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2012年4月16日

子どもの頃に夢見たかたち

カテゴリー: 改修の仕事

子どもの頃、
新聞の中に折り込まれた
チラシを眺めるのが
割と好きだったのですが、

その中でも、
家具屋のチラシが
お気に入りの一つでした。

そういえば、
不動産屋のチラシも
空間の想像力がかき立てられて、
好きでしたね。

そう考えると、
今の仕事につながる伏線が
子どもの頃にあったのだと思います。

さて、
その家具屋のチラシを眺めていて
とくにワクワクしたのは、
ベッドと机と収納が
一つになった家具。

まるで部屋の中に、
基地ができる感じがして、
とてもうらやましく
思ったものです。

そして数十年経ち、
今私はまさにその「基地」を、
現在改修している
集合住宅の中に作っています。

段違いの机と棚の上にベッド。

限られた空間を
多機能に使うために
導かれた計画ですが、

現場でその骨格ができた今、
子どもの頃を思い出して、
無性にワクワクしています。

さらにこの家は、
「基地」のような仕掛けが
もう一つ。

それについては追々
紹介したいと思います。

2012年4月13日

室内の建具来訪

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家改修の現場にて。
(ああもう現場ではない(3回目))

昨日のことになりますが、
暮らし始めて早六日目、
家の中の建具が入り始めました。

これで一歩、
生活らしい生活に
近づきました。

しばらく不便かけましたが、
お住まいになりながら、
空間の変化が
手に取るように分かるということで
お許しください(苦笑)。

アルミサッシの手前についた、
一世紀ほど前の民家でよく見るような
格子付きの網戸。

最近よく用いる方法ですが、
全て木建具にしなくとも、
それよりも低コストで
アルミサッシの存在が
ほとんど消えます。

夏場、引き違いの窓の両側を
開けられるという長所もあります。

南面の幅二間の大きな開口部には、
両脇に二連で引き込まれる
障子が入りました。

障子のよさを
活かす時は活かす、

しかしめいいっぱい、
光と風を感じたいときに
存在を消したい時は消す、

障子を使う時は、
そのように使えるように
なるべく引き込みで
納めるようにしています。

2012年4月11日

入りたい

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家改修の現場にて。
(ああもう現場ではない(2回目))

まだ少し残っている工事のため、
浴室を訪れると、

妖しく誘う、木の香り。

作業して少し濡れたことだし、
ああ入って帰りたい(笑)。

やはりですね、
木の風呂は理屈抜きに、
いいです。

古い木組みが呼吸する

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

所用で鎌倉古民家の現場に
(ああもう現場ではない)
来たのですが、

居間の上半分はこんな感じ。

数十年の間、
天井の中に閉じ込められていた
年季の入った2階梁組みを
敢えて露わにして、

古い木組みが
少しでも生き長られるよう、
建主さんとともに、
胸いっぱい
呼吸できるようにしました。

そしてだいぶ前この家を改造した際に
柱を抜いて鉄骨梁が入っていたところを
板で覆って、
新たに入れた木の梁のように見せています。

奥にこれから漆喰を塗る予定の
壁の下地が見えていますが、

写真だけ見てると、
何だか黄色と白の模様みたいで、
これはこれで、
いいんじゃないかという
気もしてきました(笑)

2012年4月10日

秘密基地を作るのだ

カテゴリー: 改修の仕事

今日足を運んだ
日野の集合住宅改修にて。

今回この計画は、
少し段差をつけて空間に変化をつけたり、
二段ベッドのような空間が随所にあったり、

子どもの頃夢想するような、
秘密基地のような要素満載です。

下地の段階で、
子どものように
ワクワクする現場です。

アソビゴコロを優先できるのは、
逆梁工法による集合住宅を
改修することの面白さですね。

あ、それとも、
いつもアソんでいるように
見えますかい(笑)

2012年4月6日

徐々にシロに

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家改修の現場は、
明日引越し、のはずですが、
仕上げはまだまだ途中。

建主さんたちも、
平日仕事が終わっては、
現場に駆けつけて、
終電まで作業する日々。

徐々に徐々に、
壁に白い漆喰が
塗られていっております。

明日からは、
住み込みながらの作業ですね(笑)

そういえば12年前の我が家も
2週間ばかりそんな感じでしたが、

住まいながら、
変わっていく様子が分かるので、
それはそれで、
面白かったりします。

ということで、
面白いできごとが続くこの現場、
残りの作業を楽しみましょう!

2012年4月5日

日付が変わる頃まで

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家の改修現場にて。

室内の壁の多くは、
石膏ボードの上に
既調合漆喰を塗る仕上げなのですが、

これは建主さんが
行うことになっています。

お仕事が休みの土日だけでは、
なかなか進まないので、

ここのところ都合がつく日は、
仕事を終えてから現場に駆けつけ、
終電間際まで作業。

昨晩は私も、
ひととおり自分の仕事を終えてから、
少しだけ手に加わりました。

時間を忘れるほど楽しいので、
一日中行いたいんですけどねー、

合間を見て少しずつ、
現場は進んでゆきます。

2012年4月4日

嵐の前にご開帳

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家の改修現場にて。

昨日の午後は、
春には珍しい嵐でしたが、

午前中嵐が来る前に、
足場が払われてスッキリ。

外観の様子が露わとなりました。

改修工事が面白いのは、
まさに「ビフォーアフター」、
よくなった!という達成感を
味わえることですね。

今回大幅に刷新するというよりは、
改修前の雰囲気を残しつつ、
仕上げと補修を施したので、

まるで以前からそこにあったような
佇まいとなりましたが、

それでも改修前の印象に比べると、
たいへんよくなりました。

あとは室内の仕上げ!

足場が外れた感慨は束の間に、
中は今大わらわです。

風呂桶据える

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家の改修現場にて。

浴室は木の風呂桶。

畳2帖ばかりの浴室に、
その半分くらいの、
しかもずっしりと重い風呂桶を
入れなければならないので、

今日の午前中、
大工と水道屋と私とで、
三人がかりで
よいこらよいこらと
浴室内に運び込み、
所定の位置に納めました。

運搬に人手が必要な時は声の掛かる、
きらくなたてものやです(笑)。

ええ直営方式の場合、
現場を前に進めるために必要とあらば、
何でもやります。

据えてみると、
やっぱり木の風呂はいいなあ〜。

お湯はなくても、
風呂桶の中に座っているだけで、
癒されます。

後で出来栄えを確かめに、
風呂入りに来るか(笑)

2012年4月2日

うららかとはうらはらに

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家改修の現場にて。

格子網戸越しに漏れる光が
春本番を思わせます。

春は動く季節。
今週末には引っ越す予定なので、

平日とはいえ
建主さんのご両親がいらして、
壁塗りの作業。

夜になれば、
建主さんも仕事を終えて
駆けつける予定とのこと。

うららかな陽気とは裏腹に、
工期が迫り、
次第に緊迫感が増していきます。

あともう少し!