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2015年8月8日

木箱の中で水を流す

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸


鎌倉長谷ゆ邸にて。

お手洗いの空間が
できあがりました。

杉板の木箱に囲まれた
水廻りです。

これにてようやく鎌倉長谷ゆ邸、改め
「ゆりいか」ができあがりました。

立春の日に着手し、
立秋の日に完成、
そしてその間夏至の日に
建主さんが入籍するという、
何かと暦にご縁のある物語でした。

また、
自分の出生の地でもある長谷に
通い詰めることができたのは、
私自身幸せなことでした。

だからこの物語に時間をかけて
しまったのであろうか(笑)。

終わりを迎えるのは
さみしいかぎりですが、

何かと催しなどで
使わせていただく所存です。

2015年7月23日

太陽を感じる壁

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸


鎌倉長谷ゆ邸にて。

壁の裏側に
少しでも光を、と思って
土壁に穿った丸い穴。

この部屋の窓は
東を向いていて、
訪れたのは午後なので
太陽は正面にないはずなのですが、

窓から入る、昼間の光の影が
くっきりと映し出されていました。

形が丸いので、
太陽を連想させます。

確かにこの下の
収納戸の向こうには、
太陽光で生まれる電気を貯める
装置が鎮座してます。

2015年7月22日

昼寝を誘う建具

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸


鎌倉長谷ゆ邸にて。

連日の建具投稿。

縁側に、
きらくな網戸が
6本並びました。

簾のような見た目と、
ここから入る風が
何とも涼しく、

この心地よさに誘われて、
ここで昼寝したかったです。

仕事に疲れたら、
こっそりここ来ようかな(笑)。

2015年6月17日

最後の欠片

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸


鎌倉長谷ゆ邸にて。

部屋の中の最後の欠片、
柱の角のタイル張りが
進められていました。

施工面積が小さいので
基本のタイルは決めて、
あとの味付けは、
タイル職人小沢さんの
提案に委ねることに。

するとかわいらしい
様々な焼物が登場。

機能的にも、
小物を置いたり掛けたり、
楽しそうです。

設計図通りじゃない、

それを超えて、
ここに関わる
みんなの提案を持ち寄る。

これも時に
きらくなたてものやの
方法論の一つです。

2015年6月11日

すりこむ

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸


鎌倉長谷ゆ邸にて。

夕方、タイルの打ち合わせがてら、
建主さんと一緒に
杉の床板に蜜蝋ワックスを
塗りました。

作業が終わって、
写真撮りましたが、
よく分かりませんね(笑)。

ま、でも、
見た目はそれほど変わらなくても
蜜蝋ワックスがけは、
柿渋塗りと同様、
床板にワックスだけではなく、
色々な想いを擦り込む作業。

また、
こうして一緒に単純作業をしている時の
たわいもない会話が、
とても楽しかったりするので、

笑い声とともに、
いい「氣」が擦り込まれたような気がします。

2015年6月6日

ゆりいか(ほぼ)完成の宴

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸


立春から始動して約4カ月。
鎌倉長谷ゆ邸、こと「ゆりいか」が
ほぼ完成しました。

その完成を祝い、
また既にゆりいかに暮らす子が
しばらく渡航されるため、
その壮行会を兼ねて、

今日は職人たちと地域の仲間たちで
宴を開きました。

だいたいいつも集まる顔ぶれ、
そして彼らが持ち寄るごはんは、
いつもどおりどれもおいしかったです。

気がつけば、
ここにいる人たちのほとんどが
きらくなたてものやで手を入れた
鎌倉の住まいに暮らす人たちと
それらを手掛けた職人たち。

ありがたいことに
おいしさと楽しさを
存分に提供してくれる
建主さんや職人たちに
本当に恵まれました。

このおいしさと楽しさの輪に
加われることは、
きらくなたてものやに
家づくりを依頼いただいた際の
特典の一つと言えるかもしれません(笑)。

また今日の宴は、
日が暮れてから行いました。

しばらくここを照らす
太陽の光で発電した電気で
灯りをともしていたのですが、
突然電気が足らなくなり、
バツンと暗くなってしまいました。

そこで工事現場用の充電式照明と
ロウソクがが登場。

大勢でいたこともありますが、
このハプニングの楽しいこと。

独立電源は、
不便を伴うことがあると思いますが、

その不便が楽しかったり、
色々なことに気づかせてくれそうです。

ズラリと並んだ
持ち込み一品料理。

遅れて登場した
カツオのタタキ。
絶品!

電気が切れて、
ろうそくで灯す夜を満喫中。

2015年6月5日

昨日ご開帳

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸


鎌倉長谷ゆ邸にて。

昨日足場が払われ、
黒く塗られた杉板が露わになるとともに、
一気に現場がスッキリしました。

建物に入る通路も、
だいぶ通りやすくなりました。

あともう少し、かあ。

2015年6月2日

月のよう

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸


鎌倉長谷ゆ邸にて。

昨日に引き続き、
残りの壁を建主さん自ら土を塗り、
竹の格子はほぼ土に塗りこめられました。

夕暮れ時の暗がりの中。
丸窓から覗く
灯に照らされた土の壁は、
陽の光を妖しく反射する、
月のよう。

ここは光の源が太陽だけに、
余計にそう思えてきます。

2015年6月1日

幸運の土壁

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸


鎌倉長谷ゆ邸にて。

丸く穴を開けた竹小舞の目処が立つやいなや、
荒壁土が塗られ始めました。

本当は手で塗る予定だったのですが、
実は今日、たまたまブロック塀の解体で
本来左官職人のOくんが現場に来ていて、

ブロック塀の作業が
早々に一段落したこともあり、
彼が鏝で塗り始めていってくれました。

なんという幸運。

こういう運も大事です。

その後を追って、
後で手で模様を付けようか、
という話になりましたが、

あまりにきれいに塗られていくので、
何となくもったいなくて(笑)、
そのまま仕上げとなりそうです。

丸く開いた竹小舞

カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸


鎌倉長谷ゆ邸にて。

先週末から取り組み始めた
大きな丸の穴が開いた壁の竹小舞の
目処が立ってきました。

なにせ自分で作るのは初めてで、
考えながら作っていったので、

だいぶ手戻りもありましたが、

ようやく完成が見えてきて、
ホッとしています。

これをやっている間は、
この私がごはんを食べる時間を忘れるほど(笑)、
夢中になっていました。

ものづくりってやっぱり楽しいな、
ということを改めて感じました。

将来この丸い窓を見ては、
今日の日を思い出しそうです。