現場で森林浴?
鎌倉稲村お邸にて。
現在骨組みの状態で、
構造補強の準備を進めています。
ここはいわば「在来工法」で、
基本的に柱や梁が
石膏ボードで見えなくなるので、
1mの高さまで
防腐・防蟻措置として
天然由来のヒバ油を塗りました。
おかげで現場へ入ると、
森林浴の気分です(笑)。
鎌倉稲村お邸にて。
解体工事が終わり、
昨日から現場には
大工が乗り込み、
諸々の木工事の
準備を始めています。
この家は築30年以上
経っていますが、
これまでの改修の仕事の経験上、
こういう家はよく水廻り、
とくに浴室周辺の
傷みが激しかったり
するものですが、
フタを空けてみれば、
ほぼ無傷の状態。
浴室のために背を高くした
コンクリートの基礎のおかげだと思います。
浴室を造作で作る場合、
やはり高基礎を作ったほうがよいという
証明になりました。
改修の仕事は、
未来の私たちの姿を
垣間見ることができるので、
勉強になることが多いです。
晩秋の晴れわたる空の日、
今日から
鎌倉の稲村ガ崎の丘の上にて、
改修工事が始まりました。
今回は海辺のまちに似合う
豊かな中庭のある
‘オシャレ’な家とのご縁です。
数ヵ月の間に
更に心地よい空間に
仕立てていこうと思います。
戸塚の古民家改修現場にて。
晩秋のからりとした空気のおかげで、
割と早く、
すっかり壁の土が乾きました。
京都の土、
という感じの色です。
土が乾いたので、
本格的に大工が仕事を
再開しました。
明日は新月。
秋冬の新月近くといえば、
きらくなたてものやは竹伐り隊。
建主さんと、
間もなく鎌倉の台で始まる
古民家改修の仕事で使う竹を
採りに行きました。
場所は昨年からご縁をいただいている
小田原のみかん農家のあきさわ園。
竹林で気持ちよく
汗を流すだけではなく、
休憩時間等に
みかんなどのフルーツを
楽しむことができます。
いや、
汗を流した後だからこそ、
酸味の効いたみかんが
さらにおいしく感じます。
さて今日のノルマは、
割竹の状態で7束350本。
平日ということもあり、
建主さんご家族のほか、
お手伝いがお一人という
少人数ではありましたが、
夕暮れまでに、
なんとノルマの1.5倍、
500本以上の割竹を
作ることができました。
効率重視で
作業を進めたということもありますが、
作業の合間にいただく
おいしいおいしいみかんの力も
大きかったと思います。
また竹伐り隊
気持ちいいと感じる理由の一つのは、
作業前は鬱蒼としていた竹林が
作業が終わる時には
光と風の入る場所になること。
この身体全てが喜ぶおいしさと
達成感を味わいに、
とくに使うあてはないけど、
来月の新月も
竹伐り隊結成しようかな(笑)。
このように
鈴なりのみかんの木々に囲まれての作業。
「商品」なのでご法度ですが、
もぎって食べたい衝動にかられます(笑)。
竹を伐り出す様子。
昨年始めてここに来た時は、
竹林に足を踏み入れるだけで
精一杯でしたが、
今年はだいぶ
入りやすくなりました。
おいしい空気とみかんのおかげで
着々と竹が集まってきます。
今日のお昼ごはん。
建主さんにおいしいおにぎりとおかずを
振舞っていただきました。
これも幸せな要素の一つ。
お昼ごはんの食後は、
秋沢さんのキウイ。
これまで食べたキウイの中で、
私はここのが一番おいしい!
と思います。
戸塚の古民家改修現場にて。
骨組みの修復がととのい、
昨日から左官職人たちが
竹小舞開始。
改修の仕事だろうが、
いやこうした古い家の改修だからこそ、
土で壁を作ることを提案。
それにしても
竹小舞を職人たちに任せ、
落ち着いて竹小舞の現場に
たたずむことができるのは
いったいいつ以来でしょうか(笑)。
早いもので今日にも
竹小舞かきは完了し、
明日から土を
塗り始める予定です。
久しぶりの鎌倉大町み邸。
朝日のあたる屋根の上に昇ると、
今日の空は本当に気持ちがよかったです。
さて今日の目的は、
屋根屋さんと屋根の点検。
屋根屋さんがおっしゃるには、
築60年経って、
恐らくほとんど
手入れしていないだろうけど、
当初の施工がよく、
また瓦の状態も
とてもよいとのこと。
瓦は、
今となっては珍しい
赤い塩焼き瓦。
昔の土管を作る製法と
ほぼ同じですが、
耐久性を高めるために
理に適っていることがよく分かる
お手本のような屋根でした。
それにしても、
食べ物だけではなく、
土も塩焼きにしてやろうという
先人の発想に感服してしまいます。