、
という、
さわらづくしの部屋。
さわらだけに
見た目にも居心地も、
やわらかい感じになりました。
2016年2月27日
鎌倉台て邸にて。
ここは在来工法の
改修の仕事ですが、
一部の壁を竹小舞下地の
土壁にするために、
今日は建主さん、またそのご家族と
ミニ竹小舞かき隊でした。
自分の現場での竹小舞かき隊は
とても久しぶりでしたが、
たとえ数枚の壁でも
みんなで力を合わせて
作り上げていく空気感が好きです。
とくに夫婦が組になって
縄を絡めていく姿は、
なんかとてもいいなあと思いました。
そして仕上がった竹小舞は、
いつ見ても美しい。
過程が美しい。
それがうれしいです。
2016年2月26日
戸塚の古民家改修現場にて。
昨年の7月から始まったこの現場も
いよいよ大詰め。
床板が剥がされ、
今日はお手伝いの子2人と
サワラの床板に
蜜蝋ワックスを塗りました。
お手伝いのうち1人は、
先週も作業しており、
要領が分かっているので、
短時間で終わらせることが
できました。
サワラの板は、
春の日差しを浴び、
またたくさん撫でられて、
気持ちよさそうでした。
2016年2月25日
peaceful daysにて。
床の下地が剥がれたところで
シャンプー台をどこの位置に置くか、
建主さん、水道屋、大工を交えて
現場で話し合いました。
現場でものごとを決めると、
微妙な使い心地なども含め、
知恵を出し合いつつ、
肌身で納得しながら
判断することができるな、
と改めて思いました。
何よりも現場での物語に
楽しさが加わります。
2016年2月23日
戸塚の古民家改修現場にて。
外壁の腰板に張ってあった
簓子張りの板を張り替えました。
これまで張ってあった板には
ペンキを塗っていて、
ペンキの表面が経年劣化で
ぱりぱりと剥がれかけてきていたためです。
新しい板には
周りの柱や色合いとなじむよう、
柿渋コート(古代色)を塗りました。
2016年2月22日
今日から東京の恵比寿で
自宅を美容室に改装する仕事が
始まりました。
都心とはいえ、
どこか懐かしさを感じる場所で、
虹の絵に見守られながら、
心地よい、
文字通りpeacefulな場作りが
できればと思います。
2016年2月21日
鎌倉稲村お邸にて。
大樹の会が作るスギの箱でできた厨房、
名古屋モザイクは「キラ」のタイルという
こちらもきらくなたてものやの
定番と申しべき仕様。
自分もたまに厨房に立つゆえ、
元々厨房の設計は好きですが、
できた厨房を見て、
奥さんがとても喜んでくれる姿が
うれしいので、
余計に力が入ります。
ところで今回、
タイル貼りを全て
「マモノ」でいけたのが
ひそかな喜びです。