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2012年4月28日

「音」は「楽」しいと書いて「音楽」

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

今日の午後は、
古民家を改修した
鎌倉や邸の竣工祝い。

一つ屋根の下に、
30人近くいたでしょうか。
建主さんには
たいへんおいしいごはんを
用意してくださり、
ありがとうございました!

そして後半は、
さながら音楽スタジオ。

建主さんのお友だちの
プロの歌手NUUさんの歌に始まり、
会場は大盛り上がり。

ギター&鼻笛:大工(池山さん)、
ベース&ギター:左官(小山さん)、
パーカッション&ギター:水道屋(森田さん)、
ピアノ:設計屋(きらくなたてものや)
という即席バンドで、
歌謡曲やら60〜70年代やらブルースやらを
楽しませていただきました。

あー、楽しかった。
こんなユカイな職人仲間に乾杯!
また職人バンド結成しますかい。

2012年4月25日

「秘密基地」は板選ぶ

カテゴリー: 改修の仕事

集合住宅の改修現場にて。

日野の現場に足を運びがてら、
そこで建主さんと合流して、
車で飯能の岡部材木店へ。

今回厨房の天板は、
ステンレスなどではなく、
大きな木の板を予定しています。

テーブルとしての機能を
兼ねるためです。

方針は「スギ」と決まっていたので、
たくさんの板を見せてもらいつつ、
材木屋さんとあれこれ話し込みながら、
「これっ!」と思うものを
見つけました。

こういうものを決めるときって、
もちろん素材を
よく観察することも大切ですが、

ずっとこれを守り続けた人との
対話も大切ですね。

それがあってこそ、
この板に辿り着いたのだと思います。

「秘密基地」は風通る

カテゴリー: 改修の仕事

集合住宅改修の現場にて。

約70㎡ほどある
コンクリートの箱の中を、
用途別に、タテにヨコに
部屋を仕切る計画ですが、

しかしその仕切りは、
格子だったり、
無双窓だったり、

箱の中全体に風が通る
仕掛けとなっています。

今日は寝る間の仕切りの格子が
できていました。

「秘密基地」の床を貼る

カテゴリー: 改修の仕事

集合住宅改修の現場にて。

秘密基地風の仕掛けの床に
クリの板が貼られました。

重厚なものが
置かれる場所なので、
床はクリの板です。

2012年4月20日

壁が仕上がり、梁組み引き立つ

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

今日ほぼほぼ完成した、
鎌倉古民家改修の住まいにて。

数日前この場で書いたとおり、
天井の梁組みを露わにして
改めてよかった!と思う反面、

数日前この場で書いたとおり、
壁が仕上がらなくてもいいんじゃない、
という感想は、不正解(笑)!

やはり壁が仕上がることで、
いっそうこの梁組みが
引き立って見えました。

古民家と、鉄錆色の金具

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

きらくなたてものやでは、
もはや「定番」といってもいい
鉄錆色の金物で、
階段手摺を取り付けました。

その色合いは、
時間を重ねた古民家と
よく合います。

トントン葺と漆喰

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

納戸の三帖間の天井。

既存の天井を剥がしたら、
いい感じでトントン葺きが見えてきたので、
天井を貼らないことに。

そのほうが、
壁の納まりがしんどかったんですけどね。

しかし露わにして
よかったです。

数十年の時間が沁み込んだ
渋い色合いの木肌と、
仲間たちが塗った味のある漆喰が、
よく合っています。

棚と障子

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

古民家を改修する場合、
もちろん最初に図面を描きますが、

現場が進み、
下地の状態が露わになると、

思いがけないできごとに
出くわしたり、

下地が思いのほか、
美しかったり、

図面通りには、
いかないことがままあり、

そのたびに現場に足を運んで、
大工をはじめとする職人たちと相談、

仕上げに至るまでの物語が、
とても楽しい仕事です。

古民家の多い鎌倉に
住んでてよかった(笑)

南側の大きな開口部に仕込んだ
両側に引き込まれる障子の納まりも、
物語のある空間の一つ。

当初引き込まれた障子の脇に、
棚などない計画でしたが、

構造上の理由、
また下地の状況を踏まえて、
そこに棚を作ることにしました。

そしてその棚は、
障子の割付と合わせて
棚板を割り付け、

整った表情作りを
試みています。

ようやく本当の‘住まい’に

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家改修の住まいにて。
(今日から「住まい」に(笑)。)

住み始めてから
早いもので約2週間。

今日は建主さんと、
建主さんのご両親と、
きらくなたてものやの面々で、

荷物を一旦庭に出し、
養生剥がしと蜜蝋ワックス掛け。

朝からせっせと作業したら、
昼頃には居間部分が完了。

まだもう少しだけ
細々とした作業は残っていますが、

ようやく「ゲンバ」から、
「住まい」の雰囲気へと
辿り着きました。

この達成感。

これが心地よくて、
きらくなたてものやでは、

分離発注方式ということもありますが、
大概の場合、
最後の掃除などは
自分たちで行うのです。

作業が落ち着くと、
建主さんたちとともに、
さながら写真撮影大会でした。

2012年4月18日

時代が絡み合う

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家の改修現場にて。
(ああもう現場ではない(4回目…))。

今日はほぼほぼ、
壁が仕上がりました。

これで本当の完成まで、
目前の状況となりました。

さて先日、
この家に新たに入った建具
紹介しましたが、

この家にはその数と同じくらい、
古い建具が使われています。

新たな白い壁と古い木組み、

それと呼応するように在る
新たな建具と古い建具、

モダンな感じとなつかしさ、

それぞれの時代の要素が絡み合って、
この家の居間が構成されています。