みかんいろの景色
あたたかな色の象徴、
だいだい色のみかんに
囲まれた竹伐り隊は、
家族の愛が詰まった
光景に溢れていました。
明日は新月。
秋冬の新月近くといえば、
きらくなたてものやは竹伐り隊。
建主さんと、
間もなく鎌倉の台で始まる
古民家改修の仕事で使う竹を
採りに行きました。
場所は昨年からご縁をいただいている
小田原のみかん農家のあきさわ園。
竹林で気持ちよく
汗を流すだけではなく、
休憩時間等に
みかんなどのフルーツを
楽しむことができます。
いや、
汗を流した後だからこそ、
酸味の効いたみかんが
さらにおいしく感じます。
さて今日のノルマは、
割竹の状態で7束350本。
平日ということもあり、
建主さんご家族のほか、
お手伝いがお一人という
少人数ではありましたが、
夕暮れまでに、
なんとノルマの1.5倍、
500本以上の割竹を
作ることができました。
効率重視で
作業を進めたということもありますが、
作業の合間にいただく
おいしいおいしいみかんの力も
大きかったと思います。
また竹伐り隊
気持ちいいと感じる理由の一つのは、
作業前は鬱蒼としていた竹林が
作業が終わる時には
光と風の入る場所になること。
この身体全てが喜ぶおいしさと
達成感を味わいに、
とくに使うあてはないけど、
来月の新月も
竹伐り隊結成しようかな(笑)。
このように
鈴なりのみかんの木々に囲まれての作業。
「商品」なのでご法度ですが、
もぎって食べたい衝動にかられます(笑)。
竹を伐り出す様子。
昨年始めてここに来た時は、
竹林に足を踏み入れるだけで
精一杯でしたが、
今年はだいぶ
入りやすくなりました。
おいしい空気とみかんのおかげで
着々と竹が集まってきます。
今日のお昼ごはん。
建主さんにおいしいおにぎりとおかずを
振舞っていただきました。
これも幸せな要素の一つ。
お昼ごはんの食後は、
秋沢さんのキウイ。
これまで食べたキウイの中で、
私はここのが一番おいしい!
と思います。
戸塚の古民家改修現場にて。
骨組みの修復がととのい、
昨日から左官職人たちが
竹小舞開始。
改修の仕事だろうが、
いやこうした古い家の改修だからこそ、
土で壁を作ることを提案。
それにしても
竹小舞を職人たちに任せ、
落ち着いて竹小舞の現場に
たたずむことができるのは
いったいいつ以来でしょうか(笑)。
早いもので今日にも
竹小舞かきは完了し、
明日から土を
塗り始める予定です。
久しぶりの鎌倉大町み邸。
朝日のあたる屋根の上に昇ると、
今日の空は本当に気持ちがよかったです。
さて今日の目的は、
屋根屋さんと屋根の点検。
屋根屋さんがおっしゃるには、
築60年経って、
恐らくほとんど
手入れしていないだろうけど、
当初の施工がよく、
また瓦の状態も
とてもよいとのこと。
瓦は、
今となっては珍しい
赤い塩焼き瓦。
昔の土管を作る製法と
ほぼ同じですが、
耐久性を高めるために
理に適っていることがよく分かる
お手本のような屋根でした。
それにしても、
食べ物だけではなく、
土も塩焼きにしてやろうという
先人の発想に感服してしまいます。