個性あふれる木たち
鎌倉大町ほ邸に集まった
個性あふれる木たち。
どのように料理するかは、
お楽しみに!
鎌倉大町ほ邸にて。
東面の外壁が
とても老朽化していたこと、
また構造補強の都合もあって、
外壁の板を
全面的に貼り替えました。
しかしスギ板の素地は、
赤かったり白かったり、
‘若々しい’感じがするので、
こうした古民家の改修では、
既存の外壁と調和するように、
また従来の印象が
継続するように、
柿渋コート(古代色)を
塗ることにしています。
そしてその作業は、
作業性がよいということもあり、
ほとんどの場合、建主さん施工。
今回も今日一日で、
全て建主さんが塗り切りました。
助太刀、と思って、
私が到着した頃には
もう終わっていたのですが、
お聞きしたら
子どもたちもたくさん
お手伝いしたそう。
スバラシイ!
いい思い出になったかな?
どうぞ将来の
語り草にしてください。
今日の午後、
飯能の岡部材木店に行き、
鎌倉大町ほ邸の土間に鎮座する、
木登りできる木を見繕いました。
いただく木は
予め決まっていたのですが、
四方八方に枝が伸びているため、
ある程度使う長さに伐ったほうが
運搬や加工に都合がよいので、
実際に見て
形をととのえてもらいました。
数日後に
現場に搬入予定。
この家は
たくさんの子どもたちが
集まる予感がします。
鎌倉大町ほ邸にて。
この家の浴室は、
当初ハーフユニットだったのですが、
その部分の木組みが
惨憺たる状況だったので、
急きょ方針変更。
考えに考えあぐねた結果、
基礎を立ち上げて、
木の浴槽を入れることになりました。
なぜ木の浴室が、
構造補強になるの?
と思うかもしれませんが、
この部分は、
建物を持ち上げて基礎を作り、
土台を差し替えるという作業が
たいへん困難を極めると判断し、
既存の木組みの中に、
もう一つのしっかりした構造体を作って、
それに既存の木組みを抱かせ、
なおかつ鉛直荷重の支持を
真下で確保し直す、
という方法を取りました。
フタを開けて
既存の木組みを見た時は、
大工ともども
たいへん重い心持ちになりましたが、
結果的に木の浴室になって、
建主さんに喜んでいただけるのでは
ないでしょうか。